Eternal Smile > REWRITE
 

 
TORGリプレイ

『REWRITE』

 

第二幕

 
シーン3 記憶の在り処
 

GM:でですね、教授がもうちょっとで到着するかな、ぐらいの時に、彼が、うっすらと、目を覚ましそうになっています。

:じゃあストレートにいこうか。「しっかりしろ!」ガクガクガク。

GM:「あ、ああ・・・」揺さぶられて、ちょっと気持ち悪くなってるみたい。

ユウイチ:やった瞬間に後ろからゴン!

:「あぅっ!」

ディアン:マスター。名誉の法則で、活力を与えることは可能ですか?

GM:可能ですよ。

ディアン:やります。

GM:はい。では、ディの手がフワッと光って。

:ああ、アレだ。ホイミだ。

GM:えーと、D&Dの世界だと、パラディンのレイオブハンドってヤツですね。そうすると、彼がすっと起き上がって、あなたたちを見て、呆けたような顔をします。

ユウイチ:「大丈夫か?」って言って、ペットボトルの水を一本出そう。

GM:彼はこう、首を傾げて。

ディアン:「覚えて、いないか?」

GM/青年:「君たちは?」

:「俺の名は閃光寺光!」以下略(笑)。

GM:なーんて自己紹介してる時に、彼は、自分の腕を見て、何か発見したような顔をして、「・・・ああ・・・。私は、アーサー・リゲルという」

ディアン:「アーサー・リゲル?」

GM/アーサー:「君たちが、助けてくれたのだな」

ユウイチ:「まあ、気絶してたトコを拾ったっていうのが正解なのかな」

GM:「ありがとう。(頭を振りながら)迷惑を掛けたようだ。申し訳ない。何か御礼ができれば、いいのだが・・・」って言いながら、身体を探るんだけど、何もないようで、「どこどこの銀行の、何番に、金が入っているから、それを使ってくれて構わない」

ユウイチ:一応メモはしとくけど、「いや、そういうのはいいんだ。代わりに、おれの質問に、正直に答えてくれればいい」

GM/アーサー:「できる範囲で答えよう」

ユウイチ:「まず、君は、どうして、あの場にいたのかな。どういう状況で来たか覚えてないのかい?」

GM:そうすると、あなたの目をしっかりと見て、「すまないが、解らない」

ユウイチ:「なるほど」

ディアン:「最後に、覚えているのは、どこに、いた時だ?」

GM:(コロコロ)・・・そうすると頭を振りながら、「高い、塔の上に・・・」

ディアン:「高い、塔・・・」

GM:「彼女、彼女、彼女・・・」って言いながらこう、自分の言葉の中に沈んでいくような。

ディアン:うわ、何となく解った気がする、オレ。

マキシム:え? これだけで?

GM:そう言うと彼は、頭が痛くなった様子で、「す、すまない。よく解らない」

ユウイチ:「まあ、水を飲みな」って渡して、「もうすぐ医者が来るから、君は怪我をしているようだし、手当てをしようと思うが、やってもらってもいいかね?」

GM/アーサー:「いや、それは必要ない。先ほどの彼の奇跡で、随分良くなった。もし、差し支えなければ、ここがどこだか教えてもらえないか。ここは、イギリスだね?」

ユウイチ:それには答えてもいいだろう。「そうだ」
 

光は気づく。アーサーが、ユウイチへ優先的に話し掛けている、
言い換えると、ナイルのヒーローである自分、
そして〈名誉〉技能を持ち魂の輝きが外見に現れている戦士2人と、
微妙に距離を置こうとしていることに。
 

ユウイチ:もうひとつ訊いてみようか。「ぶしつけな質問で申し訳ないが、君の身体に彫ってある、それは何なのか、教えてもらってもいいか? さっき、君は自分の傷を見て、自分の名前を思い出したね」

GM:(コロコロ)アーサーは「解らない」と答えます。

ユウイチ:解らない。(考え込む)

:ナイル人ってさ、相手が善か悪かはっきり判る方法ってなかったっけ。

GM:“警戒”カードがないと判らない。そして、彼がもし、悪意を持って虚偽を口にしているならば、ここはアイル優勢エリアだから、彼の外見に変化が起こる筈なんですよ。例えば、ずっと悪いことを言っていたら、鼻が鷲っ鼻になったりとかするんで(笑)。

:じゃあ、嘘は言ってない。

GM:要するに、悪意を持って君たちを騙そうとはしていないですね。

ユウイチ:あとひとつだけ。「これは君の許可をもらいたいことなんだが、もうすぐ医者が来ると言ったが、その医者は言語に長けているので、君の身体の、文字をちょっと解読してもらってはいけないか」

GM/アーサー:「・・・・・」

ユウイチ:「決して悪いようにはしない」

GM:〈説得〉で。誠意を持って話してくれたと思うので、ボーナスを1点あげます。

ユウイチ:とりあえず振ってみよう。(コロコロ)13。ポシビリティ1点使います。(コロコロ)1、ですから10扱いで23。

:もういいんじゃね?

GM:とりあえず、今ので達成値がどのくらいか教えてください。

ユウイチ:今の段階で? 〈説得〉持ってない場合は《魅力》ですよね。19。

GM:19。うーん、そうだな、あなたの話している様子に、彼は、警戒心が薄らいだような気はします。

ユウイチ:なら、“ヒーロー”を使って、説得的な言葉をもう少し付け加えよう。「君の身体に書かれている文字に関しては、もしかすると、君自身にとって悪いことになる言葉が含まれているかもしれない。よって、今その意味を知っておけば、我々は君に対して友好的に働けると思うのだ。今の段階で、我々は君に敵対しようとは思わない」(コロコロ)12。35。+10ですから、達成値21になる。

マキシム:拒みはしないでしょ、もう。

ユウイチ:じゃあ、いいか、これで。賭けてみよう。以上です。

GM:はい。そうすると、彼は、随分躊躇した様子でしたけども、「解った。君たちを、信用しよう」と言います。

ユウイチ:そしたら、「ありがとう」と頭を下げよう。

GM:「いや、こちらこそ、善意で言ってくれてるのだから、こちらがお礼を言う立場だ。ありがとう」と言って、改めて腰を降ろします。

 
NEXT → ラザルス教授一行が到着。そして……
 


PREVIOUS

back to Eternal Smile


"Eternal Smile" Since 2002.02.02
Copyright (C) 2002-2020 Charmy. All Rights Reserved.

E-mail:charmy_s@mac.com