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TORGリプレイ

『Re:Re』

 

第三幕


シーン4 逢魔ヶ刻(その3)
(ラウンド進行=戦闘シーン  1/2
 

 
2ラウンド目

GM:悪役先攻、〈トリック〉/〈挑発〉。ヒーロー後攻。推奨行動〈威嚇〉/〈トリック〉。

闇影:どうぞ、敵側行動です。

GM:ではスラッチェンは、翼を広げつつ、猛烈な勢いで旋回して、急速に動いて、一瞬姿を消したかのように。

闇影:〈トリック〉ですね。

GM:はい。因みに、僕んトコのルールで、カードをがっつり持っていかれることになるので、気をつけてくださいね。

ディ:手札も持っていくんですか?

GM:持っていきますよ。場札から優先して持っていきますけど。(コロコロ)

ディオルド:消します(笑)。

GM:ありがとうございます。ま、ポシビリティ使うのは確定ですからね。4人に対して、〈トリック〉32。

ディ:32?

GM:はい。〈トリック〉高いッスから。

アンドレ:うえー。

闇影:積極防御します。(コロコロ)ポシビリティ。

ディ:積極防御します。(コロコロ)ポシ使います。

闇影:19だと、13差? 逆転負けまでいってるなー。せめてもうちょっと下げないと。

GM:技能なしなら1枚、萎縮なら2枚、逆転負けだったら3枚、持っていきます。

アンドレ:じゃあ、俺はそのまま、場札の“敵方失敗”を使うんで、“計画”で回収してちょうだい。

ディオルド:はーい。回収して“敵方失敗”使います。

GM:解りました。2人は防御成功ですね。

闇影:ええい、仕方がない。見せ場宣言。“ヒーロー”で振り足し。(コロコロ)達成値25までいったから、7差。萎縮ですね。

ディ:“ヒーロー”使います。(コロコロ)35。“ドラマ”でさらに振り足します。(コロコロ)よし! 目が良かった。達成値23。萎縮で、カード2枚取られちゃうんですが、取られる前に“奮起”使います。突風を受けて、一瞬、スラッチェンの姿を見失ったけれど、「風は、すぐオレたちに向く!」

闇影:おおー。いいですね。

ディオルド:すぐそこにいるんだけどね(笑)。こっちには見えてるから。

アンドレ:“敵方失敗”だからね。

GM:ニヤッと笑って、「所詮そよ風さ」
 

“奮起”の効果で、全員の手札が4枚まで増える。
しかし、スラッチェンの〈トリック〉に動揺したディと闇影は、
ペナルティとして、そこから2枚ずつを奪われてしまう。
 

ディオルド:さて、我々の手番になったが、見せ場宣言を全員が使い切っていて、行動できるのは2人。

GM:はい。しかも。

ディオルド:スラッチェンはまだツルツル。体勢も崩れてない。我々で体勢が崩れているのが2人。

闇影:ですね。

ディオルド:というわけで、私は、“正体”カードを使って、ゴーントマンのエージェントだっていう設定にして、「お前の行動は筒抜けだ」って言おうかな、と思ってるんですけど。

ディ:えーっ?! エージェント?

ディオルド:幸いワーウルフですし。「何故俺が、お前の勢力からも、オーロシュの勢力からも、狙われていると思う? 真実(*20)を知っている者だからだ」

GM:あー、なるほど。それは彼のアキレス腱なので、そのラインで押せば、付け入る隙はあると思います。ただその辺は、かなり知覚過敏のところなので、話の持って行きようによっては、逆切れしてピンチになるかもしれない、というのを警告しておきますね。

ディオルド:待てよ、“正体”だから、言った通りになっちゃうんだよね、設定がね。

GM:はい。口から出任せではなくなります。これが“疑惑”とか、“人物誤認”ならよかったんですが。

ディオルド:そっかそっか。じゃあ、「ヒューストンまで一直線だぜ!」みたいな勢いの、脱出経路と高速移動手段を持った“知人”が来てくれる方がいい?

ディ:うん、その方が有り難い。

GM:ただ、この場で理想的なのは、“逃走”カードだから、“知人”だと逃げる手段を確保することはできるけど、逃げるタイミングを誰かが稼がないと、多分、逃がしてくれません。

ディオルド:(アンドレに)ほら、2人行動した後に、イニシアティブ決めるでしょ? ドラマチックだから、敵が先攻の可能性が高いんですよ。で、次の攻撃、多分耐えられないです。

GM:そうですね、ちょっと悪役に有利か、あなたたちが不利だったら、ひとりふたり持っていく自信はありますね。

闇影:相手がスラッチェンじゃなかったら、1、2ラウンド我慢して反撃、ってできるんだけど、基本値が高いからな。我慢しているうちに殺されかねん。

ディオルド:2ラウンド保たせるのは、かなり絶望的だと思うんです。

GM:ここでマスターが残酷な宣言をすると、スラッチェンは、小手調べしかしていないので。

アンドレ:うーーーん。

ディ:“アイデア”を使って、この場を切り抜ける方法を訊いてみる?

闇影:なんかねー、後でものすごく困りそうな気がするんで、ここで“アイデア”はあんまり使いたくないのよね。

ディ:なるほど。

アンドレ:奴は今、何のために来てるかって言ったら、資格を狙ってるんだよね。じゃあ、ここに用がなくなるには、どうすりゃいいか。

ディオルド:基本的には、スラッチェンに、他にもっと重要な事項ができたと思わせることだね。

闇影:重要な事項ならあります。ゴーントマンの復活です。スラッチェンにとって一番困るのは、ゴーントマンが復活して、地位を奪われることです。

アンドレ:でも、それをどういう風に奴に知らせるか。

ディ:〈トリック〉でハッタリをかます? もしくは〈説得〉?

