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TORGリプレイ

『Re:Re』

 

第四幕


シーン3 未来を賭して
 

GM:ゲートを抜けた先は、時空の狭間のようなところ。下に雲とか空とか見えて、成層圏みたいな、不思議な光景ですね。そしてその遥か下に、地球の方を睥睨している、‘無数のゴスポグが固まった、球体のようなもの’が浮いているのが見えます。

ディ:あれが、オレを飲み込もうとした。

GM:時空の狭間に浮かぶ、‘名づけざるものの端末’。それは、知覚器官がどこにあるのか、全く判らないのですが、あなた方を認識して、迫ってきます。ディアンは、自分が見られているというのを感じます。

闇影:あと何ラウンドくらいあります?

GM:えーと、時間感覚とか距離がよく判りませんが、1ラウンドは、差し上げます。

闇影:ではその1ラウンドの間に、気合いを溜めて、武道の奥義・超練気(*21)を発動します。

アンドレ:【ブレス】しまーす。でもポシ、あと3しかないよ俺。っていうか、ホント、足りないんですけど。

ディ:“自己犠牲”の分は、もらってないよね。

GM:ああ、“自己犠牲”は、「僕はこのシナリオ中に、死にます!」っていう宣言をすると、その時まで、ポシビリティが多くもらえるというものなので、代わりに「絶対しません」って言ってカードを捨てて、ポシ1点と換えとく手はあります。

アンドレ:絶対しません(笑)。マジしません。そんな気ありません。

GM:“自己犠牲”には頼らないということですね。解りました。ではラストバトルです!

 
1ラウンド目

GM:ドラマチック。悪役先攻、〈威圧〉/〈威嚇〉。ヒーロー後攻。推奨行動は〈間合い〉/〈挑発〉。ってことで、悪役、‘名づけざるものの端末’は、あなた方全員に対して・・・。

闇影:あ、まだ私出てきていませんよ。隠形で姿を隠してますんで。

GM:う。この空間にいる全ての生命体に対して(笑)、〈威圧〉を試みます。ゴゴゴゴゴゴ!

アンドレ:〈威圧〉?

GM:はい。どんどんどんどん、膨らんできます。比較物がないので、ものすごい勢いで接近したのか、その場で巨大化したのかは判りません。恐怖の力を使うわけではありませんが、根源的な、恐怖を誘う存在です。(コロコロ)ポシビリティを・・・。

ディオルド:消します。

GM:う、言うこともできない(笑)。全員に対して18。

闇影:それは私も対象に入りますか?

GM:入ります。見えていようがいまいが、関係ねえー。

一同:積極防御します。

闇影:(コロコロ)達成値19。何ともない。

アンドレ:(コロコロ)10! 振り足し。(コロコロ)超えました。よかったー。

ディ:全然足りない。達成値13。

GM:5差は萎縮です。2枚もらいまーす。(手札から2枚ひく)因みに、ゲーム的にはカードを取られたんですけど、あなたの身体から、ポシビリティが抜かれているような感覚を覚えます。

ディ: くっ・・・。

ディオルド:達成値12です。

GM:6差だから、同じく萎縮です。あと、‘名づけざるものの端末’の姿は、あちこちのコズムのゴスポグが、全部くっついてるような感じですね。

闇影:ってことは、あっちにアイルの骸骨ドラゴンがいて。

GM:侍(*22)がいて、スカラバス(*23)がいて、みたいな。行動残ってる人はいませんね。では、空間が歪んで歪んで歪みつつ、次のラウンド。

 
2ラウンド目

GM:悪役先攻、疾風。ヒーロー後攻。推奨行動〈攻撃〉/〈防御〉。悪役悪役ヒーローの順番です。この瞬間、周囲がさらにぐわーっと歪んで、ポシビリティ戦争最初期の、ニューヨークが背景になります。天空よりメールシュトロームブリッジが落ちて、自由の女神が粉々に破壊されるところに、あなた方は居合わせています。ホントだったら、そこに、恐竜みたいなリビングランド第五世代ゴスポグが現れる筈なんですけど、そのゴスポグが、この‘名づけざるものの端末’に成り代わっています。・・・歴史が少しずつ、侵食されています。

闇影:悪役先攻ですね。何をしますか?

GM:まず、飛行機に触手を巻きつけて、押し潰す。2回目の行動で、飛行機を飲み込む。

アンドレ:うおー。まずいんじゃない?

ディ:オレたちは、飛行機に乗ったままですか?

