Eternal Smile > Be Strong 『Be Strong』第一幕 強力:静かですねー。 GM:あなたからすると、あらゆるものは生きていて、楽しくてたまらない。フランソワからすると、世界の全てが楽しくてたまらない。 スレブ:「生きているということには、様々な生命の営み、神の御意志が感じられるのだ」 GM/フランソワ:「そう。神様っていると思う。とても素敵なお方」 スレブ:「その通りだ。神は、わからない者にはわからない。しかし、太陽のかげり、雲のざわめき、虫のさざめきに、それぞれ神はいるのだ。それがわかるとは、なかなかの信者であるな!」 GM/フランソワ:「そう! そうなのよ! ああ、スレブは素敵ね。わたしの周りにそんな大人いなかった」 スレブ:「我が部族にも、これほどまでに神を理解する子どもはいなかった。幼いながらにそのような才能を持っていれば、様々な面で、生きにくいこともあるだろう。しかし、フランソワ、それは得難き才能だ。是非とも腐らず、捨てずに、その才能を伸ばしていってほしい」 GM:スレブには、多少わかりにくいところもあるんですけど、話を聞いていると、彼女は、才能ゆえに孤独であった、ということをすごく感じます。 強力:見てるレイヤーが違うもんね。 GM:そう。親御さんも、彼女の才能を持て余していたところに、「この子は才能がある」と言われて、我々のところにいるよりは、外に出した方がいいんじゃないのか、と。良かれと思ってやっているんだけど、その結果、どんどんどんどん、疎遠になっている。 アン:・・・・・。 GM:彼女にとっては世界の全て、見るもの全てが面白いのに、共有する術がなかったところに、数学という、それを表現できるものが見つかったので、今の彼女にはそれが、救いでもある。 スレブ:なるほど。「幼子は守るべきものだ。それを手放してしまうとは、言語道断! 我は、部族から離れ、ただひとりきりの身である。フランソワ、こんな我で救いになるかわからないが、保護者のひとりとして、力になることもできよう。困ったことがあれば言うといい」 GM/フランソワ:「スレブもひとりなの? お友達は? お父さんお母さんは?」 スレブ:「部族に帰ればいるだろう。しかし我は、部族を捨てた身(*9)」 GM/フランソワ:「・・・・・」 スレブ:「我が悪いのだ。しかし、我から見える神を、否定することだけはできなかった。もしかしたら、そなたとは似た者同士なのかもしれんな」
スレブ:「これが、縁(えにし)というものなのだな」 GM/フランソワ:「補助線みたいだね!」 スレブ:「その、補助線というのが何かはわからないが、きっと、素晴らしいものなのだな」 GM/フランソワ:「うん!(ベンチから飛び降りて)またね、スレブ! わたし、アンを探さなくちゃ。あのお姉さん、大人なのに、お酒ばっかり飲んでて、駄目なんだよ?」(笑) スレブ:ではその保護者の元に、我も共に行こう。 アン:注。割と近くにいます。 GM:みたいなことがあって、先ほどのシーンに繋がります。王子は、私有地内で起きたことなので、警察沙汰にはしない、って処理ですね。 スレブ:フランソワを連れて入ってきて、「ふむ、新鮮な経験の香りがするぞ」 GM:そうですね。血なまぐさい香りが(笑)。 スレブ:「誰か祈りでも捧げたのか?」 強力:声を聞いて、「スレブ・ラナーラ・・・」 スレブ:「ん? おお! 貴様(*10)は強力。久しいな!」と言って、トカゲっ面でもわかるくらいの笑顔で、歩み寄ります。 強力:その笑顔が、眩しくて辛いので、顔を伏せる。 スレブ:「どうしたのだ?」と言って近づいたところで、手に残っている暴力の痕に気づいて、「なるほど、貴様が祈ったのか。貴様は敬虔な信者であったからな。さぞ、日々の祈りを欠かしていないのであろう」 強力:突き飛ばす! ディ:「ストロング! 何を・・・!」 強力:ただ、突き飛ばし方は、本気ではない。近づくな、ぐらいの意思なんで。 スレブ:じゃあ、ちょっと虚を突かれてよろめいて、「何だ? 儀式でも捧げるかね? しかし随分と、魂が入っていないようだが」 強力:深ーく、呼吸をして、「ディアン。スレブ。あの時お前と戦った強力は、もういない」 スレブ:「? 貴様なら、ここにいるではないか」(笑) 強力:多分、一番敏感なのはアンじゃないかな。典型的な、トラウマ(心的外傷)。戦場帰りで、こうなっちゃった奴を沢山見てきた。 アン:そうね。 強力:「もう俺から得るものは何もない。ディアン。俺を、見るな」 ディ:「・・・・・」ストロングから、酒の匂いはする? 強力:酒は、ここでは飲んでない。 ディ:手が震えているのは、酒以外の理由なんですね。 強力:さっき会った、ネテルに対して、異常な恐怖心を抱いているのがわかる。 スレブ:「ふむ。強力。貴様、恐れに囚われているな?」 強力:うつむくだけで反応がない。手の震えが増した。 スレブ:「貴様のような神官・・・じゃないんですが、神に祈る者・・・が、何を恐れているのだ? 恐れとは楽しむものだ。そのように囚われるものではない」 強力:即座に言います。「お前は知らないんだ。あの男が、どのくらいの強さなのか・・・」 スレブ:わからないという顔で、「強さに立ち向かうことは、喜ばしいことではないか」 強力:「お前は、あの男を見ていないから言えるんだ。(ディアンに)見ただろう。あれが、あの男の本性だ」 ディ:「エジプト角力の横綱・・・」 強力:「あの男は、本来、十総督の下位に甘んじているような男ではない」 GM:そうです。その通りです。 ディ:マスターが開き直った(笑)。 GM:盛ったからな。アホほど盛ったからな。 強力:「あの男が呪いに潰されるなんて、なんで俺は思ってしまったのか・・・。最早、あれは呪いそのものだ!」 ディ:「ネテルが、角力の使い手だとは思えない。ストロングは、オレに言った。角力は、神への捧げ物だと。ネテルの技に、神への心など感じなかった」 強力:立ち上がります。「俺は、もう、角力取りである資格がない」 ディ:! スレブ:その背に向かって、「残念だよ強力。貴様とまた、神事が行えると聞いて、我はワクワクしていたんだがな。あの時、我に絶望を感じさせてくれた貴様は、もういないのか」 強力:絶望、という単語を聞いて、一瞬ビクッ! として、震えながら去っていきます。 GM:ここで第一幕終了です。ポシビリティ1点と、サイドストーリーが起動しているので、もう1点、皆さんに差し上げます。 強力:マスター。キャラクター演出のために、この先、他のサイドストーリーを引いても、“疑惑”の分以外のポシビリティは、もらいません! GM:わかりました。では、その“疑惑”を、“仇敵”と交換です! これはギミックで予定してました。 一同:おおー! スレブ:なるほどー。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |