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TORGリプレイ

『Pandora』

 

第三幕

 
シーン3 Loup qui aboie ne mord pas(その3)

 
3ラウンド目

GM:悪役先攻疾風、ヒーロー後攻。推奨行動〈攻撃〉/〈防御〉。

神崎:どうする? “イニシアティブ掌握”で変えとく?

勇人:微妙だなー。敵、敵、味方で、殴っても、防御してもカードがもらえるから、まあ、ありかな。

マキシム:もっとやばいのが来る可能性があるから、その時に掌握。

マルセル:やばさレベルで言ったらまだ軽いと思うので、いいんじゃない?

神崎:解りました。では、このままで。

GM:ウルフは・・・しまった、プレイヤーズコールだ。何もできねーじゃねーか。

勇人:別に、妖刀が『そろそろ本気を出すか』と言って、ウルフの身体を動かせばいいんですよ。

GM:解りました。妖刀に操られて、もう一回起き上がってみますね。そうしないと神崎さんも退屈だろうから。

神崎:別に、退屈ってことはないんだけどね。「どうやら、あのレーザーブレードみたいなのを壊さなきゃダメみたいだな」

マルセル:こいつ、うまいことしたら、ペットで飼えるんじゃない?(笑)

GM:さて、2回行動か。嬉しいね。制圧射撃2発だと、うまくすれば壊滅できるよね。

勇人:次は生かしておかないけど(笑)。長生きしたければやめた方がいいよ。

マキシム:撃ったら最後だよ?

GM:団長は、1行動目でマルセルに狙いを付けて、2回目で撃つ。この近距離だもん。さすがに当たるよね。(コロコロ)ポシビリティを使う。

マルセル:打ち消し。

GM:技能なしだから、〈エネルギー兵器〉9。

マルセル:〈回避〉11です。残念。

GM:狙ったのに当たらない。手元が狂ったんですね。

マルセル:そもそも、まともに身体を動かせないのを見て、そっと手を下げさせるわけですよ。「やめとけ」

マキシム:優しいな、マルセル。

GM:こっちが本命、制圧射撃。(コロコロ)2発目。(コロコロ)上がんないなー。〈威嚇〉17、15、13。

マルセル:あ、通った。4差。

勇人:僕は防御したらカードがもらえることを考えて、積極防御します。

マキシム:効かない。〈威嚇〉15だから。

GM:うわ、マジかよ! 勇人も防御成功ね。

勇人:はい。ポシ使いましたけどね。あとはマキシムさん、よろしくお願いします。

マキシム:4人に対して攻撃。(コロコロ)〈白兵戦〉30で。

マルセル:最近どうですか? みたいな言い方だね(笑)。

GM:アッハイ、ダメージは?

マキシム:+2の、27。

GM:全然大丈夫。転倒するだけです。

マキシム:意外と硬いな。

GM:ゴッドアーマーという、黒光りする鎧を着ておりますので。

マルセル:ゴッドアーマーか。いいね。響きがいい。

勇人:倒すつもりだったら、雑魚でもポシ使わないと落ちないです。

マキシム:あー、やべっ。そっかそっか。使っとけばよかったな。

マルセル:でも、転んでるんで。

勇人:起き上がるのに行動を使うので、制圧射撃は飛んでこないはずです。
 

4ラウンド目

GM:悪役先攻、ヒーロー後攻。推奨行動〈間合い〉/〈威圧〉。まず、ウルフ改。躍りかかって攻撃。(コロコロ)2。どうしょうもねぇなー。

マキシム:なんかもう、戦意を喪失してるね。

マルセル:そうか、ポシビリティすら使いたくなくなるくらいの出目しか出ていないんだ。

勇人:神崎さんの剣気が強すぎるんですよ(笑)。しょうがない。

GM:教会警察は立ち上がって終了。騎士団長は、手を優しく下げられたんだよね。ひっどい侮辱だよな。

マルセル:だって、ぷるぷる震えてて、エイミングまでに3秒ぐらい時間掛かってたから。

GM:「貴様を、神の、元に、送って、やる!」単発火器の乱射。ゴッドライトだから当たると痛いよー。(コロコロ)ポシビリティを使います。

マルセル:打ち消し。

GM:〈エネルギー兵器〉13。

マルセル:当たっちゃうな。

マキシム:任せろ。積極防御。
 

 マルセルの前に割って入ったマキシムが、騎士団長の銃口を逸らす。
 マルセルは小さな声でつぶやく。「・・・感謝する」
 

GM:ヒーロー側どうぞ。

神崎:偽攻を使って、武器を向けながら、ウルフの首を掴んで、地面に押し付けましょう。

マルセル:マウンティング。

神崎:(コロコロ)10、振り足し!

勇人:よし来た!

神崎:(コロコロ)25。+8、〈トリック〉32。

GM:積極防御してみる。(コロコロ)逆転負け。サイバー精神障害表。(コロコロ)硬直。15ラウンド何もできなくなった。

勇人:丸くなって硬直した。くそ、いちいち可愛い奴だな!(笑)

マルセル:そもそも、戦いを挑んでいたかも謎だよね。

勇人:じゃれ合っていただけかもしれない。

神崎:よーしよしよしよし。

勇人:さ、妖刀離そうねー。

マルセル:とりあえず、ポシを消すマンを、いい加減どうにかしたい。あと、意外と後ろの3人も面倒くさい。

勇人:(マキシムに)ぶん殴ってもらうのが早いから、“緊急行動”で、特攻急所攻撃って言って、後のこと考えずに、ガーンとやっちゃってもいいです。そうすると、命中マイナス5、ダメージプラス5。あとは、武器だけ落とせばいいと考えるのであれば、マイナス8のプラス4。

GM:全員の武器を落とす場合は、難易度がさらに6上がります。こっちの〈白兵戦〉に14ボーナスがつくってことです。

勇人:相手の武器がなくなるか、心が折れるかしない限りは、制圧射撃をしてくるので、そういう意味では、名誉の法則のモラル崩壊を使ってもいいと思う。

マキシム:あっ、そうか!

勇人:〈名誉〉技能が、1レベル上がったことによって得た特殊パワーです。

GM:モラル崩壊。『モラル崩壊のラウンド以前にダメージを受けている悪者が、このラウンドに敵にダメージを与えられないと、戦闘から逃げ出してしまいます』。「ダメージを受けている悪者」、うん、条件は満たしてる。つまり、今このパワーを使われたら、敵は行動済みだから、マキシムが1を振らない限り逃亡確定だ。

神崎:いいんじゃない? だって、殺戮を好むキャラクターじゃないでしょ、マキシムは。

マルセル:バーバリアン的に、それでよければ。

マキシム:うん。今は中の人間を助ける方を優先したいから。

マルセル:ではこちらから話をしようか。「マキシム殿。彼らはどうだね。ここまで戦ってみて」

マキシム:「マルセル。こいつらは・・・かわいそうだなぁ」(笑)

マルセル:うわ、戦いの対象から外されましたよ。

マキシム:「まだやるか? これ以上銃を向けるなら、俺も容赦しないぞ」

GM:矛盾チェックだけしてくださいね。1振らなければ大丈夫。

マキシム:(コロコロ)はい、20。

勇人:すごい、後光が差すぐらいの威に押されて、相手は。

GM:心が折れた。這々の体(ほうほうのてい)で帰る。

マルセル:ホスピタラーの子、歩けるかなぁ。大丈夫かなぁ。心配だなぁ。

 
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