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第三幕

 
シーン２　Shout at the devil

 
　間断なく飛来する、正確無比の投石に、ヴァイキングは防戦一方。
　「何だこれは！」「ふ、船を守れ！」
　ウーシンはそれを聞いてニヤリと笑う。
　「あの騎士の兄ちゃんは、随分教官向きだなー」

　怒号と悲鳴をバックに、ディアンは‘暴風王’と向かい合う。
　‘暴風王’は、美しさすら感じる邪悪な笑みを浮かべ、魔法の剣を構える。
　「では聖騎士殿、一騎打ちといきましょうか！　なーんてな！」
 

１ラウンド目

ＧＭ：というわけで、まず、‘暴風王’が動くよ。禍々しいブロードソードで斬りかかります。（コロコロ）１０、振り足し。（コロコロ）１９。＋６。〈白兵戦〉２７。

ディアン：積極防御します。（コロコロ）１７。ポシビリティを使います。

トマス：ポシビリティ使ったら、防ぐ目はあるの？

ディアン：あります。（コロコロ）２０！

勇人：ダブル！

ディアン：（コロコロ）３８。＋１１に、シールド分が＋４で、〈白兵戦〉３０！　シールドで受けます。

ウーシン：シールドのプラスで避けた場合は、シールドにダメージが入ります。

ディアン：あ、そっか。

ＧＭ：えっと、ダメージの出し方って？

トマス：武器の効果値に、ダイスボーナスの、今の６を足せばいい。

ＧＭ：効果値＋ボーナス。覚えた！　というわけで、２７ダメージ。

ディアン：スモールシールドの《耐久力》は、１８。

トマス：９差。盾に１レベル負傷Ｋ３ダメージ。単純に負傷レベルだけカウントして、４レベル負傷になったら、盾が壊れる。だから、がっと食い込んで、ぶんと抜いた時には、亀裂が入ってて、あー、あんまり保たんな、っていう状況。

ウーシン：アイルの盾はね、超優秀。

勇人：確かに、贈った甲斐がありましたね。

ＧＭ：つばぜり合いしながら、ディアンはどう思うか。これだけの威力の攻撃を、彼は、呼吸のように繰り出してくる。

勇人：正体が曠野の狩人だったとはいえ、さすがだね。

ウーシン：しのぐしかないな、しばらくは。

ディアン：「ひとつ、教えてほしい」

ＧＭ／暴風王：「答えよう。聖騎士殿」

ディアン：「パーシヴァルは、お前の姿を見たのか？」

ＧＭ／暴風王：「彼は、私のことを認識してはいないだろう。君たちのご友人の首を落としたのは、（副長を指差して）彼だからね。あの者たちは、私に辿り着けなかったのだよ！」

ディアン：・・・・・。

ＧＭ：といったところで、副長が、理知的な口調で、「お頭と話すのも結構だが、私がいることも忘れないでくれよ」と言って、斬りかかってきます。（コロコロ）〈白兵戦〉１９。

トマス：積極防御したから、このラウンドは、全部さっきの出目が防御値にプラスされます。

ディアン：なら大丈夫だ。

トマス：盾にすら触らせずに、さばききった。

ＧＭ：「なるほど。あなたの御同輩よりは、余程やれるようですね」口調がだんだん冷たくなっていくのが解る。「楽しみましょう。久しぶりに、血が沸くような気持ちがします」

ディアン：・・・・・。

ＧＭ：２人は叫びます。「お前たち！」「彼は我々の獲物だ。手を出すな」そうすると、「おう！」という声が返ってきました。

ウーシン：統制取れてるなぁ。

ＧＭ：というわけで、ヴァイキングA。勇人は見晴らしのいい、高いトコへ行ったんだよね。わざわざ、そんな相手に猛ダッシュで近づいて、殴るかというと、それはないので、割と近くにいる、ウーシンに、Aが殴り掛かってきます。（コロコロ）〈白兵戦〉１７。

ウーシン：積極防御します。（コロコロ）ポシを使います。（コロコロ）達成値２１。バイクでウイリーして避けます。

勇人：さすがキャプテン。やってくれる。

ディアン：すごい馬だ！

ＧＭ：えーとね、トマス。Bがあなたの方を向いて舌なめずりしてますよ。移動して、手斧で殴り掛かってきます。（コロコロ）

トマス：当たんない。

ＧＭ：ですよね！　知ってた！（笑）Cはそれを見て、「穴は、あの片足野郎だ」と判断し、ウーシンに対して、移動して殴り掛かってきます。

ウーシン：くいくいっ。今、２１まで回避するよ。

ＧＭ：（コロコロ）同じくD。（コロコロ）全然ダメでした。ではヒーロー側。

勇人：複数回行動。〈隠れ身〉しつつ、‘暴風王’と副長を〈挑発〉します。（コロコロ）ダブル。（コロコロ）２９。ポシビリティを使いますが、消しますか？

ＧＭ：副長が消します。

勇人：解りました。‘暴風王’に１５、副長に１３。

ディアン：行動済みなので、素の〈挑発〉の値と比べてください。

ＧＭ：TORGって、そういうゲームでしたねー（＊１９）！　‘暴風王’と副長、どっちも通る。７差で萎縮です。

勇人：よし！　そして一応、お知らせとして、僕の〈隠れ身〉達成値は、２０です。見えないところから言いたい放題します。「２人掛かりでも、ディアンさんには敵わないんですね。ま、そりゃそうか。ははははは」

