Eternal Smile > STORM 『STORM』 第一幕
GM:さて、外に出てみると、AKを背負った、モブABCDが、何か、紙切れのようなものを、眺めています。ウーシンとトマスはいつでも登場していいです。 ウーシン:はーい。 ディアン:「どうした?」と言って、駆け寄ろう。 勇人:空からまた降ってきたのかなー、と思いながら。 GM:モブたちは、その紙切れをじーっと見つめています。で、ニミュエが、「あんたたち、何をやってるんだい?」と無造作に近寄っていきます。彼らは「姉御。これ・・・」と言って、それを見て、彼女は溜息をつき、2人に見せます。
ディアン:・・・・・。 ウーシン:ははははは! 見てるんだ。 勇人:なかなか興味深い申し出ですね。 ウーシン:俺たちゃ海賊、うー、うー! ディアン:あったまいいぞ(*11)、うー、うー!(笑) 勇人:ヴァイキングの仲間入りですよ。やったね! ウーシン:「おーう、どうしたーい?」酒瓶抱えて寄ってくるよ。「なんでぇなんでぇ。しょぼくれたツラ、しやがってよ」 勇人:「いや、先方から、面白い申し出があったみたいで」 ウーシン:「ほう。何だい?」 勇人:「えーと」って言って、読み上げちゃいますよ。「我々ストームナイトの、首を差し出したら、向こうの配下に迎える、と。ヘッドハンティングって言うんですかね? 首だけに」 ウーシン:ゲラゲラ笑って、「随分高く買われてるな、俺たち」 勇人:「ええ。随分とこちらの事情に通じていらっしゃる方がいるようで」 ディアン:思わず空を見ます。何も見えないよね。 GM:はい。夜ですから。月も出てない夜ですから。 ウーシン:「で、どうするね兄さん方? その紙っ切れに、乗ってみるかい?」 GM:4人はですね、何やらゴソゴソと話をしてから、何故だろうね、ベストにしまってた、虎の子のマガジンを、AKに装着し始めますけど。 勇人:ほう。いいですね。卑劣な‘暴風王’への怒りが爆発する、と(笑)。 GM:モブAは言いました。「俺さー。実は、南にカミさんがいてさー」 ウーシン:「じゃあ、何でここに残ってるんだ?」 GM:「ニミュエの姉さんについて、やらなくちゃいけないことをやろう、って思ってたんだよ。でもさー。もうすぐ子どもが産まれるんだ。すげぇ可愛いだろうなー」 勇人:はい。 GM:モブBは言いました。「オ、オデ、こんなだから、女も、仕事も何にもなくて、でも力だけはあったから、それで、ニミュエの姉さんに拾ってもらって、こうして今、使ってもらってるけど、やっぱオデ、どうしても死ぬのが怖くて」 ウーシン:「ああ。死ぬのは怖ぇよな」 トマス:という、AとBの告白を聞いたら、拍手をしながら現れます。「素晴らしい。君、名前は何だったかな」 GM:「あ・・・オデ、ニミュエの姉さんから、オーク(樫)って呼ばれてるだ」 トマス:「オークくん。それが人間だ。素晴らしいよ君が言っていることは」 GM:「えーへーへー!」モブCは言います。トマスが何か言うより先に。「正直さ、どん詰まりだと思ってたんだよね、俺。終わりが見えねぇものをさ、いつまでも続けてもどうなのかな、って思ってたんだよ」干し肉をクチャクチャしながら、彼は言います。 ウーシン:いいキャラクターだな。 GM:Dは、一言、「あ、み、みんながそう言うなら、俺も・・・」 トマス:うん、うん。 GM:そして彼らは、AKを構えて言います。「だから、ストームナイトって言ったっけ? 俺たちのこと、救ってくれるんだよな? だったらさ、死んでくれよ?」 ディアン:・・・・・。 トマス:「アイルランドの守護聖人、聖パトリックを知っているかい?」 GM:Dは、知っていると言った。 トマス:「聖パトリックの逸話に、ひとつ、こういうのがある。説教に感動したご婦人が、私はすぐ神の国に行きたい、と言った。彼はどうしたか知っているかい?」 GM:Dは、少し考えている。他のABCは完全に解ってない。 トマス:「彼は、その場でメイスでご婦人を殉教させたんだ」 GM:顔を上げた。全員が。 トマス:「今、そうなりたいかい? ならば我々の教会は、君たちを殉教者として、歓迎するが」 ディアン:怖いー!(笑) 勇人:それもどーなのかな、と思うんだけど。僕も言いましょう。「未来のない取引はやめた方がいいですよ。紙切れ1枚で、自分の運命、いや、自分だけじゃない人の運命を左右させるのは、お勧めしません」 GM:Aは、ヘラヘラ笑いながら、「だって、俺たちこのままだったら、確実に死んじまうだろ? 何にもしねぇで死ぬよりも、少しでも、分の良い方に賭けたくなるってもんだ」 勇人:「なるほど! 分のいい方には賭けたくなる! 解りました」金貨を放ります。そして、「そのお金で、奥さんに、新しいアクセサリーとか買ってあげてはいかがですか。指輪とか、いいですよね」 GM:ダメですね、完全に心が傾いてますね。彼はこう言い返します。「それもこれも、生きていたらの話さ」 勇人:「ならば、そんな紙切れ1枚より、ストームナイトの方に力を貸そうとは思いませんか?」 GM:「そのストームナイトが、この町で何やって、どうやって帰ってきたか、お前も知っているよな?!」 ウーシン:「おいおいおい。お前、なんで、お前はストームナイトじゃない、なんて思い込んでるんだ? ストームナイトって、なりたいと思ったら、なってるんだぜ」 GM:えっと、それは、動揺しています。 ウーシン:「あと、お前さ、俺たちが、ストームナイトって名乗るまで、解んなかったよな。ヴァイキングが、ストームナイトかそうでないかを、どうやって区別すると思うんだ?」 GM:! ウーシン:近づいてって、「お前、ガキが産まれるって言ったよな。お前も父ちゃんかー。いいなー。ガキがいるってのは。お前、ガキに、いいトコ見せてやれよ。周囲を暴力でぶっ壊して、女を犯して、首を抱えてる姿。喜ぶぜ!」 GM:それは・・・! 突き飛ばしました。 ウーシン:「ははははは! お前、どのツラ下げて父親になるってんだよ!」 GM:さあディアン。彼らに対して、言いたいことはあるか? はっきり言います。ドラマチックシーンの戦闘が待っています。回避できません。 ディアン:「嵐王寺は言った。紙切れに、運命を賭けるのは、愚かだと。・・・オレたちは、これから、‘暴風王’を倒しに行く。オレたちに、賭けてみろ! そして、オレたちに、力を貸せ!」 GM:では、その言葉への返答は、足元へのAKの制圧射撃です。戦闘に入ります! "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |