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第四幕

 
シーン２　最後に残るもの（その３）
（ラウンド進行＝戦闘シーン  1/2）
 

 
２ラウンド目

ＧＭ：ヒーロー先攻、疾風、悪役後攻、高揚。攻守ところを換えました。推奨行動は〈間合い〉／〈威嚇〉。外の状況ですが、スペースシャトルが地球の周回軌道をぐるんぐるん回っていて、下の方に多くの人々の生きている灯りが見えます。

光：その灯りをみて、「これが、僕たちが生きている証の輝きなんだ」と言いつつ、がっくりと膝をつく。

ディアン：光に駆け寄る。

光：「馬鹿野郎！　こんなことをせずに、アーサーの心を救ってやれ！」

ディアン：「・・・わかった」

ＧＭ：ということで、ヒーロー側、どうぞ。

マキシム：みんな考えてるんだったら、俺、先に行動しちゃうけど。

リリアン：先に俺が仕掛けて技能なしに追い込んじゃう？

マキシム：いや、俺も今回、なるたけ斬り捨てたくはないから。

ディアン：なら、プレイヤーズコールに持っていこう。

マキシム：プレイヤーズコールにするには、まず相手を・・・。

リリアン：技能なしとかにする方が、有利になる。

光：だから、できるだけ“援助”とかは取っといて、自分でできる全力を、１回目にぶつける。そして２回目の最後でカードを全部使って、ダメだったら玉砕。

マキシム：よし、じゃあ〈威嚇〉でいくか。「アーサー。お前の気持ちは解る。さっき、メビウスに提案された時、俺は確かにあいつの甘言に乗っちまいそうになった。でもな、お前がやろうとしていることで、お前が大事に思っているヤツのことを、本当に救えるのか？」

ＧＭ：それにはもう、答えない。それについて話す時期は終わりました。

マキシム：「だから俺はお前に、負けることができないんだ。さあ、かかってきやがれ！」剣を振り立てて、〈威嚇〉のポーズ。（コロコロ）１３。ポシ。

ＧＭ：消します。

マキシム：“ドラマ”を使う。（コロコロ）２７。＋９で〈威嚇〉達成値２１。

ＧＭ：う、もらう。

マキシム：よっしゃ、少しは効いたか！

ＧＭ：さすがにちょっとね、あなたの勢いに、後ずさりました。次の方どうぞ。

ユウイチ：「窓の外を見てみろ。あそこにある生命の灯り、全てに対して、お前が責任を取るということか。あそこに生きている人間が、いくらか消滅することになるんじゃないのか。出会いの末に生まれてきた、新たな命だって存在する。お前はそれすら、消してしまっていいというのか。そこまでの覚悟があるというのか？！」と〈威嚇〉してみよう。

ディアン：カッコいいー。

光：死なずに済む人間は増えるかもしれないが、生まれてくる筈だった人間もいるんだ。

ＧＭ：ではですね、その言葉は、きっと彼の内面には響いてるんだろうな、というのが、たとえ短い時間とはいえ、彼と行動を共にしてきたあなたたちには解ります。ただ、彼がそれを表に出さないでいるのも、解ってください。

