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TORGリプレイ

『REWRITE』

 

第二幕

 
シーン2 袖擦り合うも他生の縁
 

ユウイチ:さて、どうしたもんかなー。とりあえず、このまんま飛んでるのも怪しいんで、いったん近場に着陸してみるか。広い、平原みたいのはある?

GM:平原とかはないですけど、雨露が凌げそうな、バラックみたいのが残ってます。

ユウイチ:ならその脇に降りよう。

ディアン:「何故、イギリスは、彼の、確保を、急ぐ?」

:「恐らくこの文字が、関係あるんじゃないだろうか」と言って、身体中に彫られてる傷なんかを見る。

GM:見ますか? ではあなたは〈発見〉で振ってください。

:あいあい。(コロコロ)“ひらめき”使って達成値12。俺がちょっと気になるのは、その文字の方向なんだけど、恐らく、彼に向かって、彫ってあるんじゃないか。

GM:はい、そうです。

:やっぱりね。自分で彫ったんだ。

GM:彼が読めるような位置にしか彫ってありません。

:だから背中とかには全くないわけだ。

GM:正確に言うと、あるんだけど、鏡とか使わないと読めないって感じです。後ろのヤツは反転文字で彫ってあります。自分で鏡を見ながら彫った、若しくは依頼したかわかりませんけど。あと、あなたには、ナイル帝国の重要機密とかに使われる、ヒエログリフも彫ってあることが判ります。

:おおっ!

GM:〈ヒエログリフ〉は専門技能なので、技能を持ってないと読めません。そしてTORGのルールは恐ろしいことに、〈語学〉〈ヒエログリフ〉二つしかありません! 宇宙語だろうと古代語だろうと〈語学〉!

ユウイチ:一応私〈語学〉あるけどね。

ディアン:“アイデア”カードで読む、というのは?

GM:あー、ひらめくぐらいはいいですけど、これは専門家に見せないと解らないです。

:とりあえず、俺は、ナイルの陰謀が関わってると感じるわけだね。「彼を、イギリス政府に渡すわけにはいかなくなったようだ・・・。今ここにあるヒエログリフ。これはナイル帝国の悪の組織が使う文字だ」

ディアン:「ナイル帝国・・・(ひらめいて)そうか、解った! 光は、その陰謀を、阻止するために、アイルに、いたんだな」

:「その通りさ!」キラーン!

ユウイチ:「嘘をつけ嘘を!」

マキシム:「嘘だよなぁ」2人でツッコむ。

GM:ちょっと、輝きが陰ったぞー(笑)。この世界はね、解り易いんですよ。あ、今ちょっと嘘ついたって。でもね、悪気があっての嘘じゃないくらい解りますよ。

マキシム:(少し考えて)マスター、“知人”で、誰かヒエログリフを読める人に会えないかなって思ったんだけど。俺、読んでおきたいな。これ。

GM:ああ、それはアリですね。

:じゃあ、話を振ろう。「ところでみんな! 君たちに、このヒエログリフを読める知人はいるかい?」

マキシム:「ヒエログリフ? でもヒエログリフはどちらかっつーとナイルだろ。それこそお前の知人が必要なんじゃないのか?」

GM:でも、光は“知人”カード持ってないから。

ユウイチ:なら、おれの使う? せっかくみんなが言ってるし。“知人”カードを使って、読める人を呼びます。

GM:はい、解りました。そうするとですね、あなたの知り合いに、ラザルス・テンプルトン教授(*10)という人がいましてですね。

一同:うわーっ!

マキシム:出てきちゃったよ!

GM:その人はアメリカの学者さんで、「神は実在する」という学説、つまり、神の存在を科学的に証明するっていうテーマを掲げてたんですけど、そこに、ポシビリティ戦争が始まって、リビングランドが降ってきたんですね。あの世界は、神の奇跡がぽんぽん起こるので、「よし、素晴らしい! フィールドワーク開始だ!」って言って、ジャングルに突っ込んでっちゃった人です(笑)。で、色々あって、世界を巡っている時に、語学のひとつとして、〈ヒエログリフ〉を学んだと。

:そん時に、運んでくれって言われて運んだ経緯があって、みたいな。

ユウイチ:一応質問。その人はストームナイト? それともただの一般市民?

GM:うーん、ストーマー。要するに、ポシビリティ能力者ではあるけれど、別にストームナイトとして活動してるわけじゃない。

ユウイチ:そうか、少し前のおれだな。

GM:その人が確かヨーロッパの方に来てるって話を聞いたことがあって、連絡取れるんじゃないかなーっていう。

ユウイチ:では、通信機で、ピッピッピ。プルルルル、プルルルルー。

GM:そうすると、助手さんが、『はい』

ユウイチ:「あの、カゲヤマです」

GM:『あ、どうもー。カゲヤマさん、その節はお世話になりましたー』すごい常識的な対応です。

ユウイチ:「いいえこちらこそ。先生はいらっしゃいます?」

GM/助手:『先生ですか。先生今実験中ですけど、ちょっと待っててくださいねー。先生ー』

:(ラザルス教授の演技)「いや、待て、今、今は!」

GM:ドォーン!・・・嘘です(笑)。『ああ、君かね。何の用かな?』

ユウイチ:「ちょっと面白いものが、先生の語学力が必要になりそうなものがあるんですけど、来てくれませんか?」

GM/ラザルス:『私に重要な研究テーマを与えるものだろうね?』

ユウイチ:「おそらく。私では読めない言語なんですが、その隣に、世界を救うとか何とか書いてあるから、先生のテーマに沿うんじゃないかなーという気が、するんですよねー」

GM/ラザルス:『お、なるほど、確かにな、素晴らしい』

ユウイチ:「素晴らしいでしょ、素晴らしいでしょ? ということで、どこどこに来てください」

GM/ラザルス:『ああ、解った』

ユウイチ:「みんなに内緒ですよ、内緒ですよ」

GM/ラザルス:『解っておる。大丈夫だ。信じろ』

ユウイチ:「これで何かあった場合には、先生、解ってますよね? こないだのツケもまだ払ってもらってないんですからね」

GM/ラザルス:『私の学説が学会に認められた暁には!』以下略(笑)。

ディアン:出世払いだ。

マキシム:色んなヤツから踏み倒してるんじゃないか。

ユウイチ:「場合によっては、ちゃんと現物支給でもらいますからね」

GM/ラザルス:『信じる心は奇跡を起こす!』(リビングランドでは!)

一同:(笑)

GM:ってことで、合流するという話になりました。

 
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