Eternal Smile > REWRITE 『REWRITE』 第二幕
ユウイチ:・・・・・。「アーサー、少し抵抗していい」 GM:えっ、いいの? みたいな顔するんだけど(笑)。 ユウイチ:「だって、私に何も言わずに勝手にやり始めちゃったんだから、ちょっとね」 GM:すごい真面目に、「いや、そういうものだと思っていた。すまない」 ユウイチ:「いやいやいや、こちらこそ、変なのを連れてきて申し訳ない」 GM:勿論、教授は謝りません(笑)。「おお、すごいぞこれは!」とか言いながら。 マキシム:こいつ、当てになんのか? 光:そのうち、独り言で、勝手に解説してくれるから。 GM:そうするとですね、「存在」とか「証明」とか、「未来」とか、「自由」とか「矛盾」とか、そういう単語が綴られているなあ、と。 ユウイチ:文章にはなっていない? GM:なってないですね。あと、よく判らない図のようなものが、彫り込まれている。 ユウイチ:それを、紙に書き写すことはできる? GM/ラザルス:「ふふ、私を誰だと思っている?」 ユウイチ:あ、そうだったね。 GM:って言うとですね、ジョシュが「はい、教授」「おっ、ナイスだ助手くん!」で、教授は紙を受け取って、サラサラサラと綴って。 ユウイチ:「アーサー、少しだけ我慢してやってくれ」 GM/アーサー:「いや、構わない。君たちと約束したから」 ユウイチ:なんて素敵な青年なんだろう、彼は! どこかのピカルとは違うな!(笑) GM:因みにジョシュがその紙を受け取って、「リライト、リライト」とか言いながらさらにそれを書き直しています。 ユウイチ:ホントにこの子は大丈夫だよね? ピカル、責任取れるよね? 異様に不安になるんだけど。 GM:で、ジョシュが書き直したものを見るとですね、いくつかの単語と、装置の設計図のようなもの、あとは、色んな数字、いわゆるアラビア数字以外の数字とかも、いっぱい書いてあります。 マキシム:ワケわかんねぇな。 GM:あと、何月何日、どこどこの場所、要するにあなたたちに逢った場所の近くの地名が、普通の英語で書いてあります。 ユウイチ:それって、さっきの墜落地点のこと? マキシム:行ってみるしかないんじゃないかな。 GM:ユウイチ以外の人、〈手掛かり分析〉、いや、〈発見〉で振ってください。 光:あいあい。(コロコロ)2。 ディアン:(コロコロ)3。任せる。 マキシム:〈発見〉だよね。達成値13。 GM:(13だと解らないんだな)そうすると教授はですね、彼の所属とか生い立ちとか、素性が判りそうなものはなかった、と言います。「他にいくつか単語もあったが、それは助手くんがそこにまとめておいてくれたから、見てくれたまえ! 私はこの文字と、ちょっと格闘するから!」と、楽しそうな、おもちゃを得た子どものように(笑)。 ユウイチ:あー、それは奥の倉庫でやってくれ。うるさいから。 GM:そんなあなたたちの隣で、アーサーが、まとめられた文字と、自分の腕とか見えるところの傷を確認しながら、ぽつりと、「・・・アメリカ」と呟きます。 ユウイチ:アメリカ? GM:彼は立ち上がり、コックピットの座席にがしっと手をやって、「ユウイチ・カゲヤマ。すまないが、アメリカに向かってくれないか」 ユウイチ:「アメリカ? うーん、まず、理由を聞かせてくれないか。おれはこの船のキャプテンであると同時に、乗っている者たちの人命も預かっている身であるから、理由(わけ)もなく嵐の中を突っ切るようなことをするわけにはいかないのでな」 GM/アーサー:「ここまで迷惑を掛けていて、こんなことを言うのは勝手だと思うのだけど、どこかで、他の皆には降りてもらって、正当な報酬を支払うから、僕をアメリカまで運んでくれないか」 ユウイチ:「理由は訊かないでほしい、ということか」 GM:彼は、少し困ったような顔をして、黙ってしまいます。 光:ほうほうほう。じゃ俺の出番だな!「アーサー。君が一体何に悩んでいるのか判らないが、君がやろうとしていることは、善なのかい? それとも、悪なのかい?」 GM:そうすると、彼は、あなたの方を振り返らずに、「・・・いいことだよ」 光:「君が、そのことをするのに、何故躊躇しているか解らない。僕たちこの4人は、少なくとも君の味方だ。倒れていた君を助け、君とともに、危険を乗り越えた。そう、僕たちは、仲間じゃないか!」 GM:彼は、それにはきちんとした答えは返さないんですけど、「ありがとう」って言って、今度は振り返って、あなたの目を見て、「はっきりとは思い出せないのだけれど、僕が、やらなければいけないことは、正しいことだ。