ＧＭ：・・・あいつ殺したい。

トマス：あとは私か。目の前のBに、マイナス２で武器落としして、マイナス４で鞭を絡み付かせます。（コロコロ）２か。失敗。
 

２ラウンド目

ＧＭ：ヒーロー先攻、疲労。推奨行動は〈間合い〉／〈威圧〉。‘暴風王’はイラッと来たので、あのガキから殺すか、って気になったけど、姿が見えないので、そのイライラが、ディアンに向かう。

勇人：これが、ログ・ホライズンのヘイト管理（＊２０）ですね。

ウーシン：先やっていいですか。複数回行動。積極防御、〈間合い〉、〈トリック〉。正面のヴァイキングDを、バイクで飛び越えて、こっち側まで誘導します。おいでおいでと、爆弾の上に誘い込む。うまくいったらおなぐさみ。

ＧＭ：いいでしょう。

ウーシン：とりゃー。（コロコロ）ポシビリティを使用します。

ＧＭ：打ち消します。

ウーシン：“ドラマ”を使用します。（コロコロ）２６までいったんで、防御が１９、〈間合い〉が１５、〈トリック〉が１３。

ＧＭ：積極防御。（コロコロ）あー、届かない。３差です。〈トリック〉も通る。敵は、「ぶ、ぶっ殺してやる！」って。

勇人：では僕は、《知力》は低いだろうと踏んで、‘暴風王’と副長に、〈威圧〉をかけます。

ＧＭ：嫌です（笑）。

勇人：そこを何とか。「命が惜しければ、今のうちにやめた方がいいですよ」（コロコロ）ポシビリティを使います。

ＧＭ：副長が消します。

勇人：〈威圧〉１５と１３です。

ＧＭ：それは・・・‘暴風王’、積極防御。しょうがない、副長は受け入れようか。

ディアン：してくれた。ありがたい。

ＧＭ：（コロコロ）１５、＋２。届かない・・・ッ！

勇人：よし。やっぱり弱点はここだな。「言っても解らないんですね。頭が悪いから」（笑）

ディアン：オレも〈威圧〉してみよう。「嵐王寺。オレは、‘暴風王’を赦す気は、ない」

勇人：「奇遇ですね。僕もです」

ディアン：（コロコロ）１だ。

ＧＭ／暴風王：「私は今、非常に苛ついているんだ。その口を閉じろ」

勇人：「カルシウムが足りないんですね」（笑）

トマス：私はBにいきましょうか。「さて、きみも一対一をご所望か。よかろう」（コロコロ）〈威圧〉１１。

ＧＭ：５差。彼は、原始的な生き方をしているがゆえ、今の状況に気がついた。自分より強者に睨まれているという事実。

勇人：そして、みんな自分を助けるどころではない、という事実。

ＧＭ：では悪役側です。‘暴風王’、積極防御のため終了。副長。「私は・・・いや！　うあー、もう我慢できねぇ！」

ウーシン：ははははは！

勇人：あ、そうなんだ。我慢してたんですね。

ＧＭ：手斧で、おもむろに殴りつけます。（コロコロ）８。ただ力ずくで殴っただけ。軌道が完全に読めた。

勇人：そんな見え見えじゃ、ディアン卿には当てられませんよ。

ＧＭ／副長：「お頭ぁ、もういいよな、こいつ殺っちゃっていいよな？　へっへっへっへ！」

ディアン：「それが本性か・・・」

ウーシン：急にキャラ変わったなぁ。

勇人：今まで首領の振りするのは大変だったと思いますよ。黙って肩に鳥乗っけときゃよかったのに（笑）。

ＧＭ：次。Aなんですが、いっぺんバイクに回避されてるんだよね。目の前には、‘暴風王’と向かい合ってる聖騎士が、背中向けてるんだよね。聖騎士にいくさ。「副長、俺に、俺に先にやらせてくれよー！」（コロコロ）〈白兵戦〉１４と言ってみる。

ディアン：１５と言って避けます。

勇人：背後から狙っても、それでもディアン卿には当たらないんですね。

ＧＭ：萎縮してるBなんですが、本能的に、「あれ（トマス）に、関わっては、いけない！」（笑）聖騎士を殴りにいく。すっごい小声で、「あいつに仕掛けるくらいだったら、お前にするぜ」（コロコロ）７。

ディアン：小剣で受け止めて、ぱっと払う。

ＧＭ：かーん。Cは、「もしかして、俺のことあいつ、見てないんじゃないか？」という考えに及んでしまった。移動して、トマスに殴り掛かる。（コロコロ）うん、一桁。

勇人：ダイスは正直だよって感じですね。

ＧＭ：そしてDなんですが、〈トリック〉を食らったので、ウーシンの方に移動して終了になります。

 
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