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TORGリプレイ

『Samurai Showdown!!』

 

第三幕

 
シーン4 狡猾老獪

 
ユウイチ:おれは、芭蕉の【秘密】を開けます。(コロコロ)14。さっきと同じだね。〈発見〉16。(受け取って)えっ?!
 

 あなたは、No.3327のクローンのうちの一体である。
 あなたの【本当の使命】は、ハイロードNo.3327(金輪龍一)を倒せる
 真のストームナイトを見つけ出すことである。
 

闇影:ほうー。

GM:正式なクローンと呼ばれているのは、5体です。影武者は別扱いで。

マキシム:じゃあ、クローンなのに、反逆してるんだ。

闇影:パーセンテージとしては、アリなんだよ。

ディアン:100人にひとりが裏切り者の世界だからね。

ユウイチ:なるほどね。

GM:芭蕉の【秘密】が明らかになったので、ハンドアウトがひとつ出ます。金輪龍一。『あなたの【使命】は、ビジネスを成功させることである』

闇影:そのまんまだよなー。多分ひっくり返しても、そのまんまなんだろうな、こいつ。

マキシム:なんかでも、こいつの【秘密】、開けたいな、俺。

ディアン:オレも開けたい。実は金輪龍一本人ではないかもしれない。

マキシム:そんな気がするよね。こんな簡単に怪我するわけがないなって思ったんだよ。一番初めにやられた時に。

GM:開けてみますか?

マキシム:勿論。(コロコロ)あー、低い。

ディアン:“アイデア”!

GM:オッケーオッケー。では、“アイデア”で処理しましょう。
 

 あなたは、No.3327のクローンのうちの一体である。
 あなたの【本当の使命】は、力あるストームナイトを味方にする、または始末することである。
 

マキシム:やっぱりか。

GM:だから、この2人が、味方になればよし。敵になれば始末する、です。

ディアン:みなまで言わなくていいよ。

リリアン:こんな脳筋を?

マキシム:失礼だな(笑)。

GM:金輪の【秘密】が開いたところで、ひとつ、演出を入れましょう。
 

「剣を手にさぶらう者。ニッポンではそれを、サムライと呼ぶのでしたよね」
 高級ホテルのスイートルームで、金輪龍一はラップトップコンピュータに語りかける。
『いよいよだな。遂に明日、この香港は』
「ええ。さぞかし素敵なショウになることでしょう」

 その時が訪れたら、2人の戦士は果たしてどう動くか。
「楽しませてもらいますよ。サムライ・ショウダウン」
 

GM:彼は、彼の目の前で、ディとマキシムを、対決させるつもりです。

ディアン:・・・・・。

ユウイチ:“計画”で、今捨てられた“アイデア”を引き取って、もう少し調べてもいいかな。

GM:ああ、いいですよ。

ユウイチ:誰を開ける? まだ開いてないの、2人いたよね。ウー・ハンは、いつも通りだよな(笑)。

闇影:ウー・ハンは裏がないから、とりあえずメルキエラかな。
 

 あなたの本体は、アイル本国にあり、魔法の力で人形に乗り移っている。
 キーとなる人形が香港にいる。
 

ユウイチ:やっぱ、操り人形がいるだけなんだね。

GM:この【秘密】が開かないうちにメルキエラを何度倒しても、蘇ってきます。

闇影:逆に言えば、「人形をいくら派遣しても無駄だよ、このバーカ!」というのを、メルキエラに思い知らせればいいわけですよ。

GM:そこら辺をうまくやってもらえば、メルキエラは、クライマックスに登場させないことが可能です。さて、全員行動は終わりましたけど、何か質問はありますか?

マキシム:俺、思うんだけど、ここまで知って、それでもディアンは、【本当の使命】の通りに動くのかな。ディアンだったら、方向転換しちゃいそうな気がするんだけどな。

GM:それは本人次第です。ただし、ディが、〈名誉〉14レベルでなければ(*26)、こんな真似はしません。

マキシム:ああ、そっか。

ディアン:・・・・・。

マキシム:あと、さっき、闇影が芭蕉と話をしてくれたから、家族のことは心配しなくていいのかな。

リリアン:大丈夫でしょ。あの闇影が、自分の首差し出すって言ってんだから、よっぽど自信があんのよ。

マキシム:俺的には、金輪龍一に逆らうようなことをすれば、結局家族をやられちゃうわけだから、ちょっとまだ動きづらいんだ。

闇影:大丈夫だ。何かあれば、ニッポンにいる、芭蕉配下の忍者軍団と、私の配下の忍者軍団が、大量に・・・。

ディアン:軍団持ってたの?

GM:ま、言うのは自由だからね。

ユウイチ:言ったモン勝ちだからね。

リリアン:イヤだ、ナイル忍者の軍団!(笑)まったく忍んでねえ。

GM:一応、大丈夫としましょう。ただ、確実に家族を救いたいのであれば、取引に乗る必要があります。それは明言しておきます。要するに、この段階で保証できるのは、逆らった瞬間に始末されない、ってことまでです。

リリアン:それに、ニッポンにいたら、どうせ狙われ続けるでしょ。

GM:はい。ということで、7月1日、返還式典当日を迎えます!

 
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