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TORGリプレイ

『RESCUE』

 

第三幕

 
シーン1 Insight

 
 翼の生えたスニーカーのエンブレムが描かれたヘリ、「スカイウォーカー」。
 シュアは手足のようにそれを操り、決戦の地、ストックホルムを目指す。
 コックピットの計器類の間では、スウェーデン政府から借り受けた「ノーベル賞メダル」が誇らしげに輝いている。
 

シュア:今ユーソリオンは、ヴァイキングの族長ソーフィン・ブヤーニの身体になってるんで、白兵戦はお手の物なの。あれとタイマン張れるのは多分マキシムしかいない。

闇影:魔法も使ってきますし、しかも相手の鎧、間違いなく魔法の鎧。

GM:それって、マキシムを眠らせておいて、こっそり話してるの?

シュア:いや、マキシムも交えて相談しますよ。あとお願いしたいのは、相手をずばっとやった瞬間、魂がぴゅーっと飛んでいくから、そこをずばっ! ね。

セバス:そっか、〈名誉〉持ちにしか霊体は斬れんのか。

闇影:ユーソリオンは死霊術師ですから、事前に転移の魔法を使っていて、倒されたらそのまま別の肉体に転移する可能性が非常に高いです。

シュア:事前にイメージトレーニングしといてもらえると有難いかな。

マキシム:よっしゃー、やってやるぜー!

闇影:「では行こうかマキシム。私も瞑想をしながら身体を休ませてもらおう」って言って、2人でヘリの奥へ移動して、マキシムが寝た頃を見計らって、「うむ、落ちたな」(笑)

シュア:「さ、作戦会議しよっかー」みたいな。

GM:「騎士というのは不便な生き物みたいだね」とスヴィンが言います。

闇影:「不便かどうかは、本人次第ではないかな。本人が良ければ良いのではないか。あれもまた生き方」

シュア:「そうそう。代わりに神様から、力をもらってるわけで」

GM/スヴィン:「島に残った彼のように、か?」

マキシム:・・・・・。

闇影:「そうだ。彼が残らなければ、きっと私が残っていただろう。私であれば島から離脱することも可能だったが、あの時ディアンは私に、列車を守ることを、優先するように言った」

シュア:「そこは、適材適所ってやつでね。闇影さんは列車を守るのが仕事だったし、ディは踏みとどまるのが仕事だったし。俺はできる限り、島の人たちを運び出すのが仕事だったから、それぞれ仕事を果たしただけ」

セバス:そういえば、トルウィンも眠らせとかなきゃやばいじゃん。

闇影:トルウィンにはこう言いましょう。「貴女は細かいことは考えなくていい。ソーフィン・ブヤーニに、ユーソリオンに恨みを晴らしてもらえばいいのだ」

シュア:「昔こんな戦い方をしたんだよ、みたいなことをマキシムに教えてやってください」
 

 マキシムとトルウィンを言いくるめて遠ざけ、3人は相談を続ける。
 

シュア:一応〈トリック〉用のドラカヌスっぽいものは持ってきたんですけど。

GM:えっ、作ってたの?

シュア:あくまで「っぽいもの」。どうせすぐバレるけど、一瞬、誤魔化せればいい、ぐらいの。

闇影:「ドラカヌス持ってきたかー?」って訊かれた時に、「持ってきたぞー!」って、遠目に見せる。

シュア:みたいなことは普通考えると思うんですけど、アイルの人たちは文句言うんですよねー(笑)。

マキシム:ま、俺は正面からぶった斬りゃいいって思ってるから。

セバス:さてと、ではどうやって助けるかのう。

GM:教会の構造はこんな感じです(イメージ)。周りに回廊があって、祭壇の方へ上る階段と、地下へ降りる階段。

マキシム:どっちにいるかは判んないんだよね。祭壇か地下か。

闇影:パターンとしては地下だよね。でも、ユーソリオンのことだから、見せしめに上の方に吊って、首筋辺りに剣を突きつけて、というのもあり得るんだよな。

セバス:そしたらさ、集めた情報で、〈推理〉、やりたいなー。

シュア:う、うん。大丈夫かな。無駄に雷とか落ちそうだけど(笑)。

GM:何を知りたいですか?

セバス:えーとね、囚われてる位置かな。あと、最適な侵入方法。

闇影:連中がどのぐらいの戦力を持ってるかも知りたいね。

GM:解りました。難易度は・・・うーん、どうしよう。

シュア:〈推理〉技能の場合、 難易度は決まってて、調査対象の〈信教〉基本値なんですよ。

GM:ほうほう。ありがとうございます。

シュア:この場合、奴、かな(笑)。ユーソリオンの〈信教〉基本値。

セバス:は?! 無茶言うなよ。

闇影:いや、ダメで元々ですから。

シュア:ルールを読みますと、『1回の〈推理〉ロールで、ゲーム内時間で1時間から4時間ほどかかります。その際には、使っている文章の難易度や量などを考慮します』。

セバス:街の地図とか、建物の資料とか。

闇影:あとは、ユーソリオンが過去に何をやったかとか、侵略の足跡とかね。

GM:それだったら、トルウィンが語ってくれるのを聴きながら〈推理〉したらいいんじゃない?

セバス:そうだね。じゃあ、いくよーん。(コロコロ)19。

マキシム:おお、すげぇ。

セバス:ポシ使います。(コロコロ)29。+9だから、〈推理〉24。

GM:お! ふつう成功なので、情報が2個手に入ります。

セバス:あれは? どこにいそう?

GM:ディアンの居場所ですか。地下のクリプト(地下聖堂)です。

マキシム:地下か・・・。

シュア:地下に直接繋がりそうな通路やライフラインは、ありますか?

闇影:いや、多分無理。下水道から直接突入できないか、と言いたいんだろうけど、古い教会って、まずそういうモンはついてない。

シュア:ショートカットは使えないか。残念。

GM:あと知りたいのは、侵入方法でしたっけ。何となく、ヘリで広場に乗り付けちゃうのが早いっていう気がしてならないんだけど。

シュア:完全に強行突入コースじゃないッスかそれ(笑)。

闇影:であれば、いかに彼を、安全に取り戻すか。

GM:安全に救出するなら、やっぱり誰かが目を引いて、っていう陽動が必要だと思います。

セバス:なら、救出班と陽動班に分かれる?

闇影:救出班は私の方で。

シュア:アイル組と僕らが、陽動、かな。広場の辺りで呼び掛けをして、闇影さんを降ろして。

闇影:その時点で隠形に入って移動すれば、あいつらにはまず見つかりません。

マキシム:で、俺らが大暴れしている間に救い出す、みたいな。

シュア:そうですね。ただ、魔法的なトラップとかが、あり得ると思うんで、それはゴメンなさい、何とか避けてください(笑)。

 
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