Eternal Smile > Pandora
 

第三幕

 
シーン５　La boîte secrète

 
　１００人の解放に成功し、迎えの車を呼ぼうかと携帯電話を手に取った勇人は、
　神の救護院から、手術衣姿の黒髪の女性が彷徨い出てきたことに気づく。
　牧野芹奈から追加で依頼された、保護対象者・宝条ナオミの人相風体と一致。
 

神崎：「やったー、セックス・ピストルズだー！」と言って、外に出たところで。

勇人：「確保ぉー！」（笑）多分、込み入った話は、僕しかできないので。

ＧＭ：彼女はかなり興奮しています。「学会のお偉方なんてくそ食らえだわ！　実験結果が再現できないのは、できない奴の技術が足りないだけよ！」

勇人：「ああー、解ります解ります」

ＧＭ／ナオミ：「だって私、クローンを完成させてるんだから！　あなた、金輪龍一は知ってるわよね？　この前、香港でビルの倒壊に巻き込まれて、奇跡的に生きてた、ってニュースになった」

勇人：「ああー、知ってます知ってます。超有名人じゃないですか」

ＧＭ／ナオミ：「あの身体を造ったのは、私よ！」

勇人：あ、言いやがった（笑）。「マジっすか？」

マキシム：あっ！

勇人：「それは素晴らしい。いいことを聞きました。是非、詳しく伺いたい」

ＧＭ／ナオミ：「ねえ、コンサートはどこ？　セックス・ピストルズは？」

勇人：「アリーナの最前列を用意しました。どうぞ、こちらへ」と、嘘をつく。

ＧＭ：「ロックよぉーっ！」（笑）おかしい！　なんでこんな人になっちゃったんだ。

神崎：影響受けたからな。

マルセル：その様子を見ながら、「マキシム殿。彼女は、何と言っているんだ？」

マキシム：そっか、日本語はあんまり解んないのか。

勇人：「Please don’t stop the music（笑）。お願いだからこの音楽を止めないで、です」

マキシム：No life, no music。

マルセル：「・・・マキシム殿。ランオウジ。任せていいか？」

勇人：「ええ勿論（笑）。はー、仕方がありません。これが僕のビジネスですから」
 

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