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TORGリプレイ

『Pandora』

 

第二幕

 
シーン5 Sous la bannière de la Liberté

 
勇人:というわけで、「フランスには何をしに?」

GM:尋問してください。

勇人:解りました。まず〈魅了〉します。普通に人間関係を良くします。

GM:(神崎とマルセルに説明)忍者が皆さんに対して持っている感情は、敵対なので、〈魅了〉によってそれをマイルドにします。

勇人:賄賂を送って、「信用してもらいたいのでね、渡しておきますよ」

GM:「ふん、こんな金、信じられるか!」

勇人:「ですよね。下げてください」って言って武器を下げてもらって、(コロコロ)ほーら出目がいい。19出すマンだー。いくぜポシビリティ。(コロコロ)そして19がまた出たマンだー。〈魅了〉27。

神崎:“貫禄”を交換して、丁度キリよく、30。

GM:〈魅了〉で30? 何を聞きたいの? って顔をしてる。

勇人:改めて〈説得〉の判定をしますね。(コロコロ)振り足し。(コロコロ)〈説得〉24です。

マキシム:おおっ!

神崎:「まず、所属は?」

GM:「金輪産業」

勇人:「ああ、納得しました。何しに来たんです?」

GM:「ターゲット、宝条ナオミを殺すために」

勇人:「何故殺すかは聞いている?」

GM:「彼女が秘密を握っていると、上司から言われている」

勇人:「それを喋る前に殺せと言われた、と。何の秘密かっていうのは、聞いている?(首を横に振るのを見て)でしょうね。因みに、ターゲットは、神の救護院に連れて行かれたという情報があるけど・・・」

GM:「本当か? ならば、上司に・・・」

マルセル:にこやかに笑って、「まだ話は終わっていない」(笑)

GM:怖い怖い怖い!

勇人:「因みにあなたは、どのくらいのお金を、依頼料として、取ってらっしゃるんですか?」(笑)

マキシム:懐柔にかかった。

GM:「女房子供が暮らせるぐらい」

勇人:「では三代暮らせるぐらい出しましょう。ということで、上の人を、呼んでもらってもいいですかね? 耳寄りな話ができるからって。もし、きみの立場に問題があるのだとしたら、ストームナイトに捕まりました、という体でも構わないので」

マルセル:「ひとつ言っておく。この拳銃、ゴッドミーターは、お前を確実に神に会わせることができる。あと1分経ったら、お前も知っているよな、『ハイロード殺し』、マキシミリアンが戻ってくる」

GM:「えっ?」

マルセル:「このゴッドミーターは、お前を神に会わせるだろう。だが、マキシミリアンは、お前を虚無に連れて行くかもしれない」

マキシム:俺の扱いがなんかひどい(笑)。

マルセル:「これは、お前を殺す。マキシミリアンは、お前を滅ぼす。仕事は早くやれ」

GM:その場でアイエエエ! って言って倒れたいんですが。

勇人:呼び出してもらえれば、後は商談するだけだから。

GM:では上司が来たよ。

勇人:「あまり時間がないんで、ざっくり言うと、1億円でいいですか?」(笑)

マルセル:ニッポンのビジネスマンらしくない、率直な金額提示。

GM:どうぞ、〈説得〉してください。当然+3がつきます。

神崎:1億円でいいですか、か。これが総帥っていうキャラクターか(*23)。

勇人:(コロコロ)ポシビリティ使います。(コロコロ)ひゃっほー、出目が良いぞ。〈説得〉24。

GM:「条件は?」

勇人:「雇い主変えませんか? 別に、向こうからも給料もらっていいんで。二重取りですよ。オイシいですね」

GM:「・・・拙者たちはどう動けばよいでござるか!」(笑)

神崎:「これから、助け出さなければいけない人間がいるんだけど、その時に、人手が必要なんだ。力を貸してほしい」

GM:「救護院の中に潜入する、と?」

神崎:リストを見ながら、「助け出さなければいけない人間は100人いる。問題は、武器を持って戦える人間が、少ないことだ。だから、戦えない人間の護衛と、味方の援護だ。逆に言うと、いい商売じゃないか。これで1億か」

