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TORGリプレイ

『RESCUE』

 

 限りなく今に近い未来………
 今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……ほんの少しだけ未来の物語
 


Prologue

 
 スウェーデンの首都・ストックホルム。
 侵略開始以来ずっと、闇の軍の支配下にある都市だが、旧市街のリッダルホルメン島だけは違う。
 そこは、闇の軍と戦うストームナイトの前線基地となっている。
 

 時はセレイの月(6月)27日。
 アイルのペラ・アーディネイ女王の元に、リッダルホルメン島がヴァイキングに包囲されたとの報せが入る。
 島民を無事に脱出させるため、アーディネイ女王は、5人のストームナイトを呼び寄せる。
 

【CAST】

 シュア・スカイウォーカー(17)レルムランナー/コアアース
 闇影(??)ザ・ニンジャ/ナイル帝国
 マキシミリアン(26)バーバリアン戦士/アイル
 サー・ガストン・セバスチャン(65)ヴィクトリア人執事/オーロシュ
 ディアン・オブロー(28)バーバリアン戦士/NPC

 


第一幕

 
シーン1 Darkness, Shadow, and Knights!

 
 リッダルホルメン島とは、「貴族の島」という意味である。
 島でひときわ目立つのが、スウェーデン最古の教会のうちのひとつ、リッダルホルメン教会。
 13世紀に建てられたと言われており、ポシビリティ戦争が始まる前は、歴代の王族が眠る史跡として、
 多くの観光客を集めていた。
 

 そのリッダルホルメン教会が、チュートン・ドラゴン(*1)に襲われている。
 屋根に置かれたバリスタなどの対空兵器が、コールド・ブレスを受けて、片っ端から凍りついていく。
 逃げようとする人々に向けて、今まさに、追い打ちのブレスが吐かれようというその時、
 一台の大型ヘリが、ドラゴンの背後に颯爽と現れる。

 
1ラウンド目

ゲームマスター(以下GM):スタンダード。ヒーロー先攻、〈間合い〉と〈挑発〉が推奨行動です。行動は基本《敏捷度》順ではありますが、現在、皆さんは輸送ヘリに乗っておりますので、任意で決めていいですよ。

シュア:「あの、鈍重そうな動きだったら!」〈航空機操縦〉を使って、〈間合い〉を仕掛けます。 有利なポジションを取って、関係ないトコにブレスを吐いてもらう方向で。

GM:追ってこさせる?

シュア:そうですね。いきまーす。とう!(コロコロ)〈航空機操縦〉18。

GM:成功です。向こうは、ヘリが近づいてきたのを見て、首をもたげて、何だ? って感じで、あなたの後を追いかけますが、その時に、翼を屋根に引っかけてしまい、ドカーン! と崩れる音がします。

シュア:ん! あっ、ゴメン(笑)。キャラクター名は、シュア・スカイウォーカー。コアアースのレルムランナーです。17歳の男。身長165の、パツキンの、少年漫画主人公系。〈航空機操縦〉の天才で、スカイウォーカーというヘリを、相棒としてよく使っていますけども、今回は皆さんの足として、活躍したいなーと思っているんで、よろしくお願いしまーす。

闇影:次は私がいきましょう。ヘリの扉をがーんと開けて飛び出して、「わはははははは!」と大声を上げると、どこからともなく音楽が、ちゃーん、ちゃーんちゃーんちゃーんちゃーんちゃーん!

シュア:すげーなー。スピーカーもないのに、どっから鳴ってんだろ。

闇影:飛び降りると同時に、分身がばーっと現れて、「さあ。お前のようなトカゲの化け物が、本物を見つけられるかな?」といった、〈間合い〉を仕掛けます。

GM:〈軽業〉との複数回行動にしてくださいね。飛び降りたんだから。

闇影:オッケーですよ。(コロコロ)〈軽業〉が15。〈間合い〉は17です。

GM:はい成功。ドラゴンはさらに疲労しました。

闇影:分身がドラゴンの周りを、あっち行ったりこっち行ったりしながら現れてます。

シュア:スウェーデンの空に忍者がいっぱい。

GM:シュールだなー。

闇影:ということで、ナイル帝国忍者(ザ・ニンジャ)、闇影です。流派:ゲルマン忍術と言って、ドイツで作られた忍術です。

シュア:たまらん!