GM:いや、何故かマンハッタン島に降りています。その目の前で、飛行機はめきめきと音を立てて食われていきます。ヒーロー側、どうぞ。

闇影:では、奴の前に飛び出して、影分身を行って、分身を山ほど出して、奴の目を飛散させつつ、攻撃を自分に集中させるようにします。

GM:なるほど。

闇影:〈武道〉技能で〈トリック〉。(コロコロ)高揚の分振り足し。

GM:あ、高揚するんでしたね。奥義の効果で。

闇影:(コロコロ)達成値29です。

GM:さすがに食らう。萎縮した。

闇影:そしたらですね、砕け散る、女神像の破片の上を、影分身が出たり消えたり出たり消えたり。

ディオルド:うわ、目が回る。見てるこっちも目が回る。

闇影:高笑いしながら、「甘い! 甘いぞ! 貴様ごときが我々に勝てると思っているのかー!」

GM:悪役のセリフでんがな、それ(笑)。

アンドレ:じゃ次、せっかくだから推奨行動いきます。〈攻撃〉しまーす。ゴッドミーターちゃん、頑張ってねー。(コロコロ)17。ポシ。

GM:どうぞ。

アンドレ:(コロコロ)27か。達成値31。

GM:当たります。ダメージをください。

アンドレ:+9で、【ブレス・ウェポン】で3上がってるから、32だね。

GM:あなたの攻撃で、ゴスポグの表面が壊れたんですが、ポシビリティを使って消すと言うと、別の肉が盛り上がって、自己修復しました。無傷です。

アンドレ:嘘ぉ!

闇影:ポシビリティで打ち消して無傷かー。最低でも《耐久力》20はあるな。

ディオルド:中に、ストームナイトが飲み込まれてたりするのかな。フラッシュマンとかマキシムとかリリアンとかユウイチとか、ユウイチの飛行機とか。

GM:えーと、マスター的に説明をすると、単純に今回のセッションに参加できなかったから、彼らは出られない、という形の処理をしているだけなので、別に、やられちゃったりとか、気分を害するようなことはしません。

ディオルド:いや、手順ABCDで、全員をひとりずつ救出していくと、敵が弱ったりするかなーとか考えたんだけれども。

ディ:それ、面白いですね。

ディオルド:そんな時間はないようなので、〈獣化〉してから殴ることにします(笑)。(コロコロ)9。〈獣化〉は余裕で成功だけれども、出目しょぼいからなー。流してください。

GM:解りました。行動残ってる人。

ディ:急所攻撃します、と言いたいけど、急所ってどこだ。

GM:さあ?

闇影:“警戒”カードで、奴の急所を発見します。

GM:なるほど、気づかない筈のことに気づくというカードですね。急所は存在しません。その代わり、弱点があります。あれはマイナスのポシビリティ・エネルギーの塊が、ゴスポグの皮を被っているだけなので、正のポシビリティ、あなた方が使っているポシビリティが、ある意味弱点です。対消滅しますから。

アンドレ:消滅させられるだけのポシビリティ、うちらにあるの?

闇影:いや、奴の大きさ的に、100ポシや200ポシじゃきかない。エタニティ・シャードでも持ってこない限り無理です。

ディ:だとすると、ポシビリティをつぎこんで、殴って殴って殴れってこと?

GM:それが正攻法。今回は穴が開きませんでしたが、穴が開くと、安定が崩れて・・・。

闇影:ブラックホールみたいに引きずりこまれていくわけだね。安定を崩せば、奴は半ば自滅すると。

GM:ただし、安定を崩すということは、爆弾を自由にするのと同じリスクを背負う、ということでございます。

ディオルド:? イマイチ理解してない。とりあえず、ゴスポグの皮を引っぺがせばいいのね。

GM:えーと、マイナスのポシビリティ・エネルギーは、そのままだとこの世界に存在できないので、ゴスポグの皮を被っています。だから、皮をひっぺがせば、自壊します。ただ、自壊する際、この世界に、危害を及ぼすおそれがあります。

一同:・・・・・。

GM:で、ここは時空の狭間だから、直接的な影響は地球には及ばないけれど、あなた方は、以下略、っていう。

ディ:それでも、やるしかない。普通に攻撃します。(コロコロ)1。

GM:外れた。

ディ:うん。

闇影:リンク切断は?

ディ:したみたい。バブルを張るって宣言するの忘れたから。

アンドレ:あれ、さっき張らなかった?

ディ:15分しか保たないんです。しまったー。

 
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