Eternal Smile > RELIVE 『RELIVE』 第三幕 GM:一方その頃。ユキは、岩を削ったところに腰を下ろして、2人に「すわってくれ」と。 シオン:しばらく考えた後、座ります。 ディ:オレは全然気にせずに地べたに座る。 GM:はい。座った途端、ユキはですね、空とか、草が風になびく様とか、虫とか、遠くで遊んでる子どもとか、色んなものに注意を払って、楽しそうな顔をします。 ディ:「話をして、いいか?」 GM/ユキ:「ああ、かまわない。すべてを見ているから」 シオン:「えーと、喩えて言うのならば、お前が元いた部族の、跡を継ぐ者が、誰もいなくなったので、お前の部族を心配した他の部族が、お前を連れ戻した方がいいのではないかと言っている」 GM/ユキ:「わたしはすでに、この部族の族長として、せきにんある立場にいる。それを放棄するわけにはいかない。そしてわたしは、前にいた部族のことは、実はよくしらないのだ。わたしが生きていくための手助けをしてくれた人がいる、というのはしっている。わたしはそれをありがたく思っている。その人たちによって、わたしは、ニッポンという島国から、こちらへやってきたのだ。ラナーラ様と出会い、わたしが守るべき部族のものと出会えたことに感謝はしているが、あの島国に、正直いってあまりよい思い出はない」 ディ:「ユキ。あやめ、という名前に、聞き覚えは、あるか?」 GM/ユキ:「あやめか。幼いころに、遊んでもらったおぼえがある」 ディ:「あやめは、ユキのことを、姫、と呼んでいた」 GM/ユキ:「そうか。意味はよくわからなかったが、幼いころ、たしかにそう呼ぶ人がいた。わたしは、それなりに、部族の中で高い血筋のものだったようだ」 ディ:「あやめのことは、好き、だったか?」 GM/ユキ:「もちろん! わたしは、父親母親と、あまりあわない子どもだったので、あやめにはずいぶん助けてもらった」 ディ:「それから、ユキのことを、オレたちより前に、訪ねてきた、人が、誰かいたか?」 GM/ユキ:「はっきりと、お前たちのように、正面からたずねてきたものはいなかった。のぞきにきたり、暗殺しようとしたやつならいた」 ディ:「暗殺?!」 GM/ユキ:「ものかげに隠れてふいうちしてくることだ。幸いにして、大した敵ではなかったので、よかったが」(注:忍者は「大した敵ではない」とは言いません(笑)) ディ:「ユキは、その時、どうした?」 GM/ユキ:「かえりうちにしてやった!」 ディ:素晴らしいヒロインだ。 シオン:喧嘩上等。 GM/ユキ:「わたしも、むかしは少しやんちゃをしていたこともあって(笑)。そのけいけんが役にたった」 ディ:「シオン」と小声で呼んで、「ユキを狙っている者がいることを、あやめは、知っていて、オレたちを送り込んだということか?」 シオン:「可能性は高いな。ニッポンの中で、対立している勢力が2つ3つあったとしてもおかしくはない」 ディ:「つまり、光の軍も闇の軍も、両方ユキを狙っているということか」 シオン:「それだけの物を、受け継ぐ筈だったのだろう、彼女は」と言って、思わずこう、じーっと見ちゃうけど。 GM:そうすっとですね、あなたの顔をしばらく見て、にぱっ! って笑います。 マッコイ:にぱっ、だよ、にぱっ。 シオン:ガキ笑いだ。 ディ:「ユキは今、充実していて、ここの生活が、好きなんだな?」 GM/ユキ:「ああ、もちろん。ラナーラ様の教えにめざめてから、日々が楽しくてしかたがない」 大悟:そりゃそうだよな。基本的にあの宗教は、生きているのは良いことー! っていう教義だから。 シオン:「ユキに帰る意志がないのは判った。ユキを狙って来ている勢力がいくつかあるというのも判った。依頼者が実際のあやめかどうかが、はっきりしないんだよな」 ディ:「実際の、あやめ? どういうことだ、シオン?」 