闇影:年齢不詳。性別は、さんずいの漢(おとこ)。ドイツ国旗のマスクをかぶってて、忍者装束着て、背中に忍び刀背負って(*2)。

シュア:ドイツの皆さんごめんなさい(笑)。でも、コミックヒーロー世界のドイツから来てる人だから、しょうがない。

マキシミリアン(以下マキシム):じゃあ、剣を構えて、「行くぞ!」と声を掛けて、教会の屋根に飛び降ります。ドラゴンは、教会の屋根にいるんだよね?

GM:いいえ。シュアを追って、飛んでる時に屋根にかすって、よろよろして、闇影を見失って、きょろきょろと。

シュア:とりあえず、攻撃目標の、島とか教会から、注意を逸らした。

マキシム:そういうことか。(コロコロ)〈軽業〉13。〈間合い〉は10。微妙かなー。

GM:飛び降りることはできたよ。

マキシム:えー、マキシミリアン。26歳。身長180センチ、FF7のクラウドが持ってる、斬馬刀みたいなのをぶん回してます。

闇影:斬艦刀でしょ?

マキシム:一応名前は、神様斬る剣、斬神刀になってる。

シュア:「あ、セバス爺ちゃん、扉閉めといて(笑)。うちのヘリ、パラシュートを知らないか、知ってても目に入らない人しか乗らないから」

GM:「セバスチャン、オレがやる」と言って、一緒に乗っていたディアンが閉めます。

シュア:「あ、ディ、いるの? 開けっ放しでいいよ(笑)。ディが行ってから閉めてもらうから」

GM/ディアン:「いや、その・・・オレも行くのか?」

シュア:行かないの?

GM:NPCなのでおとなしくしてます(笑)。

セバスチャン(以下セバス):お爺ちゃん別に何もすることはないんだよねー。「寒いんじゃー!」とか言いながら扉を閉めようか。

GM:〈重量挙げ〉。

セバス:えっ、重量挙げなの? 《筋力》8の紳士ですよ?

GM:《筋力》8の人間には、判定が必要でしょう。難易度は8でいいです。

セバス:(コロコロ)14。達成値9!

一同:ああ、閉まった閉まった。よかったよかった。

セバス:サー・ガストン・セバスチャンでーす。執事でーす。永遠の65歳でーす。とりあえず、今日も生きて帰れると良いかしらねー。

シュア:そうですね。オーロシュの人に言われると重みが違う(笑)。

GM:ヒーロー側は全員行動したので、悪役側、ドラゴンですが、なんか得体のしれないの(闇影)が来たし、でっけぇ剣持ったの(マキシム)が来たし、1発ぐらい攻撃してみっか。

闇影:あ、ブレスだったらこっちに!(避ける気満々)

GM:いや、噛みつくと思うんだけど、誰にしよう。

シュア:どう見てもマキシムの方が、見覚えのある感じ。

GM:だよね。(コロコロ)20、振り足し。(コロコロ)28。

マキシム:20かよ。

GM:〈格闘〉で19。

シュア:マキシム、〈白兵戦〉はいくつですか?

マキシム:27。

闇影:当たんないですね(笑)。

GM:どうぞ、好きなように演出してください。

マキシム:じゃあ、ちょっと横に避けて、剣で頭を受け流す。

シュア:彼の実力は解ってるけど、すげぇとしか言いようがない(笑)。何だあれ。

GM:ドラゴンは一時撤退をしますので、ここで戦闘終了です。

 
NEXT → 息つく間もなく、次なる危難が迫る。ストームナイトは善後策の検討を始める……
 


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