Eternal Smile > Pandora's Box 『Pandora's Box』Epilogue マルセル:「野原。宝条。『女神』を取り返してくれたことに、心から感謝する。恐らくこの一手で、戦況は変わる」 球太郎:「お役に立ててよかったっす! しかし、まさかこの絵が、俺たちコアアースのエタニティ・シャードだったとはねー。それなら、これからの平和のために、大きな一手になるってのも納得っす」感慨深げに、大きく頷きます。 GM:マルセルとディアンも、頷きます。 球太郎:ところで、ナオミさんの身の振り方を相談したいので、パリでは腰を据えて研究ができそうか、マルセル先生に聞いてみます。 マルセル:「残念だが、恐らくそれは不可能だ。ここパリは、地球の価値観を持ち続けている。宝条の研究は、ニッポンもしくはサイバーフランスでのみ、技術的に可能なものなのだろう」 GM:補足しますと、パリでは技術アクシオムが足りません。クローン技術は、ニッポンテックの技術アクシオム24以上で初めて実現できるのです。だから小○方さん以外はいくら頑張っても細胞作成に失敗した、という説があります(笑)。 球太郎:なるほど。では、研究の間リアリティ・バブルを張り続ければどうだろう? GM:ポシビリティがすぐに尽きます。リアリティ・バブルって、持続時間はたった15分なんですよ。たとえハイロードでも、張りながら研究は無理だと思います。 球太郎:もしくは、絵の他に2つエタニティ・シャードを集めてナオミさんの新居を囲めば研究所の完成だ、とか、プレイヤーは思いついても球太郎には無理か。ああ! しかも絵はコアアースのシャードだから、意味がないっ! GM:(笑)解決法はもう少し考えてもらうとして、ナオミのセリフいきます。 ナオミ:「野原くん。貴方と過ごした時間、とても楽しかった。純粋に、人を幸せにする研究をしたい、って思ってた頃の自分を、取り戻せた気がするわ。『こつこつやれば、きっとできる』って、貴方は私に言ってくれたわよね。ありがとう」 球太郎:「よかった・・・。それでこそ、ナオミさんっす!」 ナオミ:「と言っても、どこで研究すればいいのか、思いつかないんだけどね。ニンジャに追われてるでしょ私」 球太郎:「前に言ったと思うんすけど、俺、ナオミさんの護衛しますよ! ニンジャが何人束になってこようが、身の安全は勿論、研究の邪魔なんかさせません! ナオミさんさえ良ければ、ですけど・・・」 ナオミ:「貴方が?」 球太郎:「ほら、ナオミさん、バカとか甲斐性無しとか、嫌いそうな感じじゃないすか。・・・けど! バカは直りそうもないけど、甲斐性のほうは、頑張れば何とかなると思うんすよ! ナオミさんのボディガードにふさわしくなるよう、俺、頑張りますから!」 ナオミ:「なーんだ、よく解ってるじゃない。私、頭の悪い人と、お金を持ってない人には興味がないの」 GM:マルセルが、ナオミの無遠慮な物言いに、眉をひそめます。ディアンも、ナオミの顔を見ます。 ナオミ:「でも、貴方は私が騙されてたって教えてくれたし、言葉通りに、本当に100人を助け出してみせた。ボディガードとしてだったら、合格点をあげるわ」 GM:というわけで、「未来がどうなるかはまだわからない」エンドにしてみました。個人的には、ディアンのところが姉さん女房なので、ボディガードになることは承諾してくれるけどそこから先には進まない、または残念ながらフラれる、だと区別化できて良いように思います(ひどい)。 球太郎:ひ、ひどいー!(笑)では、所詮高嶺の花だった! ってことで、こちらは純粋に研究の成功のみを願う、「見返りを求めないエンド」としますね。“ロマンス”をたっぷり1セッションぶん楽しませていただき、大満足です!
