Eternal Smile > Samurai Showdown
 

 
TORGリプレイ

『Samurai Showdown!!』

 

第二幕

 
シーン2 楽しき我が家

 
 テレビの向こうから、懐かしい声が聞こえてくる。
 『お兄ちゃーん、お兄ちゃーん!』
 

ディアン:ぶはっ!(笑)

GM:『聞こえとんのか?・・・おお、克己!』『うぢのかづみは? 克己は?』『このカメラ写ってるのかしら。克己ー♪(手を振る)』

ディアン:『おじいちゃん、テレビ叩いちゃダメ!』

GM:ひとつの画面に、家族が押し合いへしあいしてます。えーと、大工やってるお父さんの一朗さんと、お母さんの千恵子さんと、おじいちゃんの吾朗さんと、梅子おばあちゃんと、友璃ちゃんがいるんですけど(笑)。

ユウイチ:あんた、よくこんなに考えたな。

リリアン:妹は何て名前?

GM:友璃(ゆり)ちゃん。友璃ちゃんは、現役JKですから。

闇影:でも、住んでるのは?

GM:見ると、結構いいところのマンションみたいッスよ。

マキシム:じゃあ、かなり真剣な顔で、「お前たち、どこにいるんだ?!」

GM:『お前こそ今まで何やってた!』

リリアン:そりゃ言われるよねー。

GM:お父さんは頑固親父って設定だから、マジギレですよ。『連絡もせんで、克己!』ちゃぶ台ないから、ソファーテーブル返し!(笑)ってやると、お母さんと妹が、ばっ! って押さえて、『ダメダメダメ、これ、高級なやつだから』(笑)

マキシム:話せば長くなるから、とりあえず、その話は制して、「一体どこにいるんだ? 俺は、浅草の実家に会いに行ったが、お前たちはいなかった」

GM:『んな、浅草みたいな、あんなとこに住めるか!』

マキシム:「は?」

GM:まぁ、言っちゃ悪いがね、失業者も多くて、治安もあまり良くなかったしさ、仕方ないんだ、どうしても格差社会ってやつか? みたいな。お父さんは説明しようとするんだけど、あまり要領を得なくて、お母さんはのんびりな感じで、そうだな、おじいちゃんおばあちゃんもアレだから、友璃ちゃんが最終的に説明するのか(笑)。

ユウイチ:ダメじゃん。

GM:『今、あたしたちは、結構いいところに住めてるんだよ。お父さんのお仕事がうまくいって、お父さん頑張って、設計とかもするようになってさ、すごいんだよー。金輪さんからいっぱいお仕事もらってて』

マキシム:!

GM:『ホント、運がいいよねー。安定して暮らせてるし、おじいちゃんおばあちゃんも、老人ホームに行かなくて済んだし。私も結構いい高校行っててさー』

マキシム:・・・・・。

GM:『お兄ちゃんも、早く帰っておいでよ』

ユウイチ:うわー。

マキシム:そういうことか。じゃあまず、俺は訊きたいんだけど、「何でこの場所に、連絡ができたんだ?」

GM:『お前がわしらを捜してるって話が、巡り巡って来てね。いやー、良かった良かった』

マキシム:そうか。

GM:『あんな、ニュースや新聞で見てる英雄が、お前だとは思わないだろ』

ディアン:もっともだ!

GM:『びっくりしたぞ。髪の色とか、感じガイジンっぽくなっちまって、お前』

マキシム:そうだね。ワイルドになっちゃったね。

GM:『やー、ワシは昔から、でぎる男だとは思っとったが(笑)。うぢの孫はいつかやる! と』

マキシム:「解った。今どこにいるんだ? 俺、今から会いに行くよ」

ディアン:待てお前! ここ香港だぞ!

GM:そう。あなたは香港で今、公務の真っ最中です。

マキシム:でも、どうするかなー。俺のキャラクター的には多分・・・。

ユウイチ:どうするって、あんた。

GM:『おうおうおう、待て待て。お前、仕事ほっぽり出して帰るって、そんな息子に育てた覚えはない! うちの家の敷居はまたがせん!』(笑)

リリアン:お父さん、一回言ってみたかったんだろ。敷居をまたがせん! って。

GM:あ、違うな、『うちのオートロックはまたがせん!』(笑)ドヤァ!

ユウイチ:オートロックかー。

GM:『入口で止まっちゃうぞ?』ドヤァ!

ディアン:楽しそうだね、牧野家。

ユウイチ:言わなきゃ。こっちも。嫁もらったから、って。

闇影:『もうお前もいい年なんだし、そろそろ身を固めてだな』

GM:『母さん母さん、実は、見合い写真がこんなに』『そうねー、お母さん、孫の顔も見たいわー』『・・・ひ孫?』

マキシム:解った。とりあえず、自分の現状の話、ストームナイトをしてるって話はしないけども。

GM:言われんでも知っとるわ(笑)。

マキシム:自分はまだイギリスで、仕事を続けてて、もう、結婚もしてると。

GM:『・・・は?』(笑)また一斉に、ガヤガヤと、『け、結婚した?!』

ディアン:『お兄ちゃん、それ誰? どういう人?』

GM:『待て待て、紹介もなく、親の許可も得ずに結婚するとは、どないなわけだ!』

ユウイチ:『オートロックはまたがせん!』

ディアン:『やっぱり、ワシに似て、美人なのかのうー』(笑)

GM:大わらわです。広ーい部屋に、5人、肩組んで、一家でカメラにぐいぐいしてます。部屋持て余してる感が、すごいんですけど。

リリアン:絶対、PCの前の小ちゃなカメラに、こうやってる。

GM:『その人の名前は? 名前ぐらい聞かせんか!』

マキシム:「名前は、芹奈って言うんだ」

GM:『せ、セリーナ? セリーナ? あっ!』ガシャッ! その頃、「セリーナ。やっぱガイジンだ!」(笑)

ディアン:絶対そうなるよね。

GM:「どんな人なんだろうなー」

ユウイチ:そこかー。そこなのかー。

マキシム:俺、居場所を聞きたかったのになー。

GM:あともう一本、メッセージが留守電に入ってます。『ご両親が、近々ご旅行で香港にいらっしゃるそうですよ。最近飛行機の事故も多いですから、物騒ですよねー』

マキシム:・・・・・。

GM:『7月って、丁度台風シーズンで、天候が荒れることが多いんですよ。気をつけた方がいいと思いますよー?』

マキシム:番号に、掛け直します。そりゃ勿論。

GM:勿論、繋がらないですよ。

マキシム:やっぱりな。受話器をぶっ壊す。「ふざけるな」

リリアン:そもそも電話使えたのか、こいつ。

GM:たった今、物理的に使えなくなりました。ガシャーン!

ディアン:「今、向こうの部屋で、すごい音が・・・」

ユウイチ:「ああー・・・。荒れてるなー」

ディアン:「何か、悪い知らせだろうか」

 
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