Eternal Smile > Samurai Overdrive 『Samurai Overdrive!』 第三幕
GM:Dブロックの、はっきり言ってプロレスラーみたいな奴が、面と向かって言ってきます。「俺はヤラセとか一切ねえ。ガチだからな!」 リリアン:プロレスラーがガチって言っちゃダメだろ!(笑) GM:マキシムからすると、「何言ってんだこいつ?」 闇影:っていうか、相手の実力が見極められない時点で、既に終わってる。 GM:「おい、尻尾を巻いて逃げ出すなら今のうちだぜ」 マキシム:じゃあ、こちらも言い返そうか。「お前こそ、怪我をしないうちに、家に帰るんだな。自分の実力が解らねえ奴は、この世界では生きていけないぜ」 GM:「へっ、その言葉、熨斗つけて返すぜ。俺は、俺は、最強だ!」 ユウイチ:うわー、見事な噛ませ犬! マキシム:うぜぇ、超うぜぇ! GM:「じゃあ、明日は楽しみにしてろよ!」と、勝手なことを一通りほざいた後、廊下の向こうに去っていくんですけど、10秒ぐらい経ったところで、ザシュッ! って音がして、血しぶきが飛びます。 一同:!! GM:で、カツコツと足音がして、くたびれたサラリーマンみたいなのが、血の痕を避けながら、寄ってきます。 マキシム:さっきの宮本? GM:宮本くんです。返り血は一切浴びてません。 マキシム:さすがにちょっと身構えましょうかね。それは焦るな。 GM:相手からは殺気は感じませんが、かといって、只者ではないという気配がします。
GM:ピッと電話を切って、「お待たせしました。改めまして、明日の対戦相手です」 ユウイチ:いきなりか! マキシム:「どういうつもりだ?」 GM/宮本:「社命がありまして。対戦表ちょっと変えてもらいますので、あなたは緒戦で、幻夢斎さんとやってください」 マキシム:「(溜息をついて)随分勝手なことを言いやがるな」 GM/宮本:「一回戦で消えるの嫌でしょ?」 ディアン:!! ユウイチ:お? マキシム:カチンとくるね!「今ここで実力を試してもいいんだぞ?」 リリアン:バカ・・・。 マキシム:バカでもやるっしょ。 GM/宮本:「それは僕が困ります。試合が成立しなくなると、僕が怒られますから」 マキシム:「・・・っ!」 闇影:いつの間にかマキシムの後ろにいて、肩をポンと叩いて言います。「あやつの瞳、尋常ではない」 リリアン:左右両方からポンと叩いて、両方から言ってるんでしょ?(笑) GM:「あの気配、常人とは思えぬ!」 マキシム:お前らの方が超人だよ!(笑)「止めるな闇影!」って言って、一刀で斬れる距離まで、〈間合い〉を詰めます。 GM:はいどうぞ。 マキシム:(コロコロ)あー、低いね。ポシ使う。 GM:消します。 マキシム:やっぱりね。“アドレナリン”は敏捷上がります? ディアン:上がる。 闇影:1枚持ってますよ。換えます? マキシム:うん。ここは本気で、試しときたいよね。“アドレナリン”を、3枚。〈間合い〉26で、斬りかかる。 GM:彼は動きませんよ。 マキシム:あれ、マジで? GM:だってあなた、抜いてない相手は、斬れないでしょ。多分あなたは剣を止めざるを得ないから、動きません。 マキシム:この野郎・・・! 闇影:更に畳み掛けるように言います。「マキシミリアン。見切られている時点で、貴公の負けだ。ここは退け。相手が堂々と剣を抜いた時。それが、貴公とディの真骨頂であろう」 GM:「確かに、今の踏み込みは鋭かったですね。常人ならば、何が起きたのかも解らないでしょう。でも、解る必要はありません。どうせあなたは、今の僕を斬れない」そう言って彼は、そのままあなたの懐からするっと抜けて、「忍者のお2人も、見たところ、無手の相手を斬れるような方とも思えません」 闇影:ブランシェットを、ちらっと見ながら言うよ。「そう。今現在は、お主を悪と判断はできぬからな。お主が悪であるならば、無手であろうと、剣を持っていようと、我らには関係ない。我らにとって重要なのは、お主が悪か、正義か、ただそれのみ!」 GM:「以下同文!」(笑) 闇影:で、2人揃って高笑いを始める。「「ふははははは!」」 GM/宮本:「自らの利益を追求することは、悪ですか?」 闇影:「いや。ただし、その方法が間違っているとすれば、悪だ」 GM/宮本:「でも、それを決めるのは、あなたではないと思いますよ」 闇影:「何を言う! ナイルの正義は我らが正義!」(笑) GM:「一緒にされるのは心外ではあるが、同意!」(笑) ユウイチ:ばばーん。 闇影:はっきり言うけどバカですね、この2人。 マキシム:一応、問うておきましょう。「お前は金輪の手の者か?」 GM/宮本:「名刺をお渡ししておりませんでしたね。金輪産業の、宮本です」 ディアン:金輪産業・・・。 マキシム:黙って名刺を受け取って、「お前らの悪事が解ったら、俺はお前のことを遠慮なく斬り捨てる。覚悟しておけ」 GM/宮本:「大丈夫。あなた達は、善悪に関わらず、己に刃を向けてきた相手は斬れる筈です」 闇影:アイルの方が、若干融通がきくね。 GM:若干ね!(笑) 闇影:名誉か不名誉かの方が比重高いから。あと、アイルの場合、名誉イコール正義ではないからね。
マキシム:ここでは答えない。「お前に言う必要はない」 ディアン:カッコいい! 闇影:言った時点で、既に答えてるのと一緒です(笑)。 マキシム:バカ丸出しだな。 GM:「僕はいます。そのためにも、負けません」敢えて揶揄するように、「愛の力は正義に勝ります」 マキシム:ほうー。 リリアン:くしゅん!(笑)誰かが噂してるわねー。 GM:「では、明日は、よろしくお願いします」そう言って、宮本くんは、深々と一礼して、去っていきます。 ユウイチ:なるほど。何のかんの言って、まとめて始末しようっていう考えか。 GM:そして、東京ドームの外の、遠くの方には、赤外線スコープを覗いて、決起の時を待つ、武装集団の影が見えます。といったところで、シーンを切ります。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |