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TORGリプレイ

『Re:Re』

 

第四幕


 おとなは、みんなみんな勝手だ。

 「どうして、世界はこんな風になってしまったの?
 どうして、みんなはこんな世界で生きているの?
 どうして、僕の両親は、こんな世界に、僕を産んだの?」

 アーサー・リゲルは、コリンの問い掛けに、どう言葉を返すべきか悩む。
 彼は、全身全霊で自分に向かってきた5人のストームナイトを思い出し、口を開く。
 「それはね・・・」
 ―――暗転。
 



シーン1 なくしたくないもの
 

「やー、助かってよかったよ。
とりあえず、ヒューストンに着いたら知らせるから、みんな一休みして」
航空機を手足のように操りながら、レルムランナーのシュアが言う。
 

GM/シュア:「それにしても、みんな、まーたピンチなの?」

闇影:「ストームナイトにピンチは付き物。無理・無茶・無謀は、当たり前よ!」

GM/シュア:「ま、そうなんだけどさ」

ディ:「シュアに、何事もなくて、よかった」

GM/シュア:「うん。さっき話聞かせてもらったけど、その条件だと俺は、ノー眼中らしいから。で、ディ。抱えてる子がむずがってるよ」

ディ:「どうした、コリン? おむつか?」

GM/コリン:「ちげーよ!(笑)誰がおむつだ」

闇影:「漏らしたか?」

GM/コリン:「もらさねーよ! ガキ扱いすんじゃねーぞ!」

ディ:「だが、オレから見たら、子ども・・・」

GM/コリン:「うっせえこのヤロー! ったく、死ななくてよかったぜ。ムチャしやがって、バカじゃねーの?」

ディ:「ならコリンは、オレたちが、逃げればよかったと言うのか?」

GM/コリン:「戦って死ぬよりはマシだろ。かなわないヤツから逃げるのは、恥ずかしいことじゃねーもん。(遠い目をして)みーんなみんな、ムリして戦って死んだんだ。バカばっかりだ」

アンドレ:ふーん。未来ではそうだった、ってことね。

GM/コリン:「みんな死んだから、負けたんだ」

一同:・・・・・。

GM/コリン:「だから、おまえ、今度こそ死ぬんじゃねーぞ、バーカ」

ディオルド:わ、ツンデレだ。

GM/コリン:誰がツンデレだバーカ。

ディ:(カードを差し出されて)えっ、交換?

GM/コリン:交換に決まってんだろ、メタ的な説明させんじゃねーぞ?(笑)いいか、見せ場宣言とかする気ねーからな。
 

コリンはディアンの顔を見上げ、小さくつぶやく。
「ディアン・オブロー。ほんとうに、アーサーから聞いたとおりのバカヤローだ」
 

ディ:「アーサーは、オレの話をしていたのか」

GM/コリン:「ああ、してたしてた。・・・なんだおまえ、ニコニコしやがって」

ディ:「アーサーが、オレたちのことを、忘れていなかったのは、オレにとって、嬉しいことだ」

GM/コリン:「うっせえ。どうせ、この世界はなくなっちゃうんだよ」

ディ:「オレたちは、今いる、この世界を、なくすつもりはない」

GM:「おまえらが負ければ、なくなっちゃうけどねーだ。べーだ!」って言いながら、前ほどは本気じゃないというか、切実感がないというか、憎まれ口を叩いているだけという、そんな感じを受けます。

アンドレ:ほう。

GM/コリン:そうだ、そこのオオカミヤロー。無視すんじゃねーよ(笑)。おめーコラ、聞こえてるだろ。

ディ:ディオルド、返事をしてやれ。

ディオルド:・・・あ、俺のことか。

GM/コリン:おめーだよ、おめー。このカード交換してやるよ。ニンジャのおっさんも見せてみろ。

闇影:おっさんと言ったな?

GM/コリン:だって覆面だし、目しか見えねー。もしかしたらすげー若いかもしんねーけど、おっさんだ。

ディ:「言葉が、うまくなったな、コリン。だが、あまり無理をすると、熱を出すぞ」

GM/コリン:「うっせえ。世界が滅びるかどうかの瀬戸際に、んなこと言ってられっか。わかってんだろうな、おまえら負けたら、ダメなんだぞ? どうせ、まだ資格はよこさねーんだろ?」

ディ:「資格を渡す、というのは、どういうことだ?」

GM/コリン:「要するにだな、おまえは出ていったことがあるから、チケットみたいなのを持ってんだよ」

ディ:チケット?

GM/コリン:「気づかないかもしんねーけど、それを持ったまんまなんだよ。おまえがいると、この時間から、出られるんだよ。出る乗り物が必要だけどな」

ディ:バカ正直にポケットを探る。

GM/コリン:「ねーよ、バーカ!(笑)ほんっとバカだな」

ディオルド:「だからヒューストンに向かっているのか」

GM/コリン:「ああ。あそこが、分岐点なんだよ。あそこに時間のゲートができて、穴があくんだよ。‘あいつ’は、資格を4つ持ってる。5つとられたら、問答無用で、こっちの世界に出てきちゃうから、だからおまえを守ってやったんだ。ありがたく思えよ」

ディ:「(間髪を容れず)ありがとう」

GM/コリン:「うっせえ、なめんじゃねーぞこのヤロー! 恩売りたくて言ったんじゃねーぞ!」

ディ:「オレは、ただ、素直に、思ったことを言っただけだ」

アンドレ:あ、そうだ、マスター、移動時間は1時間以上あるよね。奇跡使います。

GM:正しいですね。

アンドレ:【ブレス・ウェポン】。儀式だから全員分まとめてできるでしょ。

闇影:できます。しかも自動的に、神聖武器になりますね。

アンドレ:(コロコロ)19。ポシ。(コロコロ)29。達成値26。

闇影:武器が4つだと、一対多行動でマイナス6か。20になって、難易度17だから、3抜け。

GM:ってことは、ダメージ基本値+3ですね。

アンドレ:まぁ、攻撃することがあるのかな、って気はするけど。

闇影:ただ、神聖化してるんで、相手によっては大ダメージ与えられる可能性がある。

GM:では、儀式が終わった辺りで、シュアが、「そろそろヒューストンに着くよー」と知らせてくれます。

 
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