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TORGリプレイ

『REWRITE』

 

第三幕

 
シーン2 空へ・・・
 

GM:お次はアメリカ組。とりあえずですね、追跡されてるかもしれないので、色々遠回りやカモフラージュをしつつ、アメリカへ渡ってきましたが、アーサーが具合が悪いと言ったので、急遽モーテルの部屋を取って、みんな休んでいる、という状態です。

ユウイチ:さて、航空機から降りたおれは、ホントに役立たずになるな。後は頼むぞ。

:ま、俺なんか元々役立たずだからな(笑)。

ディアン:アーサーは、何か、思い出したような、気配はあるか?

GM:そうするとですね、彼は、「・・・ヒューストン」と。

マキシム:ヒューストン?

GM:今アメリカの首都がある所ですね。前の首都はリビングランドにぶっ壊されたので。

:今頃恐竜が跳梁跋扈。

GM:その通りです。

:ストレートにアーサーに訊こう。「一体どこに向かえばいいんだい?」

GM/アーサー:「ヒューストンの、航空宇宙センター(*17)へ」

ユウイチ:航空宇宙センター・・・。空か。

:宇宙、宇宙が絡むのかー、と思いつつ、そっちに向かって車を運転してもらって。

GM:あっ、出発しようとすると、アーサーが、「あと2時間待ってくれ」と言います。

ユウイチ:え? 2時間? 別にいいですけど。

:じゃあ、待っている間に、2時間後、何があるか調べたいんだけど。

GM:それは〈手掛かり分析〉ですね。

:ないね。とーん(コロコロ)。17。《知覚》で達成値14。

GM:では、テレビの予定表とかを見ると、いつどんな番組をやるというのは勿論出てきますけど、特に何か、これといった・・・。

:イベントがあるわけではない。

GM:ただ、アメリカに来て判ったことは、今、航空宇宙センターで、スペースシャトルの発射準備が行われてるんだけど、戦争中にそんな金使うなよ、という突き上げとかもあって、凍結するんじゃねーの? と言われています。

:うんうん。でも2時間待つってことは、多分何か飛ばすんだろうな。

ディアン:何か・・・。

ユウイチ:ミサイル?

リリアン:シャトルじゃなくて?

ディアン:流星?

:あ、なるほどー(笑)。忘れてた。

リリアン:やっぱり隕石落としじゃねーか。

GM:では、2時間くらい経つとですね、別に、何かはっきりした異変が起きるわけではないんですけど、アーサーが、「待たせてすまない。出してくれ」と。

ユウイチ:ぶーん。トラックを運転していこう。

GM:しばらく行くと、本当に打ち上げをやるのかは判らないけど、群衆がやっぱり集まっていて、それを横目に見つつどんどん進んでいくと、警備員が立って検問しているのが見えます。

:「さぁみんな、この先、どうしようか」

GM:そうすると彼は、「行ってください」と。

ユウイチ:「まっすぐ行くの?」

GM:頷きます。

ユウイチ:突破なの? 顔パスでいいの? どっちなのかな。

GM/アーサー:「まっすぐ行っていただければ結構です」

ユウイチ:まあ、言われた通り行ってみるか。まっすぐ。

GM:(コロコロ)そうすると、検問、あったじゃないですか。ふっと気づくと、そこを通り過ぎてて。

マキシムディアン:えっ?

GM/アーサー:「すいません、今のうちに、急いでください」

ユウイチ:アクセルをグッと踏み込むけど、「あれ、いつの間に後ろに? 検問は?」

GM:で、スピードが上がっていって・・・後方で今、警報が鳴りました。ウィーン、『侵入者だ!』みたいな。

ユウイチ:あれ?

:解った解った解った。はいはいはいはいはい。

ユウイチ:ど、どういうことだ、ピカル?

マキシム:初めは通しておいて、何でいきなり、警報鳴ってるんだろうな。

:だから、通されたんじゃなくて、通っちゃったの。

マキシム:あ、通っちゃったのか。

:そう。しかも、最初っから不思議な力があると思ってたけど、シーサーペントの首がすっ飛んだ例とか、ミサイルが避けてった例とかで考えると、恐らく空間をいじるんじゃないかと。

マキシムユウイチ:おおー(感心)。

ディアン:すごい魔法だ。

GM:そうすると、遠くの方に、超でっかいトレーラーみたいのが見えるんですけど、要するにスペースシャトルを移動させるためだけの。

リリアン:解る解る。そのまま、発射台になるヤツでしょ。

ユウイチ:その上に乗ってるのは?

GM:スペースシャトルが乗ってますよ。燃料も既に積み終わってるらしくて、トレーラーごと出てきてます。誰が運転してるのかは知りませんが。で、警報がウィンウィンウィンウィン鳴り始めました。

マキシム:うわー。

:「アーサー、目的地は、あそこだね」とシャトルを指す。

GM/アーサー:「ああ、あれだ」

:うんうん。そしたら、「ユウイチ、行けるよな?」

ユウイチ:「お前、おれに宇宙船を操縦しろというのか?」

:「いや、宇宙船まで辿り着けばオッケーだ」

GM:では、あなたたちがシャトルに向かおうとすると、『止まりなさい、止まりなさい!』と警告の声とか車とかが出てきて、『警告に従わぬ場合は、発砲する!』という、やはり至極真っ当なご意見が。

ユウイチ:なるほど。これでおれもお尋ね者?

:まあ、結果次第だな。

GM:で、撃ってきます。

リリアン:止まったとしても撃つくせにー!(笑)

 
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