Eternal Smile > Samurai Overdrive 『Samurai Overdrive!』 第三幕 織田航空機の同僚たちは、これ幸いと、彼に電話番を押しつけて出ていく。 一匹のハエが、彼の周囲をせわしなく飛び回る。 そんな彼の背後に、コツコツと、何かを告げるような靴音が迫る。 ―――暗転。 GM:はい。多分、マキシムがひとりで出掛けて行って、その直後ぐらいに、他の4人が戻って来る感じですね。 ディアン:マキシミリアンは、いないのか。 マキシム:書き置きは残しとく。どこに行くって。 GM:そして、すれ違う(笑)。 ユウイチ:よくあることだね。 ディアン:何でオレ、ヒーローの帰りを待つヒロインみたいになってんだろ。「マキシミリアンが心配だ」って。おかしいよ! GM:違う違う。これは、長年の相棒と、何故かすれ違い始めている、どうしよう、みたいな絵面です。 闇影:大丈夫だ。ふと気がつくと、一緒に帰って来たはずなのに、闇影がいない。 マキシム:ははははは! リリアン:オイシいな、忍者!(笑) GM:では、改めまして、第三幕最初のシーンです。 「・・・それは、何だ?」 ユウイチ:「新調した。やっと新調した!」 ディアン:「カネは、どうした?」 ユウイチ:「ん? 領収書!」 GM:織田航空機の、領収書で、名前は上様。 リリアン:要するに、内部でまわすってことですね? GM:その通りでございます! ユウイチ:「おれ、今まで一生懸命働いてきたけど、ちゃんとしたお金って、入った試しがないんだよねー」 GM:そうそう。頭の上で誰かが言うわけですよ。『ユウイチさん。そろそろ貰う物もらっていいんですよ?』 ユウイチ:「良くてとんとん。それも大概、みんなの無茶に付き合ってとんとんだったからね。修理代掛かったりとかね。そろそろこっちの無茶も聞いてもらってもいいよね?」 ディアン:「ユウイチ・・・」 GM:あと、営業さんに、超いいモン食わしてもらいましたよ。接待費で落ちるから。お土産の寿司折りまで渡された(笑)。 ユウイチ:ジャパニーズお寿司! マキシム:やべぇ、さっきより、金輪に対しての好感度が上がってるよ。ニッポンテックを満喫してる。 ユウイチ:「いやー、いいねー、ニッポンは!」 ディアン:「そうか? オレは、全く違うものを見た」かくかくしかじか。 ユウイチ:「はー、そっかー、ニッポンも変わっちまったなー」 リリアン:視聴者からしてみると、「変わっちまったのはお前だよ!」(笑) GM:明らかに今、「ニッポンも変わっちまったなー(完全に他人事)」ってトーンだったし。 闇影:己のことは棚上げかよ! ユウイチ:ニッポンテックに完全に毒されてます。〈魅了〉されたのでね。ということにしといてください。 GM:はい、オッケーです。 ディアン:「オレは、さっきから気になっていた。その、メイシという、名前の紙を見せたら、何でも手に入る。おかしくないか?」 マキシム:おっ、問い掛けたな。 リリアン:じゃあ、丁度そこに帰ってこようか。 GM:帰ってきて、丁度ディの声が聞こえてきた感じですかね。宮本くんは、あの人何言ってるんだろ? って顔してます。 リリアン:「ま、文化に馴染めない人もいるし、人と人との繋がりもあるし、色々よねー。ところで明日の試合は何時から?」 GM/宮本:「はい、明日はこういうスケジュールになってます。今日のようにお迎えにあがりますけど、本社から、何かあった時、フォローにまわるようにって言われたんで、しばらく連絡がつかないかもしれません」 ディアン:「リリアン。誰、だ?」 リリアン:「解りやすいように言うと、さっきの社長さんの、部下さん」 GM:「織田航空機営業三課に出向で来てます、金輪産業の、宮本と言います。はじめまして!」名刺を。 ディアン:「いや、いい(*25)。ミヤモト殿、覚えた。ストームナイト、ディアン・オブロー」 リリアン:ぽんぽんって肩叩いて、「そういう文化の人だから」 GM/宮本:「・・・・・。ああ、失礼しました」 リリアン:「じゃあ今日は、帰ってもらって大丈夫よ。また明日よろしくねー」 ディアン:「明日、どこかへ、行くのか?」 GM/宮本:「明日は、御前試合がございますので」 「あ、あと、失礼ですが、ディアンさん、でしたよね」 一同:・・・・・。 ディアン:「カネは、他人から与えられるものだ。幸せの価値は、心の中にある。それは、誰かに与えられるものではない。オレは、そう思う」 GM/宮本:「でも、心の豊かさとは、金で買えるものです」 ユウイチ:代表、おれか(笑)。 GM:因みに、何となく彼は、さっきまでと全然違う気がします。そもそも初対面の相手に言わないよね、こんなこと。 リリアン:じゃあ、間に割って入ろうか。「そういう風に、物の価値観は色々だしね。さて、明日は、結構な戦いになるだろうし、今日はこのまま休ませてちょうだい。ディもさ、早く部屋に入ろう。ご飯食べなきゃいけないでしょ?」 ディアン:「え、オレは・・・」 リリアン:って言って、〈威圧〉(笑)。(コロコロ)とりあえず達成値10ぐらい。 ディアン:解ってるよ。余計な口を開くなって言われてるのは解ってるよ。 GM:彼は、まだ何か言いたそうな雰囲気だったけれども、「では、仕事が残ってますので、失礼します。明日は時間通りに伺いますので」って言って、最初のおどおどした態度からは想像できないような、しゃきんとした態度で、足早に去っていきます。 リリアン:「ソレイユ、ちゃんとバイバイしなさい」 GM/ソレイユ:「はーい。(小声で)リリアンおねーさん。あの・・・ミヤモトおにーさん、かんじかわったきがするんですけど」 リリアン:「んー、そんなもんじゃない? 男の子なんて」 GM/ソレイユ:「そんなもんなんですかねえ」 リリアン:何たって、あたしの〈魅了〉に掛からなかった人だからね。 ユウイチ:ええーっ? ディアン:それも随分メタだぞ。 リリアン:って言って、部屋に入ると、「あれ、マキシムがいない」 ディアン:「・・・そういえば闇影もいない!」(笑) ユウイチ:「大丈夫。そのうち出てくるから」 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |