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TORGリプレイ

『Show Must Go On』

第三幕

 
シーン1 Show Must Go On(承前)

 
1ラウンド目

GM:ドラマチック。悪役先攻、ヒーロー後攻、混乱。混乱が起きると、カードを使えなくなります。推奨行動〈防御〉/〈威圧〉。

アン:“イニシアチブ掌握”を使えばいい?

ディ:掌握は、使「えない」。混乱が出た瞬間に、カードの使用が禁じられちゃう。

バロン:止まっちゃうんですか。

ディ:しょうがない。何とかしのごう。

GM:とは言え、戦闘がいきなり始まるわけではなくて、サーカスの進行に合わせて攻撃してくるのを何とかする、という形になります。悪役側、最初は、ナイフ投げがナイフを投げて狙ってきます。

アン:どうやって止めるんだ、それ。

GM:それはですね、例えば、空中ブランコでフワーッとやって。

ソウジ:ナイフを回収。

GM:もしくは、動物をわーって走らせて、投げさせないとか、推奨行動系の妨害、例えば〈威圧〉で、怖くて投げられません、とか。

ディ:なるほど。〈威圧〉で止めるのか。

GM:もしくは、投げてきたのを、見えないようにバン、と撃ち落とす、とかでもいいです。

アン:それだと〈銃器戦闘〉使って積極防御していいの?

GM:〈銃器戦闘〉でいいです。ってことで、いっぱい投げるので、それぞれみんな、妨害してください。(コロコロ)ポシビリティを使います。

ディ:打ち消します。

GM:消されました。これは、ナイフ投げ本人が使ってるわけじゃなくて、全体的な企みとか、糸を引いてる奴の力だと思ってください。全員に対して、14で投げました。15以上の達成値が出れば、防御成功です。

ディ:〈白兵戦〉15。

アン:自分も、素で〈銃器戦闘〉15です。

ソウジ:〈武道〉だったら16です。ブランコで飛びながら回収します。

GM:〈武道〉でいいです。あなたは忍者ですから。

バロン:あれ? 〈獣化〉14だから、積極防御すればいけんじゃね?

GM:あ、本当だ(笑)。

バロン:じゃあ、黒い狼になって、ナイフを歯で、バッ! と取っていきます。

GM:そしたら、〈意志力〉の抵抗だけやりましょう。満月が近いので、あなたの中の、よくない獣が、目を覚ましそうになります。耐えられたら、問題なく変身して、防いだ、でいいです。難易度は12。

バロン:これで1とか出したら。

アン:いやいやいや! 言わなきゃいいんだよ!

バロン:(コロコロ)3。うひー、怖い。ポシビリティ切って、(コロコロ)16、足して19。+6だから〈意志力〉15です。

GM:バッチリです。あなたは、獣性を押さえ込んで、ちゃんとヒーローとしての変身をします。

バロン:『飛んでるものは掴みたくなるぜ!』(笑)

アン:『狼のフリスビーキャッチです!』
 

 黒い狼は、皆の視線を釘付けにし、すぐに舞台裏へと引っ込んでしまう。
 「クソ、ヘタクソめ!」地団駄を踏む団長。
 「それにしても、あんな黒い奴、うちにいたか?」

 ディアンは目にも留まらぬ速度で小剣を抜き放ち、ナイフを弾き飛ばす。
 一方、アンはライフルでナイフを撃ち落とすという離れ業をやってのける。
 「契約違反だって言われるだろうな。・・・これが見えてればね!」
 

2ラウンド目

GM:ヒーロー先攻、悪役後攻、活力。推奨行動は〈防御〉/〈挑発〉です。

アン:むしろあれか。活力って、敵のダメージが回復するだけだから、ヒーロー先攻のボーナスステージ。

ディ:でも、先攻だと、向こうの出方に対応できない。

GM:防御していれば、敵が仕掛けてきた時に、即応して何かしまーす、でいいです。

ディ:わかりました。積極防御を宣言しておきます。

ソウジ:次がキングコングの出番でしたっけ? だったら、興奮剤をすり替えたのは、香川くんなので、それをネタに〈挑発〉したいと思います。
 

 栄養剤と偽って興奮剤(実はただの水)を注射された動物たちが、
 ステージ上を所狭しと動き回り、観客の目を釘付けにする。
「まだまだこんなものじゃありません! でかい! 説明不要!」
 コンテナが開くと、中から巨大なゴリラが現れ、上体を起こしてドラミングする。
 一瞬遅れて、観客から、地鳴りのような歓声が上がる。
 

ディ:オレは、あれがホープだってわかりますか?

GM:わかる。あなたを見ると、礼儀正しくペコッと頭を下げる(笑)。あ、どうもお世話になってます、みたいな。

アン:団長が、『よし、興奮剤が効いているな』

GM:ただ、派手目のムーブではあるけど、あれ、おかしいな、暴れねぇぞ、みたいな空気が漂って、そしたら、脇にいた猛獣使いが、「クソ、暴れろよ」って言って近寄って、鞭をピシッと。

ソウジ:その前に〈挑発〉で気を引きます。先ほど拾ったナイフをクルクル回しながら、「おやおや、大したことがないんだな。そんな腕で、よくこのサーカスの猛獣使いが務まるものだ」

バロン:おおー。

ソウジ:「悔しければ、俺にかかってきたらどうだ。きみの鞭さばきなんて、たかが知れているが」(コロコロ)7。ポシビリティを使おう。

GM:はい、どうぞ。

ソウジ:(コロコロ)24。〈挑発〉18。

GM:動きが止まります。「なんだと! お前どっちの味方だ?」と口から出そうになるんですが、言うわけにいかないんで、ムキー! って感じですね。それを見た団長が、「クソ、あいつもか! 何をやってるんだ! こうなったら!」って言って、サイレンサー付きの銃でパスッと撃とうとします。痛くて暴れるだろう、と。防御を宣言してた人なら、妨害できます。

ディ:宣言はしてたけど、ホープを撃つのを、どうやって止めよう。

GM:さっき弾き飛ばしたナイフが、そっちへ飛んでった、とか。ナイルだから(笑)。

アン:あとは、シールドブーメラン! どこのキャプテン・アメリカ!(笑)

ディ:わかった。弾き飛ばして真上に飛んだナイフをパシッと掴んで投げる。(コロコロ)〈投擲武器〉15です。

GM:団長は、銃を取り落として、「く、クソッ!」って言いつつ、アンの方をチラチラ見てくる。そして無線が入ります。『姐さんの力を借りることになりそうだ。そろそろ花火を上げてくれ』

アン:キングコングに合図します。レーザーサイトをチラッと見せて。

GM:わかった、とホープくんは頷きます。舞台もだんだん盛り上がってきます。

 
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