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TORGリプレイ

『Show Must Go On』

第一幕

 
シーン2 Troupe versus Troopers(承前)

 
2ラウンド目

GM:ヒーロー先攻、悪役後攻、モラル崩壊。このラウンド、皆さんが相手に1ポイントでもダメージを与えるか、相手の攻撃が1ポイントも入らずに終わるかすると、もうダメだ! って逃げます。

ソウジ:推奨行動は?

GM:〈間合い〉/〈威嚇〉です。ヒーローが先手なので、ぶっちゃけ、カードを稼いで終わらせましょう。最後のひとりだけ殴るか、全員、推奨行動をやって、みんな凌ぎ切って終わるか、ですね。
 

「黒い・・・狼?」
 近づいてきた獣に、身構えるディアン。
 オーロシュ特有の凶々しい気配を漂わせているが、不思議と邪悪さは感じない。
「なんだ、今度は狼王ロボかい」遠くでアンがつぶやく。
 

GM:機関車と並走して、もののけ姫の狼ぐらいでっかいのが走ってる。サーカスの人たちも、「何だあいつ?」「お、ソウジの奴が、なんかすげぇこと始めたぞ!」肝が座っているのか、やんややんや、ですね。

ソウジ:呑気だなー(笑)。じゃあ、先に動いてもいいですか? 車にトン、と着地したところで、「楽しそうなことをしているじゃないか。俺も混ぜてくれよ」と言って、〈間合い〉で、あちこちヒラヒラ飛び回って、気を引きましょう。(コロコロ)18。+5なんで、達成値19です。

GM:成功です。カードどうぞ。

ソウジ:(受け取って)“モノローグ”。

ディ:いい引きですね!

GM:1枚しかないレアカードです。ということで、相手は混乱しつつあります。「くそォ! お前なんて!」ドドドドド! って撃ってるけど当たりません。

バロン:殴っちゃった方が早い?

ディ:殴って、1ダメージでも入ると相手は心が折れて逃げる。

バロン:じゃあ、そのまま殴っちゃいましょう。ディアンの横を過ぎて、『すげぇな、あんたヒーローか! 俺もすげぇことやってやるぜ!』狼のまま喋ります。

ソウジ:シャベッタアァァ!(笑)

バロン:全員に向かって体当たりします。(コロコロ)また9。ポシビリティを使って振り足します。(コロコロ)17。足して26。

ディ:オレの“ドラマ”を“やり直し”と交換して使ってください。「ストームナイトか?」

バロン:ああ、そんなことができるんですね。『そういう風に言われたこともあるぜ。だけど俺は神! バロンと呼びな!』

ディ:おおーっ!

ソウジ:カッコいい!

バロン:“ドラマ”を使用し、26足す、(コロコロ)14で、40。+11。

GM:正直、命中は既にしてるんですよ。ダメージだけの問題。

バロン:基本値17+11の、28。

アン:強ぇ!

ソウジ:それ、香川さんも無事じゃないんじゃない? 列車に飛び戻りましょう。「おっと危ない」

GM:バロン・ラジャ! 神獣王! っていう、でっけぇルビが入りながら、あなたが突っ込んでいくと、衝撃波と勢いで車が全部吹き飛ばされます(笑)。カメラが一瞬、遠方撮りになって、おもちゃみたいに吹っ飛ぶのが見えます。で、列車に乗っている人たちが、「おおーい! そこの人たち! よかったら乗っていかないか!」ライトで照らしながら、呼びかけてきます。「スピードを落とすから、今のうちに乗り込め! 砂嵐も来てる!」

ディ:オレは雇われてる側だから、どうする? という顔で振り返る。

GM:「おお、是非是非!」

アン:ボストンバッグに、バーボンとタバコと、ライフルを抱えて、歩いてきます。「で、あたしも乗っていいのかい?」

GM:「勿論! さっき、向こうの方からすげぇのが飛んできたけど、もしかしてあんたかい?」

アン:「ああ。そこのミスターロボの、前座の花火みたいになっちまったけどねぇ」

GM:そうすると何人かが小声で、「赤毛のアン・・・!」って言うわけですよ。

ソウジ:有名なんですね。

GM:「あいつもしかして・・・」「いや、でも、まさかこんなところに奴がいるわけが!」

アン:有名になるつもりなんてないのになぁ。

ソウジ:ではそのざわめきを聞いて、「やれやれ、今回も濃いメンツだな」と言って、ディアンに、「また後でゆっくり話そう」と、軽く挨拶だけして、別れましょう。

GM:サーカスの仲間たちに迎えられて、「いや、すげぇなあ!」とハイタッチしながら、合流していきます。一方のバロン。

バロン:やべぇ、戻らないと(笑)。

GM:〈獣化〉を解除した時、服は残る? 脱げてる? 若干迷うんですけど、どっちがいいですか?

バロン:できれば、服も一体化の方がいい。

GM:では、あなたが着ている服も魔力の影響を受けているのか、再生していきます。で、しれっと列車に乗り込むわけですね。アンは、彼が近くを通った時に、ザワッ! と毛が逆立つような感じを覚えます。

アン:「ああ。助かったよ、ミスターロボ」

バロン:「俺はバロンだ! ああっと、言っちまった!」(笑)

ディ:「バロン?」

GM:さっきの黒い狼と気配がおんなじですね。あなたが会ったことのある人狼と同じで、呪いとかの類に見える。ただ、彼らよりはちょっと、快活な印象を受けます。

ディ:そうですね。「ストームナイト、ディアン・オブロー。バロンの助力に、感謝する」

バロン:「ハハハ、ブラザー! 大変な時に出会っちまったな!」(笑)
 

 サーカス列車は、出発の準備が整ったことを確認すると、大きな団旗を列車に掲げる。
 同時に、増援として現れたナイル帝国軍司令官のところに、無線連絡が入る。

「総員に告ぐ。追撃は中止だ」
「何故ですか?!」
「あれは、ファラオに招待を受けた一座だ。手を出してはならぬ」
「いや、しかし、あの中には反乱分子やストーマーが・・・!」
「いいから捨て置け! ファラオの仰せに従えぬか?」
「も、申し訳ございません!」
 

GM:そして列車は走り出し、皆さんの運命を予見するかのように、激しい砂嵐が、再び舞うのでございました。第一幕終了です。皆さんに1ポシビリティずつ差し上げます。

 
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