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第二幕

 
　東京山の手の、閑静な住宅街。ひときわ目を引くレトロな西洋建築。
　携帯電話で談笑しながら、織田社長は上機嫌で帰宅する。

　文机に向かっていた、和服姿の奥方が、わずかに顔を上げる。
「ああ、あなた。お帰りなさい。
　楽しそうにお話をされていますけど、ご商談はうまくいかれたのですか？」
「ああ。予てからの夢だった、御前試合が実現できそうなんだ。
　それも、アイルの聖騎士様だぞ！　すごいぞ、血沸き肉躍るとはこのことだ！」

「あなた。今日はこんなことがありましたのよ」
「対戦カードを考えなくてはな。第一試合はこうで、第二試合はあの選手を出して」
　夫婦の会話は、まるで噛み合わない。

　話し掛けながらも、奥方は筆を動かし続け、恋文のようなものをしたためている。
　やがて、織田が部屋から出て行くと、彼女は小さな声でつぶやく。
「これであの方に会える。これであの方に会える。これであの方に会えるわ。麗しのストームナイト様」

　―――暗転。
 

 
シーン１　輝ける日々

 
ＧＭ：次の日になりました。第二幕です。それぞれ、動きたくなってきた頃合だと思うので、やりたいことがある人、挙手！

ユウイチ：飛行機の武器を調達したいなー。魚雷とかって着けられますかね？

ＧＭ：投下式の魚雷を設置するんですか？　それとも魚雷を発射できるような、発射管を着けますか？

リリアン：ん？　無茶言うな、じゃなくて、そっちかよ！（笑）

ユウイチ：〈砲門〉で撃てるようにしたいなー。６レベル持ってるから。

ＧＭ：では、〈ビジネス〉を持っていればベスト。なければ〈説得〉か〈魅了〉。高い達成値が出れば、あなたの注文が通ると思ってください。

ユウイチ：〈説得〉も〈魅了〉もないんだよなー。

ＧＭ：なければ《魅力》で、技能なしでいきましょう。今回は、金輪龍一さんの名刺があるので、自動的に振り足して構いません。

ユウイチ：ありがたい。（コロコロ）１２。（コロコロ）１２、２４。＋８。

ＧＭ：達成値２４以上だったら、いいものあげます。

ユウイチ：（ルールブックを開いて）実際、どういう武器がいいんでしょうね。

闇影：飛行機の腹の下にレールガンとか。

ユウイチ：レールガンかー。ドラゴンとやり合った時、あるとすっごい楽だよね。

ＧＭ：殴り合い宇宙（そら）（＊１５）。

ディアン：ろくでもないなー。

マキシム：「これなんかいいんじゃないか？」（“ひらめき”交換）

ユウイチ：あれ、一緒にいるんだ。

ＧＭ：別れる前に話をしたってことで、使って構いませんよ。

ユウイチ：“ひらめき”２枚使って、２４。

ＧＭ：２４いきましたね。そうすると、「金輪様のご紹介ですか！　カゲヤマ様、どうぞこちらへ。とある金輪の超電磁砲（レールガン）（＊１６）です！」（笑）

リリアン：それが言いたかったのか！

ＧＭ：あの作品見たことないんだけどね、俺（笑）。金輪レールガン２。〈砲門〉で撃ってください。

ユウイチ：え、もらえるんだ、やったー。「据付にはどれくらい掛かりますか？」

ＧＭ：「そうですねー、大急ぎでやって、２、３・・・いや、１日でやりましょう！」

ユウイチ：「ありがとうございます！」

闇影：ついでに、ちゃんと、キューポラにして、左右に首振れるようにしてもらってください。それだと、平行に飛んでる相手にも攻撃ができます。

ユウイチ：水陸艇だから腹の下はダメだな。上に据え付けてもらいます。機内がちょっと狭くなるけど、気にしない！

ディアン：因みに、御前試合は、いつですか？

ＧＭ：２日後です。

 
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