シオン:「あやめ本人ではない人間が、あやめを名乗っていた可能性がある」 GM/ユキ:「べつじんが、なりすましていたということか」 ディ:「だが、あやめは、シオンの知っている、バン総帥の、知り合いでは、なかったか?」 GM/ユキ:「そうはいっても、わたしが幼いころに会ったあやめと、その人間が、おなじであるという保証もあるまい。わたしでさえ、幼いころと今とは、ずいぶんかわってしまった」 シオン:(遠い目をして)「そうだなー」 GM:あやめ本人であることを直接確認する手段はないですね。ユキが言うには、「もし、ほんとうにあやめがわたしを保護してくれとたのんだのであれば、わたしはうれしい」と。 ディ:「でも、ユキは、ここを離れる気は、ないのだろう?」 GM/ユキ:「わたしがここをはなれたら、この部族は、やっていけない」 ディ:「・・・そうかもしれない」 シオン:「しかし、ユキを狙っている勢力がいくつかあるというのを考えると、ユキを狙っている人間に滅ぼされる危険もあるわけなんだがな」 大悟:そっちの方が、よっぽど確率高いと思う。 GM/ユキ:「ああ、そういえば。役にたつかどうかはわからないが、手紙がきたこともあった。『お前の保護者から、きいている数字があるはずだ』ということがかいてあった」 ディ:「手紙に、数字を教えろ、と書いてあったのか?」 GM/ユキ:「要点をかいつまむとそういうことだな。わたしの保護者がなくなる前にかくにんしておきたいが、こういうことをしらないか、というような内容だった。まあ、へんじを出そうと思っていたら、ポストがないところにきてしまったので、そのままだが」 大悟:ポストどころか、郵便すらリビングランドにはねーだろ! ディ:数字・・・。 GM:といったところで、2人、〈発見〉振ってください。 ディ:(コロコロ)20!(コロコロ)3だから、+8、達成値20。 シオン:達成値13。 GM:なら、ディが気付くかな。気配を消してるけど、殺気を感じます。誰かが、霧に紛れて、物陰から狙ってるんじゃないかなーと。 ディ:! 「隠れろ!」って言って、ユキを庇う。 GM:その声と同時に、銃声が鳴り響いて、反応したので当たらなくて、黒服の男が、物陰から出てきます。さっき大悟とやり合った相手ですね。2人に対して、「一応確認しておく。貴様等が、そのような野蛮人の女王に肩入れしたところで、得することは何もない。黙って去れば、命だけは助けてやる。どうだ?」 ディ:「断る。盗み聞きをすることは、名誉にもとる。そして、オレは、ユキを、護ると約束した」 GM/黒服:「なるほど」 シオン:とりあえずそいつの風体を良く見ますけど、私が知っているような手をしていますか? GM:いえ、サイバーアームとかではなくて、銃口が、気持ち悪い系の、あり得ない出方をしている。 大悟:わはははは、判っちゃった。 GM:ってことで、シオンに、「お前は訊くだけ無駄だな。神という奴に仕えている奴隷だろ」 ディオルド:既に〈挑発〉が始まってる? GM:うん。「どうした? その、首から下げてるのは首輪だろ」 シオン:「・・・ああ、神のご威光を理解することを知らない者か」チャッ、と(銃を構える)。 GM:そうすると、「よーし、貴様等、よく断った! もし受け入れられたら、どうしようかと思ったぜ!」ニヤッと笑って、向かってきます。で、腕がメキメキメキメキと、ライフルに変わったりします。 大悟:えー、すいません、パーンと銃声が聞こえたんですよね。 GM:聞こえましたよ。ということで、こちら3人。バラバラバラバラ・・・と音がして、テントの中で風を感じて、ヘリコプターが、すぐ近くまで、降りてきたような気がして、殺気を感じます。 マッコイ、大悟:飛び出す! ディオルド:走って、テントの中からクモの子を散らすように、わらわらわらわらーっと。 GM:はい、勿論ガトリングガンでしたー! ガガガガガガガ! って。そしてみんなが外に出たところで、戦闘シーンに入ります。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |