Eternal Smile > School Days of Knight
 

【ＣＡＳＴ】

後編：新たなる絆、そして未来へ

 
第一幕

　全学園あげてのハロウィンパーティを間近に控えた、とある休日。４人のストームナイトは街へ出ていた。ビリーは幼馴染みのエミリーに荷物持ちとして借り出され、シャーリーは年下の少年ロイが懸命に背伸びしてプレゼントを選ぶのに付き合う。レディアスはハロウィンの風習をクラスメイトのキャミィに教えてもらい、ジェロームは妹のイリスに仮装パーティで着る服を決めてと詰め寄られる。久しぶりに、あるいは初めて味わう、平和な日常。
　その日常に不穏な影が差す。街のあちこちで、４人は惨殺された犬、首だけの猫、街灯に串刺しにされたカラス、五寸釘で打ち付けられたコウモリを目撃する。さらに、路地裏から絹を裂くような女性の悲鳴が聞こえてくる！

　同行者を何とか誤魔化し、路地裏へ駆けつける４人。女性はシャーリーの応急手当てで一命を取り留める。残る３人は、灰色の肌、ひょろ長い手足、背に翼を持った、悪魔のような生物と対峙する。レディアスの剣がかなりのダメージを与えるが、悪魔（仮）は緑色の体液を流しつつ、「へへへ、痛ぇ、痛ぇよぉ・・・」と恍惚の表情。倒すこと自体は難しくなかったものの、その得体の知れなさに、４人は背筋が寒くなるのを覚える。どうやら、学園を脅かす新たな敵が現れたようだ。

　調査の結果、倒した生物は、サーコルドというレルムの第三世代ゴスポグであることが判明する。サーコルドは、人間とデーモンが生き残りを賭けて戦争を続けている世界。その技術力はサイバー教皇領と等しい。さらに、弱き者は強き者に服従するしかないという世界法則を持つ。おそらくゴスポグは、デーモンたちが地球を侵略する最適地を探すための尖兵として送り込まれたのだろう。何とかハロウィンパーティまでに奴らの潜伏先を見つけたかったが、授業もあるため、なかなか進展しない。

　そして遂に、恐れていた瞬間が訪れる。

ＧＭ／キャミィ：「これって、あなたに似てると思うんだけど？」

　レディアスを呼び出し、キャミィが数枚の写真を手渡しながら尋ねる。そこには、キマイラと戦う４人の姿が写っていた。嘘のつけないレディアスは答える。

レディアス：「これは俺だ」「他に写っているのは、俺の仲間だ。だがこれ以上は話せない」「今俺たちには、戦わなければならない敵がいるんだ。その後ならば、いくらでも取材に応じることを約束しよう。だから今は、黙っていてくれ」

　レディアスの真剣な眼差しに、キャミィは何かを感じ取ったらしく、ただ一度、コクリと頷く。

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