そして、みんなを助けるためのものだ。僕は、みんなを助けたいんだ」 光:うんうん。そしたら、すごい真摯な目で、アーサーにこう言う。「君が、みんなを助けたいという気持ちは解る。僕もそれに賛成だ。そして、僕はもうひとつ、仲間が悩んでいるなら、それを助けてやりたいんだ!」 ユウイチ:珍しくカッコいい! 光:珍しくないよ。 GM:そう、いつも彼はこうですよ。いつでもこうだから問題だけど(笑)。 ユウイチ:ゴメン。おれが悪かった。 GM:それがナイルヒーローのいいところだからね。 光:「まだ、君は僕たちのことを信頼していない。けど僕は君を信じてる」 GM:そうすると彼は、少し沈黙をして、「君が僕を信じてくれるのは嬉しいよ。僕も、君の信頼に応えたいと思う。君の言葉に甘えて、ひとつ苦しんでいることを言うならば、僕は何か大切なことを思い出せずにいる。それはとても大切なものだった。でもそれが何だか思い出せない」とだけ言って。 光:「仲間の大切なものが今なくなってるんだ。僕たちが一緒に探さないでどうする!」 GM/アーサー:「・・・ありがとう」 光:「なーに、目が10個もあれば、そのなくしたものもすぐ見つかるさ!」 ディアン:カッコいいぞ、光!(笑) GM/アーサー:「ひとつだけ言っておくことがある。僕には、記憶がない。だから、君たちに対して、何が返せるという当ても、今はない。僕は自分が何かも判らない。それでも、もし協力してくれるならば、力を貸してほしい」 光:「君は、生きる理由に何か必要だと思うかい? 僕はないと思う」ということで、〈説得〉です。 GM:はい。解りました。今回は、アーサーに無理なお願いをするワケではないので、振らなくても結構です。 光:どっちかっていうと振りたいんだよね。“貫禄”使って、カードを回したい。(コロコロ)13。ポシ使っとくか。 GM:・・・消します。 ディアン:消したか。 光:えっ、消すってことは、何? 俺が〈説得〉することに対して抵抗ってことなんだ。へー。それは悪い意味じゃなく、「これ以上立ち入んないでくんない?」的な感じ? GM:理由はちょっと判らないですけど。活劇の法則は使いますか? 光:あ、もう1点使えるのか。 マキシム:そう。ナイルヒーローだから。 ユウイチ:やっちゃえー。 光:ま、使っとくわな。たぁ!(コロコロ)10扱いで23。+8の基本値13の、さらに“貫禄”2枚で+6。達成値27。 GM:27ですか。では彼は、君の〈説得〉を真摯に受けとめて、「ありがとう」ともう一度、返します。 光:ここで俺はおしまい。やることはやった。 ユウイチ:ディアンとマキシムはどう思う? マキシム:俺は、アメリカへ向かうのを認めてもいいと思うけどな。イギリスの奴は気に食わないし。 光:とりあえず、アメリカに行ったら何かが進みそうな気がする。 ユウイチ:うん。良くなるか悪くなるか判らんけどね。 ディアン:「アーサー」 GM/アーサー:「はい」 ディアン:「オレは、あの海岸を、歩いていた、アーサーを見た時、アーサーのことを、放っておけないと思った。だから、アーサーが、反対しても、オレは、ついて行く」 GM:では彼は目を伏せたまま、「ありがとう。君にとっても、良い結果が出る、と信じてほしい」 ディアン:(頷く) GM:因みに教授はですね、隅っこの方で「信じる力が奇跡を呼ぶんじゃ!」とか叫びつつ(笑)、わしらは、アーサーの意見を聞かずに同行するぞって顔してます。 ユウイチ:そういえば、アイル政府の方には何て言っとこうか。「どういうおつもりですか?」と訊くべきか。無視決め込むのもいいんだけどさ。 マキシム:あ、そうか、襲ってきたのが誰かって判らないんだもんね。 光:多分イギリスだろうけど。 ユウイチ:イギリスね。まあ、アーディネイ女王からあんまり悪い印象は私は受けていないつもりでいるが。 ディアン:マスター。ここで“知人”を使いたい。 GM:はい。どうしますか。 ディアン:オレは、アーディネイ女王陛下に、イギリス政府の様子を訊くことはしたくない。だから、イギリス政府が、何故オレたちを襲ったのかを、探って、教えてくれる“知人”を呼ぶ。 GM:えー。それ、“知人”カード使わなくても、来るんじゃねーのかなー?(傍らを見る) 一同:おぉーっ?! "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |