Eternal Smile > Be Strong 『Be Strong』第一幕 ディ:(写真を見て)ドバイって、すごい観光都市なんだね。 アン:治安めっさ悪いけどね。因みにここ、乞食の年収がサラリーマンを超えてます、確か。 強力:ほうー。 GM:ここの王子は、文武両道を標榜していて、武の祭典と同時に、知の祭典、数学オリンピックの個人版みたいなことをやって、頭の格闘技でも、最強を決めよう、という話になり、その代表選手の護衛をしてくれないか、という依頼が、あなたのところに来ました。 アン:数学の競技ねえ。数字を狙撃の角度にしか使ってないあたしには、縁のない話だが。 GM:話の流れとしては、ドバイに食い込もうとしているニッポン系の企業から、『旅費その他諸々は、勿論こっちで持ちます。観光がてら、来ていただけませんか?』と。 強力:どうせ何事もないだろうし。 アン:まあ、何かあったら、こっちで勝手にするさ。 GM:『ただね、相手は女の子なんですよ』 スレブ:出場者が。 GM:『女の子なもんで、丁度いい人を探してたんです。ほら、前は、人の面倒見る仕事だったんでしょ? 女の子の面倒くらい見れますよね?』ぐらいの雑な振り方されて(笑)。 強力:元従軍看護婦でスナイパーでしょ? 適任じゃね? アン:こっちとしては、侵略者が絡まなけりゃ別にいいよ。
GM:もしかして、あの子がそうなのかな? 12よりもっと小っちゃく見える。 アン:とは言え、フランソワじゃなくても見捨てるのは寝覚めが悪いので、近づいておこう。 GM:そうすると気づくんですけど、辺りに人の気配が全然しない。時間的にはまだ、お昼前だったはずなのに、フーッと暗くなっていきます。 アン:・・・・・。この演出、すごい見覚えありませんか? GM:ある。この、今からやりますよ、という感じ!(笑) アン:じゃあ、暗闇の起点に向かって、ナイフをシュッ! GM:そうするとですね、パシッ! ディ:空中で止まった。 GM:ホテルの飾りの上に、マントを着た、ヴァンパイアです! って感じの男が立っていて、ナイフを受け止めます。「レディ。久しぶりですね」 アン:「ああ、あんたか。バロン(*7)」 GM/バロン:「随分と派手なご挨拶ですね。ありがとうございます。声も掛けずに、しばらく貴女を見ていたことは謝ります」 スレブ:ありがとうございます?(笑) アン:「別に、掛けなくていいんだけどね」って言いながら、フランソワの傍に立つ。 GM:そしたら、フランソワは、「暗くなった。あれ?」って言いながら、何か別のものに目を奪われれたらしくて、また別の、よくわかんない数式みたいのを、延々と。 強力:典型的な天才肌だな。 GM/バロン:「すみません、レディ。そこの、幼いお子さんに少々用がありまして。連れて行かなかなくてはいけないんです」 アン:「ああ、あたしもこの子を守れって言われたんだが」 GM/バロン:「それは丁度いい。お2人をご招待いたしましょう!」 アン:「え?」カチャッ(銃口を向ける)。 GM:カチャッと構えた時に、こっちは一輪のバラを。「どうです?」 アン:・・・・・。 強力:そして進む数式(笑)。 GM:はい。カリカリカリカリカリ。「まあいいでしょう、レディ。今回はご挨拶ということで。後ほど改めて、お伺いします。ご旅行の準備もできていないようですし。このバロン・インサイディアが、貴女のハートをいただきに参ります!」そう言って、スッと去って、“ロマンス”を渡す、と(笑)。 アン:また“ロマンス”が来てしまった! 強力:色恋の面倒事。 GM:そうです。
GM:フランス人形みたいな、ふわっふわの巻き毛の、可愛らしい女の子です。着てるのは、制服ナイズされてる服。良くも悪くも、浮世離れしてる印象ですね。 アン:こっちは、簡素な男物の服を着てる。「しばらくあんたのボディガードをするアン・シャーリーだ。何も起きない限りは、目立たない置き物と思ってくれて構わない」 GM/フランソワ:「えっ? 赤毛でアン・シャーリー? 赤毛のアン?」(クスクス笑う) アン:「ああ。そう呼ばれてるね」 GM:「そうなんだ。すごい!」って言って、「あ、もう時間だ。空港に行かなきゃ」って言いながら、歩き出して、「じゃあ、なになに? 気に食わない男子の頭を石板で割ったりしたの?」(笑) アン:「さすがに、あたしは物語の中の人間ほど、おてんばじゃなかったからね。ああ、安全靴で蹴ったことならあるな」 GM:「へー! 面白い! お話色々聞かせて!」こうして、アンとフランソワの2人旅が始まるのでございました。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |