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TORGリプレイ

『Be Strong』

第二幕

 
シーン5 暗躍

 
 一方その頃、公園を挟んで対角線上にあるホテルの、最上階。
 ネテルは仁王立ちしながら、ピラミッド型の闘技場を見下ろしている。
 黒いローブを纏った女が、彼に歩み寄る。
 ナイル帝国総督ナタティリ。その瞳は血のように赤い。
 

GM:ナタティリは、人を籠絡し支配することを、己の矜恃としていましたが、ある時、相島裕人っていうヴァンパイアと戦って、恐怖を植え付けられた(*13)んです。恐怖を乗り越えるには、自分もヴァンパイアの力を手に入れればいい、と考えたらしく、実験体として、バロン・インサイディアを生み出し、さらに、オーロシュの本物のヴァンパイアの血を手に入れる、というミッションを、前回クリアしました(*14)。その結果、彼女は今、ヴァンパイアと化しつつあります。

強力:大変だねー。

GM:そんな彼女が、ネテルに声を掛けます。「ネテル。あなたの言うことをここまで聞いたんだから、まさかあなた、儀式に万が一にも失敗することはないわよね?」

ディ:あれ、甘ったるい喋り方しないんだ。

GM:ちょっと上から目線です。ネテルは、「ない、と答えたいが、結果がわかっていて土俵に上がる力士はいない」

スレブ:・・・何言ってんだこいつ(笑)。

GM/ネテル:「いかに星を揃えようとも、俺たち力士は、星のやり取りだけは絶対にしない。明日お前に、エジプト角力を見せてやる」
 

「いい加減にしてほしいわ。あなたのために、私が全て、お膳立てしたんだから」

 回想・・・ナタティリは、魔性の瞳で多くの人間を操り、
 ニッポンにて横綱強力の乱闘事件を演出すると共に、
 ここドバイのアブラーム王子に、武と知の祭典、オリンピアを主宰させた。
 

GM:王子は、『素晴らしい試合が見られるんだ! 楽しくなるぞ!』と喜び、強力関はビール瓶を手にして立ち。

強力:そういう話ですよね。

GM:「バロン。あの子をただ連れてくるだけでいい、と、私は言ったわよね?」「は、はい。しかし、我が矜持がそれを許さなかったのです」

ディ:・・・・・。

GM:完全に、ナタティリが、何言ってんだこいつ、っていう顔を(笑)。

スレブ:すごい、苦労人ポジ。

アン:あれですよね。スタッフサービス。『部下がスタンドプレイしかしません!』

GM:何故こうなるかというと、みんな、本性:悪だからです!(笑)

強力:悪は、人の言うことを、聞かない!(笑)

GM:みんな自分のことしか考えてない。勿論、ナタティリも他人の心を踏みにじってやってますから。
 

「さあ。全ては明日。明日、世界は変わる。
 いかにファラオが神の子孫でも、この世に降臨した神そのものには、勝てるわけがない!」
 

GM:と、ネテルが両手を広げたところで、第二幕終了になります!

 
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