GM:「では、貴公の指示に従おう」

神崎:「ああ。助かる」

マルセル:「ランオウジ。そろそろマキシミリアンが戻って来るが」

マキシム:「おおーい!」遠くから。

GM:「ひいっ!」がくがくぶるぶる。

勇人:「すみません。この、『なんちゃって忍者』の人が見つかっただけでした」

マキシム:「そうか」

勇人:「ほんっとすみません。大山鳴動して鼠一匹で」

神崎:「こいつは味方だ。中に入った時、100人を逃がす手筈を、俺と一緒にやってもらう」

マキシム:「うん、なんていい奴だ!(笑)よろしく頼む」

神崎:宝条ナオミが、中にいることも解った。100人を助ける時、一緒に、彼女も抱えて逃げればいい。

勇人:お願いします。あとマスター、この時点でパリのレジスタンスと連絡を取りたいんですが、芹奈さん経由で繋いでもらっても、やっぱりネットを使ったことになって、ダイス1個振るんですか(*24)?

GM:はい。

神崎:いいんじゃない? 使っちゃって。

勇人:そうですね。ここは、リスクを取るところだと判断しました。

マルセル:今度は僕が振りますよ。19の呪いはこっちに行ったので。(コロコロ)1。

GM:強いなー。

神崎:43ですね。まだ平気です。

GM/芹奈:『何か手伝えることはあって?』

勇人:「パリと繋ぎを取りたいんです」

GM/芹奈:『パリのレジスタンス? また、随分と難しいことをさせますね』

勇人:「あなたほどじゃない」(笑)

マルセル:よし、嫌なプレッシャーの掛け方をしよう。柔和な微笑みを向けて、「すまない。俺じゃ厳しいんだ。やってもらえるか?」

GM:うわーっ!(笑)いぢわるー。

勇人:“貫禄”を交換します。「マルセル卿も、他人を頼る時があるんですね」

GM/芹奈:『今回だけよ、助けられるのは』

勇人:「ありがとうございます」
 

 画面の向こうのレジスタンスへ、勇人は計画の概要を伝えて共闘を呼びかける。
 しかしここはフランス。よそ者の言葉を簡単に信用してくれるはずはない。
 

マルセル:「代わってくれ」と言って、元異端審問官、マルセル・バルボーが出て行きますよ。「俺の顔を知っている人間もいるかもしれないな」

GM:ざわっ・・・ざわっ・・・!『あいつは!』『あれは!』

マルセル:「俺は今、お前たちにしてきたことの贖罪、俺がやってきたことの贖罪、の旅をしている。具体的には、偽りの偶像を砕くための旅だ。お前たちの目の前には、今、ひとつの選択肢がある。偽りの神を恨みながら歩むか、自分の内にある神に従うか、の選択肢だ。誰かの旗を恨みながら、誰かの旗を期待しながら、歩んでいくならば、それもお前たちの選択だ。それはそれで構わない。だが、お前の中の神が、それを良しとしないなら・・・俺たちに従えなどということは言わない。お前たちの旗を持ち、来い。どうする?」

GM:〈説得〉振ってもらっていいですか。

マルセル:わっかりましたー。まず振るじゃろ。(コロコロ)12。当然ポシ使うじゃろ。(コロコロ)27なので、+8を、〈魅力〉に足して、16。

勇人:“援助”。彼の言葉が届くように、僕は無神論者ですが、祈りの動作をします。これで19になるはずです。

GM:『我らの心には、常に三色旗がはためいている! いつでもこの力、使ってくれ!』と、フランス国歌、ラ・マルセイエーズの大合唱が始まります。

マルセル:「感謝する。俺たちに従う必要はない。お前たちの従うべきは、お前自身の神であり、そのトリコロールだ。・・・来い!」

GM:カッコいいー。では、レジスタンスの協力は取り付けました。第二幕終了です。

 
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