光：そして、そのセリフで〈威嚇〉か。

ユウイチ：充分〈威嚇〉でしょ。内面に響けば。

ＧＭ：うん。＋２です。

ユウイチ：（コロコロ）１０。

ＧＭ：１０だったら、振り足しできます。自動的に。

ユウイチ：とおー（コロコロ）。２８。ポシを使う。

ＧＭ：消します。

ユウイチ：では達成値２１。

ＧＭ：うわー、きっつー。追い込まれてきたー。おーし、こっから本番ー。

ディアン：「アーサー。お前が人々を消そうとするのなら、オレは、命を賭けてそれを止める！」〈威嚇〉。（コロコロ）１７、＋４。ポシビリティ。

ＧＭ：消します。

ディアン：達成値１９。

ＧＭ：くっ・・・強ぇー。

ディアン：なめんじゃねぇぞ。

光：じゃ今度は俺の番ね。そしたら俺は、オーバーロードして、腕がバチバチいってる中、顔を伏せたまま、「・・・リリアン」と一言言うわけですよ。

リリアン：「どうした？」

光：「あいつの魂を救ってやってくれ！」と言って、顔を上げると血の涙が（笑）。

リリアン：そしたら、その手を取りながら、「わかった」と言って、俺も、血の涙を流す（笑）。

光：んでカード交換ー。そして俺も〈威嚇〉。涙を見て、ビックリしてくれ（笑）。

ＧＭ：ビックリするよ、恐らく。

光：（コロコロ）１６。３足して達成値１５。

ＧＭ：成功。技能があればなー。

リリアン：で、俺もゆらーりと振り向いて、「お前、これだけ男が泣いているんだぞ。涙を見せることのない男たちが、泣いてでもお前を止めようとしているんだぞ。これだけ思ってもらっているのに、何故解らん！？」

光：っていうかさ、俺、普段から泣いてる。

リリアン：言うな、黙っとれ！（コロコロ）１４だから、１４と言って〈威嚇〉。

ＧＭ：されるー。ついでに演出をしておこう。どんどんどんどん、スペースシャトルは加速していって、星の光がさらに速度を増していく感じです。・・・スペースシャトルは、過去へと戻っていっています。

ユウイチ：うわー。やばいな。

マキシム：もう、始まっちゃってるんだ。

ＧＭ：ではヒーロー側２回目、どうぞ。多分、このラウンドで決着がつく筈です。

ディアン：「来い、アーサー。オレはお前に、決して負けない」ということで、積極防御を宣言します！

ＧＭ：お！　解りました。ただ、こっちの手番になるまで斬れないんだけどな。

ディアン：あと、“リーダーシップ”を使用して、手札を２枚リリアンに渡します。「リリアン・・・オレは、リリアンを信じる」

リリアン：「任せてくれ！」じゃあ、カツカツカツと、いつも通り冷静に近づいていって。

ＧＭ：あれ、空気を読めない女が来た。無重力空間で足音をさせる女が！（笑）

ユウイチ：いや、今は漢です。

リリアン：こうビシィッ！　と指差して、睨みつけて、「アーサー。お前は何度も未来を変えれば、必ず自分の望む未来が手に入ると思っている。だがそのようなものは幻想だ。望む未来があるのならば、自分の手で掴み取るんだ！　それができない奴は、男としても女としても、いや、人としても生き物としても失格だ！」と、〈威圧〉。で、見せ場宣言ー。

ＧＭ：なんか、いっぱいあるぞー。もう既に、出てるカードの時点で相当なことになってます。

リリアン：とりあえず振る。（コロコロ）１９。

一同：おぉー！

リリアン：ポシ１点。

ＧＭ：消し、ます。

リリアン：“ヒーロー”１枚目ー。（コロコロ）１７。３６。２枚目ー。（コロコロ）１６、５２。もう１枚“ヒーロー”。（コロコロ）１８。

ユウイチ：７０！　偉業確定。

リリアン：“ドラマ”１枚目。（コロコロ）１０扱い。さらにもう１枚。（コロコロ）１２。

ディアン：９２だから、プラスボーナスが２２。

ユウイチ：何か１枚くれる？　そうすれば“偉業”と交換するから。

リリアン：うん。で、そこに“ひらめき”＋３、“アクション”で＋３、〈威圧〉の基本値１７。達成値４５。

ＧＭ：４５ぉ？！　何じゃそりゃ。偉業達成して、さらにプレイヤーズコールになります。

リリアン：じゃあ、ぴしっ！　と指差した瞬間に、何故かこう、２人の心がシンクロしちゃって、互いの心が読めるようになってしまう。ニュータイプ能力発動だ。

ＧＭ：ちょっ、プレイヤーズコールだからって好き勝手！（笑）

 
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