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TORGリプレイ

『Pandora』

 

第三幕

 
シーン3 Loup qui aboie ne mord pas(その2)

 
2ラウンド目

GM:悪役先攻、ヒーロー後攻。推奨行動は〈威圧〉/〈トリック〉。ウルフからいきます。〈間合い〉で神崎さんに近づく。(コロコロ)技能なしが痛すぎるな。12。

神崎:全然平気だ。

GM:団長は逆転負けだから、動きたくても動けない。教会警察は再び制圧射撃。(コロコロ)19。

マキシム:うわ、けっこう高いな。

GM:マルセルに〈威嚇〉24、勇人に22、マキシムに20。

勇人:強っ。

マルセル:通った。〈威嚇〉13なんですよ。

GM:11差だと逆転負けです。

マルセル:おおっと?!

勇人:僕もなかなか厳しいですね。逆転負け入っちゃうから。

マルセル:ベテランの方々に質問。逆転負けに、ならないようにするにはどうすればいいんですか?

勇人:積極防御をすると、最低+1つくので、出目次第ですが、ましな結果になります。あとは、“敵方失敗”のカードがあるので、それを使ってもらうか。

マルセル:申し訳ない。いいっスか?

マキシム:全然いいっスよ。

勇人:ここはカード1枚でかわしちゃって、返す刀で相手をばーっとやってしまいましょう。

マキシム:じゃあ、“敵方失敗”。銃弾がばーっと飛んできたんだけども、剣を、風車のようにぶん回して、銃弾を防いだ。

GM:「「「えっ?!」」」という顔。

マルセル:ランオウジに向かって声を掛けよう。「あれが・・・マキシミリアン殿」

勇人:「あれです。ええ。雑な処理です」(笑)

マルセル:「雑に、銃弾を、剣で斬り払うなんて話を、俺は聞いたことがない」

勇人:「僕も、この目で見たのは初めてです」

GM:防がれたかー。ヒーロー側どうぞ。ドラマチックな行動解決を、始めてもいいですよ。今、手順ABCDなので。
 

 「ドラマチックな行動解決」は、時間制限のある中で複雑な事象を解決しようとする時などに使われるルールである。
 手順ABCDの4段階の判定に、順を追って成功しなくてはならない。

 手順A:生命維持装置のアクセス権を掌握する。
 手順B:肉体のコールドスリープを解除する。
 手順C:100人の肉体へ魂を戻す。
 手順D:身体に魂が戻った段階で、100人に現状を認識してもらう。
 

GM:手順Cの難易度が一番高く、〈サイバーデッキ操作〉で32を要求します。手順Dの〈説得〉も、難易度は高くて28です。複数回行動のルールで計算すると、対100人同時行動には、+20つくんです。

マルセル:逆に言うと、+20で済むんだ。

GM:現在挑戦できるのは、Aのみ。または、AとBの複数回行動のペナルティを受けて一気に2段階進むも可。Cは独立してやらないと無理だと思う。ただし、ポシビリティ能力者が相手にいて、あなたのしようとしていることが解っているので、打ち消してきます。

勇人:この場合、団長だけっていう理解でいいですか? 邪魔する人は。

GM:はい。

マルセル:少なくとも、行動を開始するのは団長に退場してもらってからかな。ポシを消す奴が残ってると、やりづらい。

神崎:俺からいきます。奥義:偽攻(*25)を使って〈トリック〉。(コロコロ)15なんで、26。

GM:・・・ナンテイイマシタ?

神崎:26の〈トリック〉。間合いをお互い詰めている状態なんだけど、病院食とか運ぶ、カートをばーんと蹴っ飛ばして、足元に滑らせます。そうすると思わず足を取られそうになるんじゃないかな。

GM:プレイヤーズコールなので、足を取られて、そのまま退場してもいいくらいですね。カートに乗ってウルフが滑っていく。

神崎:では、こうしましょう。奥の方に、100人がいる部屋の扉があって、ロックを外さなきゃいけないんだけど、そこにばーん! となって、壁がガラガラと。

GM:カートが壁をぶち破った! 何、その雑な処理。

神崎:「俺もどうやら、マキシミリアンの癖が移ったかもしれないな」(笑)というわけで、“イニシアティブ掌握”を場に出しとく。

勇人:「・・・こちらに連絡が入りました。神崎さんがやってくれたようです」

マルセル:「了解した」

勇人:では僕は、4人相手に〈トリック〉やります。「ごめんなさい、さっきのは嘘でした。正面にバーバリアン」

GM:それ、嘘じゃないじゃん! 事実、事実。

勇人:ただの事実ですけど、〈トリック〉です。(コロコロ)出目が低かったけど、相手の数値が高くないと信じて、18。

GM:全員効いた。しかも団長が技能なし食らった。

勇人:いえーい。やった。

マキシム:団長に剣を向けて〈威圧〉します。「そろそろ退場願おうか」

GM:〈威嚇〉じゃないか? 微妙だな。

勇人:知性に訴えかける脅しが〈威圧〉。知性がない相手でも通じるのが〈威嚇〉です。大きな音とか。

マルセル:それだったら、マキシミリアンのプレッシャーの掛け方は、もう、知性のある/なし問わず、問答無用で通じてしまうのでは、という気が。

勇人:ルール的には、知性を持たない動物に、〈威圧〉は効果が薄い。〈威嚇〉は動物相手にも使えるが、ロボットなど、感情のない相手には無効である。感情とか、知性のある/なし、この辺が分岐点かな。

GM:確かに〈威圧〉でも良さそうですね。相手が相手だから。

マキシム:(コロコロ)ああー。ポシを使っても打ち消されるのは解ってるので、敢えて流そう。マイナス10だもん。

 
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