Eternal Smile > RESCUE
 

 
TORGリプレイ

『RESCUE』

 

第一幕

 
シーン2 Struggle Tactics(承前)

 
GM:これが、リッダルホルメン島周辺の地図です。スウェーデン語なので解り辛いですが、「Riddarholmskyrkan」が教会です。旧市街との境目に道路があって、そこに沿って地下鉄が走っています。

シュア:お、いい感じ。地下鉄だと脱出ルートとして考えられる。

一同:うん。

シュア:ヴァイキングの軍勢から逃れるためにダンジョンへ入るっていう、すーごいファンタジー的絵面になるよー(笑)。ただ、それぐらいのことは、向こうも考えてるとは思うけどね。

闇影:トロールとかオーガとか、その辺が見張ってる可能性がでかいですね。

シュア:だから陽動自体は必要。少なくとも、ダンジョンの中の方が、少数精鋭で突破するにはいいと思う。

セバス:で、どこまで脱出させればいいの?

GM:ここは闇のエリアのど真ん中なので、極論すれば、光のエリアまで高飛び、ですけど、島から脱出するだけの時間が稼げればいい、とアルフレドは言います。

マキシム:俺たちが敵を引きつけている間に、シュアに空輸してもらう。

シュア:ただ、時間がどのくらい掛かるかが、判断できない。二往復しなきゃいけないから。

闇影:それ以前に、最大の問題が、ここが闇のエリアってこと。つまり、空中において、さっきのドラゴン以外にも。

マキシム:あ、そうか。どんどん敵がやって来る可能性があるのか。

シュア:チュートン・ドラゴンに比べれば可愛いもんです。ぶっちゃけ大丈夫。ドラゴンも、捕捉さえされなければ、大丈夫。(考えて)マスター。できる限り安全に、少ない回数で済む脱出ルート、例えば、敵の包囲の穴とか、「気づかないはずのことに気づく」という方向性で、“警戒”カードを使えますかね?

GM:いいですよ。ヴァイキングは、島の西半分を囲んでいます。東側の、橋で繋がった旧市街の方へ行っちゃえば、船で追いかけるのは難しいかもしれないですね。

闇影:一番確実なのは、船に乗って、海から離脱。

シュア:ただ、敵はヴァイキングですから。

マキシム:陸の方が守りやすいとは思う。空中戦になったら、俺らは何もできなくて、シュアの腕前に頼るしかないから。

シュア:そしたら、僕がヘリで運ぶと見せかけといて、地下鉄の列車を調達して、一気に突破する。これだったら、大人数を、堅い物で一度に運べる。

GM:(おお!)

闇影:地下を偵察ついでに回収しに行って、持ってきて、それで離脱。それはいいね。中途半端に、ヘリコプターを飛ばしたり、船で離脱したりするよりはよっぽどいい。

シュア:多分集中砲火されるんで、僕はあくまで陽動に徹して、みんなが行ってから、僕も離脱すればいい。

闇影:列車なら車庫に行けばあるはず。

シュア:もしくは、動かなくなって駅で止まってる奴とかもあるはず。

GM: なるほどね。誰が列車を動かす?

シュア:ぶっちゃけて言うと、〈地上車操縦〉は技能がなくても振れるから(笑)。僕は簡単なレクチャーだけして、陽動は人に任せられないけど、運転は頼めると思います。

闇影:大丈夫だ! ナイル人がいれば何とかなる。

シュア:ナイル人がいると、変な方向に何とかなっちゃうからなー。マンガっぽく。

マキシム:バキッ!「レバーがなくなったぞ!」(笑)

セバス:わし〈地上車操縦〉持ってる。 たださ、アクシオムレベルが足りないかもしれない。

シュア:お爺ちゃんの技術レベルは、石炭隆盛の時代ですからね。汽車ができて、みんなが万歳ー! ってしてる頃です。

セバス:丘蒸気、丘蒸気だ!(笑)

シュア:あとは電源の確保か。ディーゼル機関車が見つかれば楽勝ですけど。

闇影:この手の島だと、逆に、電力が不安定だから、 予備としてディーゼル車を使ってる可能性もでかい。

シュア:確認するけど、教会の電気って、どうなってます? 教会で電気が使えれば、多分、ここのライフラインは生きてる。

マキシム:うんうん、そうだよね。電気が来てるってことだもん。

闇影:大丈夫だ! 最悪、マキシムという馬がいる。

マキシム:引くのかよ!

GM:それか、ディアンと2人で押す?

シュア:偉大な騎士様たちが、人々の乗った列車を、がーっと押していきました、って、吟遊詩人が語る話になるんですけど(笑)。

セバス:あ、じゃあ俺が鞭持って、「ほら、押せ押せー!」

GM:解りました。すごく面白いアイデアなので、「ドラマチックな行動解決」を使ってみようと思います。場札をめくって、制限時間内に、AからDの順番で、決められた判定をクリアできればOK。ただ、そのラウンドに、場札の真ん中に書いてある手順しかできません。

シュア:だから、手順ABCDって書いてあればいいけど、例えば、AやりたいのにBしか来ない、とかで、やきもきする展開になる。爆弾解体とか再現する時に使う、制限時間を表すルールですね。

セバス:ああ、ここの手順って、そうやって使うんだ? 何だろうと思ってた。

GM:制限時間は10ラウンド。10ラウンド目の終わりに、ヴァイキングが総攻撃を始めると思ってください。

シュア:この教会は放棄しちゃってOK?

GM:はい。もうそれは仕方がない。

セバス:じゃ、しんがりをうちらがやるとして。

GM:手順はAからDまで。列車を確保するのと、電源の修理と、最初の滑り出しと、実際の操縦で、4段階かな。

シュア:技能で言うと、それぞれ何になりますか?

GM:列車の確保は、〈発見〉か〈手掛かり分析〉。

闇影:どこに隠して置いてあるか、ですね。

GM:車庫と思われる場所はどこか、かな。場所が判っても、本来は移動の時間とか掛かるけど、それはなしにしますね。電源の修理は〈知識(機械工学)〉。

シュア:よし、できる。

GM:列車を動かすのは〈重量挙げ〉。

マキシム:俺が持ってる。

GM:最後、操縦は、見よう見まねで誰かが動かしちゃってくれ。

セバス:馬の要領でいいんだろ? んー、どこに手綱があるんだね?(笑)

闇影:因みに、つい最近に至るまで、列車の操縦方法って変わってないから。 レバーを回してガッチャンって、蒸気機関車の頃から全然変わってないから。

シュア:10ラウンドの間に、ABCDがちゃんと揃う、っていうのが大事ですね。うまくいかない場合には、ごり押しっていうルールもあるんで、その時は、頑張りましょう。

一同:(頷く)

 
NEXT → 秘密の脱出作戦開始。果たして、無事使命を達成できるか……
 


PREVIOUS

back to Replay Library

back to Eternal Smile


"Eternal Smile" Since 2002.02.02
Copyright (C) 2002-2020 Charmy. All Rights Reserved.

E-mail:charmy_s@mac.com