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TORGリプレイ

『Re:Re』

 

第二幕


シーン4 Mechanical Guy
 

GM:ではアンドレ。あなたにも、ストームナイトの情報網を通じて、きな臭い雰囲気が各地で漂ってる、っていうのは伝わっています。具体的に何が起きてるのかは、確認しないと判らないけれど。

アンドレ:じゃあ、さっき見た、あの怪しげな男について、何か知らない? と訊いてみる。

GM:そうするとみんな「知ってるよ」って答えるんだけど(笑)。ただ、何者なのかは判らない。

アンドレ:誰も知らん状態? どっから来たのかも、何者かも、何をするのかも。

GM:はい。君子危うきに近寄らず、というのは、古今東西一緒の心理なので。とりあえず警察の人には、「こういう人がいるんで、注意してもらえませんか?」とは言ってるんだけど、と。

アンドレ:注意も何も、別に何かしてるワケでもないしなー。

GM:っていうか、警察の人が、露骨に「俺、関わりたくないよ」って顔をしました。このご時勢だから、あんな、どこのレルムから来たんだか判らない奴、多分エジプトじゃないかと思うけど(笑)、そんな奴に、関わりたくないよ、と。

アンドレ:まあ、もっともだわ。どうしたものか。

GM:そんなことを思っていたら、その男が、あなたのいるホテルに入ってきます。周囲から人の気配がなくなるので、判るんですけど。

アンドレ:やけに静かになったなー・・・ああ(納得)。ヘタに手を出すワケにもいかんし、一応、ずっと見てる。

GM:あなたが様子を伺っていると、男はニヤニヤ笑いをしながら、フロアにいる電話交換手へ、フランクに近寄っていきます。「やあ」って感じで。

アンドレ:ふーん。で、何でオーロシュのソースブックを見るのかなー?(笑)

GM:必要だからでーす。

アンドレ:よりによって、それ? 霊体なんか斬れないぞ、俺。

GM:男はこう、「頼むよ」って感じで、肩をポンポンって叩いて、交換手が取次ぎを始めたんですけど、ここ、顔の横に、電気のケーブルみたいのが伸びていって。

アンドレ:・・・は?

GM:口が発信機になって、目が、ライトになって。

ディ:ええっ?

アンドレ:何それ、交換手が?

GM:はい。交換手が、メカ人間に一瞬なって、「ハイ、ワカリマシタ。電話交換サセテイタダキマス」みたいな、ロボ喋りになって(笑)。

闇影:【メカニゼーション】(*9)じゃないかそれはー!

GM:あなた以外の人たちは、交換手の様子に気づいていないようです。

アンドレ:はーい、マスター、今の現象って、どこのレルムの素敵な技なのかしら。

GM:ではですね、あなたの知識にあるかどうかは、そうだな、〈信教(サイバー教会)〉で振ってみよう。

アンドレ:〈信教〉? つまり、基本値17ね。(コロコロ)マイナス5。達成値12。

GM:マイナス5でも、何となく判る。サイバー教会には、人と機械を融合させる系統の奇跡が多いんですけど、それの亜種っていうか、違う根っこから生えてるけど、同じ種類の樹、みたいな。一応、神への言葉を述べて、十字らしきものを切っていたので、あんなふざけた効果ながら、奇跡のようです。

アンドレ:その奇跡って、要はうちのレルムのなの?

GM:あなたのレルム、サイバー教皇領ではなくて、別のレルムですね。

アンドレ:どこの?

GM:《知力》で振ってみよう。

アンドレ:(コロコロ)ポシっときまーす。(コロコロ)達成値15。

GM:はいはい。そしたら、噂に聞いたことがあります。人と機械を融合させるようなレルムは、サイバー教皇領以外、地球上に存在していない筈なのですが、オーロシュには、サーコルドという異世界からやって来た、テクノデーモンという、性質(たち)の悪い生命体が、一匹いる。(オーロシュソースブックを見せる)

アンドレ:えーっと、これ何?

GM:この地球上に、唯一今存在しているテクノデーモン、スラッチェンでございます。そいつしかその奇跡は使えない。限定されます。

アンドレ:もしかして、ヤバい人?

