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TORGリプレイ

『STORM』

 

第二幕

 
シーン2 Money is a great traveller in the world

 
ウーシン:とりあえず、やるべきことは、仕入れ、都市内の防衛拠点作成、武装の準備。

トマス:あと、敵の航路の確認と、調達した船による、最短経路設定。全てコンピュータの仕事なんで、総帥、よろしく。

勇人:はい。僕のキャラクターは、それをやるだけの能力は全部あります。

トマス:全体の指揮は総帥が執って、カタパルトの調達だの何だの全部やってもらって、ウーが運転して、私は、どんぶらこー、どんぶらこー、って運ばれて、「えい! えい!」って嵐を起こすだけの簡単なお仕事。

ディアン:オレは何をしよう。

勇人:町のみんなと一緒に、設置だとか、士気を上げる方をやってくだされば、それで充分です。

GM:では、次のシーンを始める前に、僕は何かの判定をします。(コロコロ)10、振り足し。(コロコロ)19。

ウーシン:いい目。

勇人:高いのと低いのと、どっちがいいのか解らない判定だけど。

GM:えーと、羽ばたく音がした気がします。

ウーシン:お。

ディアン:見に来たのか。

勇人:常に見ている、ぐらいの感じなのかもしれない。

トマス:(余裕たっぷりに)せいぜい慌ててくれ。そして、どうしようか悩んでくれ。

GM:・・・何だろう、本来だったら、絶望的な戦力相手に立ち向かう、ヒロイックなストームナイト系の、カッコ良さを演出しようと思ったんだけど、正直な感想言っていい? 特攻野郎Aチームみたいになってる(笑)。
 

トマス=ハンニバル、勇人=フェイスマン、ウーシン=マードック、ディアン=コング。
つまりあれだ、‘暴風王’でもぶん殴ってみせらぁ。でも、自動車だけは勘弁な。
 

ウーシン:あー。だいたい合ってる。

勇人:僕らには、希望があるからね!

トマス:ところで、調達は、判定必要?

GM:さすがに規模がでかいので、〈ビジネス〉難易度15で。

ディアン:嵐王寺の、大仕事だな。

勇人:(コロコロ)10、振り足し!(コロコロ)11。きゃー。プラスマイナス0で、〈ビジネス〉が15あるので成功です。

GM:!

トマス:そりゃそうでしょう。財閥の総帥だし。

勇人:主要技能なんで。

GM:ま、この結果は当然っちゃー当然か。『総帥、どうなさいました?』

勇人:「買い物です。先行投資というやつですね」

GM:『具体的には何を?』

勇人:リストを送ります。

GM:『一言よろしいですか。貴方は、馬鹿なんですか?』(笑)

ウーシン:総帥は、脳が足りないのではございませんか。

勇人:「そうですか? 将来のリターンを考えると、このぐらいは必要でしょう。実に安い買い物です。思ったよりいい要因があったのでね。今回のスタッフは本当に素晴らしい!」(笑)

GM:『念のため、お金は使うと減る、という点について、しっかりとご確認いただきたいのですが』

勇人:「ああ、勿論勿論。でも、増えますよ」

ディアン:(笑)

勇人:「知らないのかい? お金を使った人が、よりお金持ちになる。それがこの世界です(*17)」

GM:『貴方はいつも、そうやって、誰かに巻き込まれたり誰かを巻き込んだりする』

勇人:「それはそうだ。僕は、嵐王寺だからね!」

GM:『・・・用件はそれだけでしょうか』

勇人:「はい。手早く頼みます」

GM:『15分後に航空便が投下されます』ぷちっ。

ディアン:早っ。

GM:というわけで、要求通りの品が揃いました。

トマス:じゃあ、後は任せた。

ウーシン:行こうか。

勇人:無線とエンジンキーを渡します。“ドラマ”も渡しとく?

ウーシン:もらう。

ディアン:危険かもしれないが、頼む。

トマス:ヴァイキング・ロングシップは、当時の時代的な制約として、まともなアーバレスト(弩)は積んでいないので、1マイル向こうには、声をかけることしかできん。

ディアン:つまり、手は出されないはずだ、ということだな。

トマス:基本的にはね。ただし、敵にどれくらいの魔法戦力があるかは知らん。恐らく、赤い帆の船が右往左往するので、逐一報告をくれ。

勇人:了解しました。キャプテンに衛星端末を渡しておきますので、常時、衛星からの回線を受信しておいてください。これでナビゲートできるはずです。

ウーシン:おう。

トマス:もし、赤い帆の船が、合流は無理だと判断して、ひとりで突っ込んでくる気配を見せたら、言ってくれ。

勇人:はい。すぐお伝えします。

ウーシン:こいつの方が、前の子に比べれば、小柄だが、足が速い。先に言っとくぜ! この潜水艦、時速40キロ出るんだ。

トマス:速いねー。さすが潜水艦。

ウーシン:ガレオン船が時速20キロで、ロングシップが30キロ、クリッパー船が40キロ。ああ、トマスさんトマスさん。単純な物は触っても平気だ。鉄だからな。ただ、計器とか、光ってるものとかは、触らない方がいいぞ?

トマス:安心してくれ。私は別に、蒸気機関車の、運転席に入ろうとは思わん。運ばれればそれでいい。

ウーシン:まったくだ。

 
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