GM:数値で勝負するんだったら、ひとりにカードを集中するしかありませんが、多分その戦術を取る力はあなたたちにはないですね。

ディオルド:爆発力が出せないんだよね。見せ場宣言使い切っちゃってるから。やるなら最初だった。

GM:はい、そうです。

闇影:手詰まりか?

GM:手詰まり、とまでは言いませんが、手持ちの道具を、どう使えばいいか、の段階ですね。

アンドレ:手持ちの道具って何がある?

GM:“正体”1枚、“知人”1枚、“アイデア”1枚、“自己犠牲”1枚。

アンドレ:えー、俺、ここで散るか?(笑)

闇影:いや、ちと待て。“自己犠牲”は最後の手段だから。

GM:プラス、“ドラマ”が数枚ですね。これが物理的な道具です。あとは、コリン、というカードも実はあるんですが。

アンドレ:っていうか、コリンに何ができるかすら判んないからね、今。

GM:彼は、見せ場宣言もカードも何ひとつ使っていませんが、きみたちのパーティの仲間ではないので、この状況で使う気はありません。最初の混乱を止めただけでも御の字です。

闇影:みんなで説得したからね。

GM:あの説得のおかげで、希望の法則を使ったので。あれがなかったら、ヒーロー混乱のままで敵が突っ込んできて、酷い目に遭っていた。

ディオルド:とりあえず、スラッチェンを退去させるか、このままトンズラかの、二択なんだよね。

アンドレ:トンズラだと、最終的に、俺が“自己犠牲”でしんがりをやるしかないと思うんで、あんまり選択肢としては考えたくない。

闇影:いや、“知人”カードを使って乱入してもらって、そっちがスラッチェンを引き受けてくれている間に、離脱する、っていう方法があります。ホントは、レルムランナーを“知人”で呼んで、航空機で突っ込んでもらって、そのまま我々を引き上げてもらうのが、一番簡単なんだけど、この場を先送りにするだけなんで、ヘタすると、次の戦闘が二面作戦になっちゃう。

GM:まぁ結局、この場を切り抜けないと次がないワケで、今回は逃げて、リスクが高くなっても、次に備える、というのはアリです。

闇影:でね、あんまり長時間、ここで闘ってても、相手の思うつぼなんです。私としては、今、先行してる奴に追いついて、頭を抑えたいのよ。

アンドレ:っていうか、頭さえ抑えればいいんだよね、こっちとしては。

GM:その通りです。

ディオルド:先行している奴にゴールされちゃうと、負けだから・・・。

闇影:どうせだったら、我々をヒューストンへ連れていってくれる“知人”を呼ぶのが、一石二鳥ですかね。

GM:後で追い掛けてくるかもしれないけど、それはもう、織り込み済みで、覚悟してやるしかない、かな。

ディオルド:よし、ワンリスクを覚悟しましょう。“知人”を使って、ここから脱出させてくれる知人を手配します。

GM:逃亡と移動を兼ねる形の知人を呼ぶ、と。解りました。この場合、レルムランナーのシュアくんだろうな。他人のキャラを使うわけにはいかないからね。そうすると、高速輸送機っていうのかな、居住性とか貨物性とかをスルーして、高速で飛べる乗り物が、上空から接近してきます。機銃を乱射しつつ、「みんな、避けて!」みたいなことを(笑)。

ディ:危ない危ない。

闇影:ムチャクチャやな。

GM:ドカーン! とぶち込んで、教会の屋根に大穴を開けて、丁度そこに、ハシゴのついたフックを垂らして通りすぎるので、飛びついてください。僕はテクノデーモンの前で乗り降りとかする度胸はありません(笑)。

闇影:そりゃそうだろうね。

GM:「これ掴んでー!」ということで、〈格闘〉か〈軽業〉で判定してください。高速で突っ込んでくるから、難易度18。

闇影:〈格闘〉ってことは、〈武道〉でもいけるわけですね。

GM:勿論〈武道〉でもいいです。

アンドレ:あ、そっか、俺+2で足りるんだ。

GM:そう。あなたは【ブレス】で《敏捷度》が上がってるから、かなりぬるい。

ディ:達成値23。

アンドレ:達成値25。ポシなしでいったよ。へへ。

闇影:えーと、達成値24ですね。

ディオルド:達成値20だ。ドキドキ。

GM:そうするとみんな一斉に、フックとかハシゴとかガッ! って掴んで、「急速離脱する! Gに備えて!」みたいなことをシュアが言って、フルスロットルでその場を離れます。

ディオルド:耳がキーンとする。

アンドレ:逃げられるの?

GM:逃げたいなー。追ってこないでねー。いくぜ、俺の〈航空機操縦〉!(コロコロ)ポシビリティを使います。まぁいいよ、使って。

闇影:自分の行動に対するポシビリティなんで、消せませんしね。

GM:(コロコロ)ほらダブル!

アンドレ:ほおー。

GM:出目46! 追うスラッチェン。(コロコロ)振り足しやがったこのバカ!(コロコロ)11(笑)。

ディ:振り足しただけ。

GM:危ねぇー! とりあえず、一瞬、超ヤバかったんですけど、何とか逃げ切って、戦闘終了になります。

 
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