闇影:ぶっちぎりでヤバい人です。

GM:どのくらいヤバいかというと、現在、オーロシュのハイロード、ゴーントマンが失踪してるんですけど、失踪してるのをいいことに、「私はゴーントマンの代理に任命された。ハイロード代理である。みんな従え」と言って、トップを張っていられるくらい。ただ、ものすごい勢いで全身サイバー化しているので、オーロシュでは見事に4ケース矛盾で、お友達も殆どいない。しかもこの覇権は、虎の威を借る狐なので、ゴーントマンが戻ってきたら、彼の牙城はあっという間に崩れ落ちる、っていう、非常に薄氷の上を踏んでいる生命体でもあります。

ディ:ハイロードに近いけれど、ダークネスデバイスと結びついていないから、まだハイロードにはなっていない。

GM:そうそう。で、周りの人は、魔物なので、「お前、デーモンっつてもさー。恐怖の力とかあるワケじゃないんでしょ?」って(笑)。

ディオルド:こんな哀れな生き物を俺は見たことがないよ。

GM:ほんっとに哀れですよ。マスターの個人評価としては、強いウー・ハンです(笑)。色んな苦労をした結果、今の立場にいるんですけど。
 

電話を終えた男=スラッチェンは、欲求不満を絵に描いたような表情でホテルを出て行く。
しばらく経つと、奇跡【メカニゼーション】の効果が切れ、電話交換手は普通の人間の姿に戻る。
 

アンドレ:元に戻ると、その時のことは全く覚えていない?

闇影:覚えてないですね。

GM:首をひねりながら、「俺はなんであんなことをしたんだろう」と言ってます。

アンドレ:じゃあ、寄っていって、「あんなことって、どうした? 何かあったのか」

GM/交換手:「あっ、司祭様ですか。いや、アメリカ行きのチケットの手配をした覚えがあるんですけど、誰に頼まれたのか思い出せないんです」

アンドレほう。

GM/交換手:「あと、4人ぐらいの人の名前を言われて、その人たちがいなくなったことを確認させられました。『どちらにやられたかは判らないが、資格を奪われてしまったようだな』と、誰かが言っていた気がします」

アンドレ:資格?

GM/交換手:「『だが、もうすぐだ。時の結節点はもうすぐだ』と。いやー、全然意味解んなくて、抱えてるのが苦しくて! 聞いてくださってありがとうございます、司祭様!」

アンドレ:俺、病院騎士なんだけど、と思いながら、「いや、これを聞くのが私の仕事だからな。とりあえず、サイバー教会はいいぞ」

GM/交換手:「サイバーは・・・何かこう、怖い経験をした気がするんですけど」(笑)

アンドレ: 「ちょっと失礼していいかな」顔をぐりぐり触って、人工物がないかどうか見てみる。

GM:今はもう、普通にぷにぷにしてます。人工物なのは、ヅラぐらいで。

アンドレ:ヅラなんだ。とりあえず黙っておこうと思った(笑)。それぐらいは神の思し召しだ。

GM/交換手:「黒い服の人に声を掛けられてから、記憶がはっきりしないんですよ。あの人が何かやったんですかね?」

アンドレ:「いや? 彼は何もしていない。だが、雰囲気がまずそうだから、あまりこう、手を出してはいかんぞ」

GM/交換手:「は、はい・・・。あっ、そう だ。ディアン・なんたらって人の行方は、まだ見つからないのか、とも言っていた気がします」

アンドレ:あれー? イヤな予感が。ディへ連絡したいが、どこに繋げばいいんだろう。

ディオルド:そしたら、私は、フランス方面へ行くので、フランスに詳しいストームナイトって誰かいなかったっけ? ってあやめに調べてもらって、アンドレに連絡します。そろそろ合流したいなーと思いますので。

GM:ああ、解りました。その方がスムーズですね。ではディオルドからアンドレに、連絡が入ります。

ディオルド:「久しぶりだな。かくかくしかじかで、ディアンが危ないらしい」

アンドレ:「こっちもそういう話を聞いた。おたくの世界の生き物が、町の中を徘徊してるしな」

ディオルド:「ディアンと合流しよう」

アンドレ:「そうだな」

ディオルド:キーーーン(笑)。

GM:(早っ!)では、飛行機がキーーーンと飛んでいったところで、シーンを変えます。

 
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