球太郎:うーむ、本当に、技術アクシオムの高いエタニティ・シャードを3本揃えるしかないのか? そもそも、アクシオムの考え方を確認したいのですが、最初は0だった技術アクシオムが人類のたゆまぬ努力により上昇した、ということなんでしょうか。 GM:はい。例えば原始世界・リビングランドの技術アクシオムは7、中世風の剣と魔法の世界・アイルは15、第一次大戦レベルのナイル帝国は21、コアアースは23です。これから技術が進歩すれば、いつかは24に上がるのではないかと思います。 球太郎:では、「こつこつやれば・・・」は、ルール的に嘘ではないわけですね。ならば、パリはコアアースのエリアだから、ここでこつこつ頑張ることを提案します。「そもそも、地球だって、みんなの努力で科学が発展して今があるんですよね? そしたら、もっと頑張れば、ナオミさんの必要とする技術レベルまで追いつくんじゃないすか?」 マルセル:「む・・・」 球太郎:ナオミさんに向き直って、「そうだよ、もし人手が必要なら、ナオミさんが持ってる知識を教えれば、パリの研究者だって勉強になるし、パリが教皇領の支配に対抗する役に立つかもしんねーし、一石三鳥じゃないすか!」いちエリアの技術アクシオムを底上げするとしたら、そういう手段かな、と思います。 GM:なるほど。 球太郎:「まぁ、でも、これじゃかなり気の長い話になりそうだから、他のツテも当たってみますね」と言って、芹奈さんに泣きつきます。「芹奈さーん! これこれこーゆう研究者がいて、しかもニンジャに追われてるんすけど、何とかなりませんかねー!?」 GM:私も、ナオミの身の振り方としては、芹奈さんにラウル・ブロック(反金輪の企業集団)へ渡りをつけてもらい、どこかの企業の研究者になる、などを考えていました。ストームナイトにとっても、ラウルにとっても、ナオミの持つ情報はとても有用です。
球太郎:「おお! やったあ! 言ってみるもんだ! サンキュー! 芹奈さん! 一生恩に切るっす! マキシム兄貴によろしくっす!」ほぼ敬語を忘れるほどの喜びようで電話を切り、すぐナオミさんを振り返ります。「ナオミさん、喜んでください! 芹・・・あーと、依頼主のツテで、スポンサー企業が見つかります!(声を潜めて)反金輪勢力だということだし、これで安全安心っすね」 ナオミ:「本当?!」 球太郎:「はい!・・・これで、ボディガードはお払い箱、ってことで」幾分、寂しそうに肩をすくめて、「そんじゃ、俺はこれで。今度こそ、100パーのドヤ顔を、世界中に見せつけてやってください。待ってますから」スポーツバックを背負い、振り返らずに、去っていきます。 ―球太郎のメール― 去り際に、2人に別れの挨拶を。 そして、先生にそっとささやく。 何故かと問われれば、 GM:あっ、待って。まだ去らないで! ディアンは、顔で笑って心で泣いている球太郎を、穏やかに見つめています。その瞳が、ふと憂いの色を帯びます。 ディアン:「ランスには、まだ多くの人が残されている。戦う力を持たない、教会に怯えて暮らす人たちが」 球太郎:! ディアン:「いつか必ず、戻ってきて、元の地球を取り返す。だから、希望を捨てないでくれ・・・。オレには、そう願うことしかできない」 GM:あなたはどう答えますか? 球太郎:溢れそうになる涙を寸前でごしごしと拭き取り、「大丈夫! これからっしょ!」と破顔一笑!「先生が言ったじゃないすか、今回の一手は次に繋がるって! ハイロードの支配は強大、いっぺんに解決は無理だけど、今回みたいな手を、こつこつと積み重ねれば、いつか絶対みんな救えます!」 ディアン:「球太郎・・・」 球太郎:「確かに、待っててもらうのはつらいけど、俺たちの一手は『偉業』。待っててくれる人たちに、希望を与えられるはずです! ディ様、頑張りましょう! 勿論、あんまりのんびりする気もないすけどね!」ディ様には釈迦に説法でしょうけど、拙い言葉で必死に語り掛けます。 GM:素晴らしい答えをありがとうございます。 マルセル:「同感だ」 球太郎:! マルセル:「貴公も野原の演説を聞いただろう。あの言葉は彼らに希望を与えている。確実にな。彼らはこの後、自らの意志で未来を選び取るはずだ」 ディアン:「・・・そうだな」 GM:感謝を込めて、ディアンは球太郎を真っ直ぐに見ます。 ディアン:「オレたちは、ストームナイト。絶望の中から、希望をすくい上げる者」 ――フェイドアウト。 球太郎:ラスト、完璧かと! ただ、やはりマルセル先生が可哀想なので、演出を追加させてください。 ―球太郎のメール― 「そっか・・・」 俺も、甘えてる場合じゃない! そして、球太郎は・・・ 素振りを一万回して、失恋の痛みを振り切った後、 球太郎:ということで、球太郎の「ナオミルート→男はつらいよエンド」は終わりましたが、彼の物語は続きます。これからも諸先輩方の背中を追って、地球を取り戻すため戦い続ける姿をイメージしてます。万一、トーグオンリーコンに参加できて、球太郎を使えたとしたら、誰かと“ロマンス”してても、怒らないでくださいねー!(笑) GM:祝・完結! 本当にディアンが球太郎と共演している感じでした。ディアンのプレイヤーとして、この戦いに参加できたことが嬉しいです。テーマに真っ向から答えてくださった球太郎のロールプレイ、いつかきっと、リプレイにします。ありがとうございました! 球太郎:こちらこそ、ありがとうございます! しゃあみさんのマスタリング、堪能しました! プレイヤー自身も、希望をもらえた気がします。いつかアップしていただけるなら、光栄です! 楽しみにしています! 限りなく今に近い未来……… TORG Replay『Pandora's Box』Fin. ---Thanx a lot for your reading! That was a happy meeting. "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |