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TORGリプレイ

『Re:Re』

 

第四幕


シーン2 二つの時 繋がるとき
 

GM:ディアンが覚えてるスケジュールによると、今、シャトルに燃料を注入してるトコです。REWRITEの時には、この後、敷地に突っ込んでいきましたね。

ディ:ただ、アーサーは時間を止める術を持っていたので、ほぼフリーパス状態で入れた。

GM:そうするとシュアがですね、諦めた顔で、「うん解った、強行突破だね」って(笑)、みんなのことを振り返りもせず、「強行突破かー。ま、しょうがないよな。時間止められる奴なんていないし。実はさっきから、色々入ってるんだよね、通信」

ディ:「シュアが、アメリカでお尋ね者になったら、困るから、ここから先は・・・」

GM/シュア:「だいじょぶだよ、適当に誤魔化すって!」

闇影:いや、ちょっと代わってもらっていいかな。「我々はストームナイトである! シャトルの発射を邪魔しようという、邪悪な者共が接近している。申し訳ないが、我々を通してもらえないか?」という、〈説得〉をしてみたいんだが。

GM:はい、どうぞ。

闇影:(コロコロ)2ですね。ポシビリティ使います。(コロコロ)12じゃ意味ないな。“ヒーロー”も使っちゃえ。(コロコロ)こういう時に限っていい目が出るんだよな。30。+9で、“アクション”使って、達成値20です。

GM:そうすると、管制官から、姓名を述べよとか色々言われたんですけど、その辺は勢いで誤魔化して。

闇影:ま、ナイルですからね。

GM:遠くの方にシャトルが見える位置まで来ました。打ち上げの準備は、予定通り進められています。

アンドレ:前回はどうやったの?

ディ:アーサーが、ひとりでシャトルに乗って行こうとした。オレたちは、アーサーを止めたかったが、アーサーは、オレたちの存在が、想定外だと言って、オレたちを殺した。

アンドレ:殺した?

ディオルド:殺されたの?

GM:正確に言うと、時間が止まった状態で、急所を貫かれて、動き出したら死ぬよ、になった。その時に色々ちょっかいが入った結果、ギリでとりあえず生き延びることができました。殺されるところだったのは確かです。

アンドレ:ほう。

GM:そしてシャトルが打ち上げられて、タイムゲートを開いて、過去に戻っていきました。

ディ:「オレがシャトルに乗れば、また時間を越えることができるのだと思う。それが、オレの資格なのだろう」

GM/シュア:「それか、この飛行機で行ったらどう? 宇宙に出るのは無理だけど、途中でタイムゲートに入るんだったら、何とかなると思うよ。シャトルと同じ航路を取ればいいんでしょ?」

ディ:「いいのか、シュア?」

GM/シュア:「しょうがないじゃん。今と違う時間の中で、そーいうことがありました、って言われて、ディ以外だったら、笑って『へー、面白いね』ってスルーするんだけどさ」

ディ:「そ、そうか」

GM/シュア:「ディが言うんだから、ホントにあったことなんでしょ? うおー、ドキドキするぜー! なんで、クライマックスだけ参加してんの俺!」(笑)

ディオルド:この先で待っているのは、‘名づけざるもの’ですかね。

闇影:その手先でしょう。きっと、複数のゴスポグが絡み合ったような姿をしているに違いない。

ディオルド:タイムゲートを越えた先で、何をすればいい? とりあえず、4つの資格を入手した奴の行動を阻止するのは、第一だよね。

ディ:オレが5つ目の資格を渡しては、絶対にいけない、というのも、確かだ。

闇影:要は、今資格を持っている、‘名づけざるもの’の手先を倒せばいいわけだ。

アンドレ:放棄することはできるの? その資格って。

GM/コリン:「ああ、有効期限決まってるからな。放棄しなくたっていいぜ」

ディ:つまり、オレが過去へ飛んだ瞬間までが、もう一度、世界の外に出られる期限ということか。

GM/コリン:「チャンスは1回だけ。ラザルス・テンプルトン教授っておっさんがいってた。シュレーディンガーの、観測者は、2回観測者になれないんだって」

ディ:懐かしいな、シュレーディンガーの箱。

GM/コリン:「1回外に出て、もっかい中に入ったから、そいつは観測者の資格を持ってるけど、2回外に出て、観測者になることはできない。よくわかんねー。頭のいいバカの言うことだからな」(笑)

ディ:「そんなに沢山話して、疲れないか?」

GM/コリン:「大丈夫だよ、どうせおれは、もうちょっとしたらガキに戻っちまうんだよ」

アンドレ:ふーん。

GM/コリン:「しゃべれるうちにしゃべらせろよ」

ディ:・・・・・。

ディオルド:「コリン。お前がいなくなる前に、ひとつだけ訊いておきたいことがある」

GM/コリン:「なんだよオオカミヤロー。じゃねぇや、ディオルド」

ディオルド:「お前は、アーサー・リゲルが、何故、あの選択をしたか、理由が解るか?」

GM:・・・・・。

ディオルド:「何を思って、世界を書き換えるという行動をやめたか、解るか? いや、解ったか? こいつらといて」

GM:(頷く)

ディオルド:「じゃあ、いいや」

GM:今、黙って頷いてしまいましたけど、改めてコリンはこう言います。「わかったよ。こいつとかアーサーってのは、バカなんだってことが、よくわかった」

ディ:オレ、さっきから、1歳児にバカバカバカバカ言われてるよ。

GM/コリン:悪かったな。語彙が少ねーんだ(笑)。
 

程なく、宇宙センターからシャトルの打ち上げが行われる。
ストームナイトたちが乗る飛行機も、速度を上げる。空気の壁を裂き、機体が真っ赤に染まる。
 

GM:一応、国威高揚という目的がありますので、下の方で「わーっ!」みたいな歓声が上がって、ばんざーいしてる人と、戦争中にこんなことやってる場合じゃないんだけどなー、っていう人たちが見えます(笑)。

闇影:そしたら、シャトルを追いかけて飛行機が飛んでくわけですよね。

GM:はい、追っかけていきます。そうすると、ディがうっすらと光り始めます。

ディ:あ・・・。

GM:天使の輪のような感じの、光の螺旋が見えたところで、ふっと、シャトルの姿が、一瞬薄れたようになって、そこが多分、ゲートなんですね。そこを通っていきます。飛行機も、丁度、資格を持つ人物と、タイミングが揃っているので、通っていきます。

 
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