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TORGリプレイ

『Show Must Go On』

第一幕

 
シーン2 Troupe versus Troopers

 
GM:行動してもらう前に、攻撃以外の対人行動を軽く説明しておきます。まず〈間合い〉。距離感とか移動によって相手を疲れさせる。寄る、離れる、グルグル回って撹乱する。

ディ:忍者は得意かもしれないね。

GM:〈トリック〉は、相手を口先で騙してもいいし、目潰しとかやってもいいし、引っ掛け系ですね。ジョジョ第2部参照、みたいな。

バロン:ほほう。

GM:〈威圧〉は、知性のある相手を脅す。〈挑発〉は、ヘイ、かかってこい、で相手を怒らせる。〈威嚇〉は大きな音や動きで、知性のない獣とかでもビビらせる。推奨行動に成功すると、カードがもらえるので、色々と立ち回って、戦闘を有利にしつつ、戦っていく、ってのがTORGの面白いところですね。

ソウジ:なるほど。

GM:すごい差がつくと、プレイヤーズコールというのが発生します。何が起きるかというと、言った通りになります。死ね、って言ったら死にます!(笑)いわゆる殴り系の人は、殴る方が早いから、殴って倒すんですけど、例えば〈威圧〉が得意な人は、眼光だけで相手を倒せます。

ソウジ:〈威圧〉は基本値9。そんなに得意ってほどでもない。でもせっかくだからやってみたい気もします。

アン:《知力》が低い相手だったら、あっけなく、出目次第でプレイヤーズコール、ってなる。

GM:ボスのどの能力値が高くてどの能力値が低いか、推奨行動を試して弱点を突く。出目が悪かったら耐えつつ、カードを貯めて貯めて、貯まったら一発逆転、必殺技を決める! といった戦い方が、TORGの基本になります。

ソウジ:じゃあ、最後尾の列車のデッキから出ていきます。チョッキ姿で、蝶ネクタイをした優男が、「やれやれ、追加の仕事か。これはボーナスを請求しなければならないな」と言って、人間離れした動きで、車に飛び移りましょう。

GM:お、いいですねー。〈間合い〉でどうぞ。

ソウジ:〈間合い〉は基本値14です。(コロコロ)7。マイナス2になっちゃいますね。

GM:因みに、一般的な難易度を教えておきます。平均的なこと、8。簡単が5、とても簡単は3。難しくなっていくと、10で五分五分。12で難しい。成功率10%が13。ヒーロー的、15。成功率1%だ! 18。成功率0.1%だ、あり得ない! 22。考えたくもない! 25。

アン:じゃあ、さっき撃った20とか。

GM:凄まじい結果ってことです。あの距離で、エンジンに当たって、貫くとか、成功率1%だ! というのをとっくに超えてます。因みに今の飛び移る行動は、難易度12になります。

ソウジ:達成値12。ぴったりですね。

GM:そうすると、あなたたちの上を、ポンと飛来して、まさに軽業師といった様相の青年が。

ソウジ:パラディンらしき人に、「敵ではない」と言って、そのままスッと。

GM:宙返りしながら、あなたを見る。目が合う。

ディ:「・・・・・」

ソウジ:続けて動けますか? 次に、〈威圧〉をしたいんですが。

GM:その場合、複数回行動になります。本来は、振る前に宣言します。〈間合い〉と〈威圧〉、両方が難しくなった上に、一回の判定で処理します。なので、最初の出目、7だと足りないと思います。ポシビリティを使えば、成功するんじゃないですかね。

ソウジ:ではポシビリティを使おう。7足す、(コロコロ)7。

GM:ポシビリティを使った時は、出目が悪くても最低10扱いになりますから、17の欄を見てください。

ソウジ:+4ですね。そうすると、達成値13。

GM:相手がアホだと掛かります。掛かりました(笑)。

ソウジ:じゃあ、常人離れした動きにびびってもらいましょう。

GM:「う、うわぁあ、なんだぁ?」

ソウジ:でも、自分で言っておきながら、かなり無茶しますね。走ってる列車から飛び移り。

ディ:車の上に、腕組みして立つ。

アン:「随分賑やかな蜃気楼だねぇ」

GM:(ソウジに)カードどうぞ。(バロンに)なんかね、軽業師が、気軽に飛び降りていったのが見えた。あいつ、ただもんじゃねぇと思ってたけど、想像以上にただもんじゃねぇ。

バロン:実はあいつ、ヒーローなんじゃね?

ソウジ:その正体は、しがない社畜!(笑)

バロン:因みに、ディアンさんも今、光ってるんですよね。

GM:うん。本人が、キラキラ光ってる。

ソウジ:盾じゃなくて本人が光ってるんですか! すごいですね、それ。
 

「んじゃ、俺も行くか」
 バロンがふっと倒れこむように両手を床につくと、全身の毛が逆立ち、
 みるみるうちに、その身は黒い狼へと変貌していく。
 

バロン:〈獣化〉して、上がった身体能力で、走る列車からピョンと飛び降ります。

GM:いいですねー、カッコいい!

バロン:ドッドッドッ、と走っていきます。

GM:この場合、〈獣化〉を〈威圧〉扱いで振っていいです。要するに、変身した姿を見て相手が怯えるわけです。ただし、1を振ると、あなたの出身世界、オーロシュとのリンクが切れてしまって、変身が消えるので、予めポシビリティを1点使っておくと、リアリティ・バブルという、ある種のバリアを張れます。そうすると、1を振っても、リンクが切れることはなくなります。

ソウジ:まぁ、1なんてそうそう出ませんよ。

バロン:(コロコロ)9。

GM:9のところのボーナスを見ます。

バロン:マイナス1。これを〈獣化〉から引くんですね。達成値13です。

GM:相手がアホなので、充分通る。出目がそんなに大きくはなかったので、今回は通常の成功にとどめておいて良いと思います。

バロン:じゃあそれで。

GM:カードどうぞ。自分の行動が終わったら、1枚場札にします。場札にしたものしか戦闘では使えません。

ディ:次に使いそうなものを出しておくと良いです。

アン:あとは、交換できそうなもの。

バロン:じゃあ、今もらった“やり直し”を置きましょう。

ディ:それは、パーティ全体にとってありがたい。オレたち全員、振り足し系を出しているので。

 
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