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TORGリプレイ

『Samurai Overdrive!』

 

第三幕

 
シーン2 驚天動地の生中継

 
 ニッポンで生まれ育った妻が、私は一緒に行けないからと贈ってくれた、鞘。
 彼女の想いと剣の重みを背に感じながら、マキシムは、ひとり東京ドーム横のホテルへ向かう。

 ホテルでは、星条旗を模したジャケットを羽織った、ど派手なプロモーター、ジェイク・ノリが、
 マキシムの到着を心待ちにしていた。
 

GM:「ハーイ! ようやく来たわね、メインイベンター!」握手して、「アミーゴアミーゴ!」

マキシム:手を振り払って、「気持ち悪い奴だ、あっちへ行け」

GM:わ、直球!「OH、ジャパニーズ、ツンデレ!(笑)わかったわ。あんたツンデレキャラね!」

リリアン:わかってねぇ!

マキシム:何だよ、ツンデレって。

GM:「あんたが一番最後よ。早くいらっしゃい、マキシミリアン=サン!」

マキシム:お?!

GM:勢いで、ホテルの会見場に連れて行かれると、選手と思われる人たちが、ずらっと並んで、抽選会をやっているところです。で、あなたが壇上にぽんっと押し出されると、スポットがばーって集められて、『さー、遂にやって参りましたメインイベンター!』みたいな感じで、フラッシュがバリバリバリバリー。

闇影:『ファンタジーの国から来たー、聖騎士ぃ!』

GM:因みに、今テレビつけたら、生中継中(笑)。

ユウイチ:「うわーっ! はっはっはっは! リリアンリリアン。すごいよ!」

マキシム:あ、見てるんだ。

闇影:見てると、すーっと現れて、Vの字出して、すーっと消えていきます(笑)。

リリアン:よし、〈発見〉。(コロコロ)16。

GM:闇影が隠れるのが本気じゃなければ、見つけてもいいんじゃないかな、って感じですね。

リリアン:「あ、ここにいたんだ」

ディアン:「誰か、いたのか?」

リリアン:「・・・闇影が今映ってたわ」

ディアン:「えっ?!」

ユウイチ:「あれは、何をやってるんだ」(笑)

ディアン:テレビの中のマキシミリアンを、心配そうに見ます。

マキシム:不機嫌そうにしながら、会場を見回します。

GM:丁度、優勝候補と言われている人の映像が流れてて、『その百人剣に敵なし!』って紹介されたばかりの、鏡幻夢斎が、マキシムのところにやって来ます。白の胴着を着て、背中に長い太刀を背負ってて、黒髪を長髪にして。

リリアン:いかにも勘違いしたニッポン。

GM:「貴公がマキシミリアン殿か。お初にお目にかかる。鏡幻夢斎と申す。当代一の剣の使い手が出ると聞いて、まかりこした」

闇影:すいません、天井から、〈武道〉持ちかどうかの確認を。

GM:振らなくても解りますよ。〈武道〉持ちです。それより、闇影は、〈発見〉を振ってください。

闇影:はい。(コロコロ)ここは失敗するとヤバそうだね。“やり直し”を切ろう。(コロコロ)ほら19出た。

ディアン:おおー。

闇影:+6で、“ひらめき”があるんで、22。

GM:うはー。では、あなたの背後に立とうとしている、気配を感じます。

闇影:その気配を感じながら、「我の背中を取る? ふん。できるものならやってみるんだな!」言い切ります。

GM:「ぬぬっ、さすがだな」と言って、あなたに背を向けて、同じように逆さになってる奴が(笑)。

ディアン:かぶき者の争いだ!

マキシム:バカだ! バカがいる!

ユウイチ:ダメだ、ダメな争いだ!

GM:「貴様はゲルマン忍法を人目にさらし過ぎる! アーリア人の秘法、ゲルマン忍法を見世物にするとは、いかなる所存か! このアーリア忍者、ブランシェットが、貴様を成敗してくれる! エントリーせよ!」

闇影:「なるほど。それは、決闘の誘いと受け取ってよいのだな?」

GM:「その通りだ!」

リリアン:判りやすいなナイルは!

GM:武道家って、一騎打ちを挑まれたら、断っちゃいけないんです。

闇影:「よかろう!」次の瞬間、2人揃って、会見場にすたっと現れて、『おおーっ?!』

ディアン:『こ、これはどうしたことでしょう! 乱入者です。いや、新たなチャレンジャー!』

GM:ここは演出で、同じセリフだったってことにしてください。「「枠は2つ余っているだろうな?」」(笑)

闇影:しかも、2人でハモっている。

GM:ジェイクが、呆気にとられている司会者のマイクをひったくって、『キターッ、ニンジャの参戦だー!』

ユウイチ:テレビ見ながら一言、「ダメだ、あいつらダメだ!」

闇影:当然2人とも、自分たちの流派の名前を、堂々と名乗ってから、「参戦いたす!」と叫ぶ(笑)。「ゲルマン忍法! 闇影」ずどーん!

GM:「アーリア忍法、ブランシェット!」どかーん!

ディアン:テレビを指差したまま、固まってます。

リリアン:その横で、頭をかきながら、「・・・全然忍んでないじゃない」

GM:「我ら忍は忍ぶもの。これ以上の長居は無用!」

闇影:「では、さらばだ!」

GM:「忍(にん)っ!」って言って消える。

リリアン:忍んでねぇ。まったく忍んでねぇ。

マキシム:アホだ。アホがいる。

ディアン:助けを求めるような眼でユウイチを見ます。

ユウイチ:じゃあおれは、ベッドに倒れこもう。

闇影:で、消えながら、マキシムの後ろにすっと立って、「ま、そういうことだ。ふははははははは!」

マキシム:「相変わらずな奴だな」

GM:そうすると、あなたたちは全員気付きます。ワケのわかんない雰囲気になってる横で、銃を持った、殺気も隠しきれない奴等が、会見場に入ってこようとしています。

ディアン:!

ユウイチ:(ディアンに)行く必要、あるのか?

リリアン:そもそも、行ったら終わってるって説が。

ディアン:あ! 行ったら、オレも、試合に出なきゃならなくなるね。待とう。

リリアン:それに、どう見ても、忍者が2人で大暴れして、さらに「忍んでねえ!」って言われて終わるだけだから(笑)。

 
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