Eternal Smile > Be Strong 『Be Strong』第一幕
強力:あのね、20代前半の、キックボクサーの欧米十冠王ってのが、絡んでくるんですよ。 GM:「角力なんて所詮、あれだろ? 狭ぇトコでわーっと押し合いへし合いしてるだけの」 スレブ:『リアルファイトじゃそんなに強くねぇんだろ?』 アン:『どうせよぉ、角力には、パンチも蹴りもねぇんだろ?』 スレブ:『一発でのしてやるよ!』 強力:「・・・・・」虚ろな目を上げて、「お前、名前は?」 GM:そしたら、名前はヨーゼフにしましょう。実績もちゃんとあって、コアアースの大会では、有名な選手です。 アン:ストリートの狼、ヨーゼフなんたら(笑)。 強力:「ヨーゼフ。知らねぇなぁ」 GM:周りの奴が、「は! ヨーゼフ知らねぇってよ! さすがにモグリじゃねーか?」 スレブ:『ヨーゼフ知らないなんて、ロートルなんじゃねーの?』 GM:「さすが東洋の島国だ。ケータイだけじゃなくて、頭もガラパゴスか!」 強力:彼はおもむろに、ポケットから、タバコを1本出して、火を点けます。「お前・・・何かを怖いと思ったことはあるか?」 GM:「は! あるわけねぇだろ!」
GM:呼ばれて、移動する感じですかね。 ディ:「オレも行く。止めなくては」 GM/アブラーム:「助かります!」 スレブ:自分は行かずに、フランソワと、世界について語り合ってる(笑)。 GM:わかりました。じゃあ次に、そのシーンをやりましょう。 強力:後で必ず、騒ぎの概要は伝わると思う。 GM:ってことで、移動してみると、控室では、人が何人も倒れています。 強力:ヨーゼフはね、顔が陥没してる。ステータス的には致命傷。 ディ:! GM:このまま放っとくとまずいやつですね。 強力:他のセコンド陣も、うずくまって、腕の方向があらぬ方に曲がってたりとか、周りの選手がやばすぎて止められないレベルの喧嘩になってた。 スレブ:『うぅ・・・痛ぇよぉ・・・』 GM:独特の空気が流れています。 ディ:【ヒーリング】で治せますか? アン:あと、一応自分も〈医学〉持ち。 GM:判定しなくてもわかります。何人かは病院送り確定で、すぐに手当てしないと生命に関わる、もしくは、何らかの障害が残る可能性があります。 強力:このレベルの横綱が本気出しちゃったんで。 スレブ:顔が手の平の形に陥没してる。 強力:ディアンは気づくよ。打撃の感じから、恐らくこれができるのは、知っている限りでは強力以外にいない。
ディ:着流しは着てないんですよね。 強力:着てないです。なので、声を掛けましょう。「ディアン・オブローか。懐かしい顔だな」 ディ:「ストロング・・・?!」 アン:「ああ、知り合いか」 ディ:「答えろ。お前がやったのか」 強力:「ああ。こいつらに喧嘩を売られたからな」 ディ:「お前は、人を傷つけるために角力を使う男では、なかったはずだ!」 強力:「ああ。その通りだ。だから角力じゃねぇよ。これはただの暴力だ。もうひとつ言うならな、こいつらが弱かったんだよ」(嘲笑) ディ:・・・・・! GM:とりあえず、救護班が到着して、対応しおうとしているんですけど、この独特な空気の中、ヨーゼフの関係者が、恐怖と怒りの両方で、銃を取り出します。「う、うわあああ!」 スレブ:『ヨーゼフに何しやがる!』 GM:「こいつは、すげぇ選手だった! 優勝できたかもしんねぇのに!」 アン:いや、この大会では無理だったろうな。状況を見るに。 GM:「失格もクソも構うもんか!」と言って、撃とうとするところです。
強力:「エジプト角力の正装・・・! なんで、あんたがここにいるんだよ・・・。なんでこんな大会にあんたが出てくるんだよ!」 GM/ネテル:「俺はここに、角力をしに来たんだ。エジプト角力を。角力ってのは、人に向けて使うもんだ」 強力:「てめぇ・・・」 GM:あなたの怒りを受け流すように、「王子。テイのいい予選会だと思ってください。時間が短縮できて、良いではないですか。残るべき者は残ったようだし」と言って、独特の気配を発しつつ、「ただ、俺とやりあえるだけの資格を持った奴が何人いるか、という話だが」 強力:何かを言おうとするんですけど、言えないんですよ。怖くて!
GM:ディに目を留めて、こいつとやりあったら面白いかもしれないな、って感じの笑みを浮かべる。だが、この場において、俺とお前は敵同士ではない。 アン:そうね。 GM/ネテル:「ディアン・オブロー。これは、アクシデントだ。あなたが、どうこう言う筋合いはない。そして、現在、私は、外交特使と選手を兼ねて、この祭典に招待されている。あなたが法的に私を問う資格はない。ですよね王子?」 ディ:王子が何と答えようと、「違う。お前の興味のために、選手を傷つけていいはずがない」と言って、救護を始めます。 GM/ネテル:「おお、ひどい言い草だ。私はただ、弟弟子を守ろうとしただけなのに。(強力を見て)なあ!」 強力:なあ! のタイミングで、ビクッ! ってする(笑)。怯えきった顔をしている。 ディ:うわー。 GM:かつてやり合った時のネテルよりも、圧倒的に研ぎ澄まされています。強力の前に立って、「当たったら、いい取組をしよう」 強力:「それ以上近づくな。近づくな・・・!」 GM/ネテル:「(鼻で笑って)おい、それ以上下がるなよ?」 強力:!
GM:「これが角力ならお前の負けだ」と言って背中を向けて、「・・・これに関しては、俺の好きなようにやらせてもらう」とだけ、誰ともなしに言って、去っていきます。 強力:もう、反応できません。イメージ的には、さっきまで、キックボクサーの欧米十冠王を、半殺しにしてた男が、まるで、小鹿のように震えてる。 スレブ:うーむ。 アン:こっちも、怪我人の容態を診て、包帯とかを巻いとく。 GM:あなたが手当てをしてくれるなら、ほとんどの人は助かりそうです。ただ、あなたは、今この場で誰よりも、傷を負ってる人は、強力だと思いました。 アン:だろうね。ボソッとつぶやく。「・・・生きながら死んでる奴がいるねぇ」 GM:といったところで、シーンを切ります。 強力:これやりたかったんだー!(笑) アン:わかります! GM:彼の言動は、ある種、恐怖の裏返しでもある。 強力:はい。だから彼は、角力は使ってないんですよ。ただ怯えながら暴力を振るってるだけ。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |