Eternal Smile > Trianglar
 

 
TORGリプレイ

『トライアングラー』

 

第一幕

 
シーン2 優しいおせっかい

 
所変わって、オックスフォード。
ストームナイトは、アイルの光の女王、ペラ・アーディネイの宮廷において、
女王と面会していた。
 

GM:皆さんは、アーディネイ女王にお願いをされて、エジプトへ行ってたわけです。このパーティにはアイル系の人が2人もいますし、偉業を何回かやってらっしゃる方もいるので、世界的にも有名です。

セバス:だって、この辺(マキシムを指差す)有名人でしょ?

GM:っていうか、あなたも他人事ではないです。偉業の時は「このパーティがやりました」ていう、包括的な報告がなされるわけですよ。お爺ちゃんは知らないだろうけど、お爺ちゃん萌えの人とかいて、専用のファンサイトとかあったりするわけですよ。

シオン:お爺ちゃん萌え? なんてマニアックな。

ユウイチ:ファンはおばあちゃん?

GM:いや、若い女の子。

シオン:そんなサイト見つけたら2時間ぐらい固まってそうだ(笑)。「何故だ、何故こうなる!」とか言って。

セバス:やなモン見ちまった!

GM:ま、そんな感じで、アーディネイ女王は、「皆さん、本当に、お疲れさまでした。会食の場を用意しましたので、よろしかったら、召し上がってください」と。なっげーテーブルがあって、パチンってやると、料理が出てきます。

ユウイチ:すいません、その場からわたくし、辞退させてもらってよろしいでしょうか。わたくしの飛行機が、ちょっと先ほどの戦闘で、無茶をやりすぎまして、細かい点検をやらなきゃならないので。

GM:あー、解りました。そしたらですね、王宮づきのドワーフさんたちが、お手伝いしに行きます。

ユウイチ:うん。おやっさん達とは、懐かしい間柄だよね。

GM:「おー、また無茶したんかね、ユウイチさん?」(笑)皆さんから見ると小人ぐらいの大きさに見える人たちが、「やっぱり、このヒコウキっつーモンはいいなー!」とか言いながら、トンテントンテン。

ユウイチ:ということを、外でやっております。

GM:優雅な音楽に、トンカチの音が、いいアクセントとなっています。女王陛下も、執務の合間を縫って、報告を聞いたりねぎらったりするために、同席している感じです。

マキシム:「アイルの中で、何か、変わったことは?」

GM:そうすると、隣にいる、女性聖騎士のトルウィン・タンクレッドが、現状の報告をしてくれます。「実は現在、アイルランドの方で、戦況が思わしくない」

ディアン:・・・・・。

GM:アイルランドの人たちは、結構、自主独立精神が強くて、それがいい方向に働いているうちは、問題ないんですけれども、今みたいに、侵略に対して総力を結集しないとどうにもならないような状況においては、連携がうまくいかない、マイナス要因になっている部分もあります。そして、アーディネイ女王のところにいる兵数は限られているので、ホントに困ったことがあった時とか、困っている状況が判ったら、ストームナイトを派遣する、ということにしています。

ディアン:「救助の要請が、あったのですか?」

GM:アーディネイ女王はうなずいて、「皆さんがお戻りになってすぐ、このようなお願いをするのは心苦しいのですが、身体を休め、翼を休め次第、アイルランドへ向かってもらえればと思います」

ユウイチ:アイルランドって、リアリティは何でしょう?

ディアン:えーとね、国土の4分の3ぐらいが、アイル。端の方はコアアースです。

ユウイチ:オッケーオッケー。コアアースが残ってるならいいんだ。

GM:因みに、首都のダブリンは混合エリアです。ダブリンには、ハードポイントといって、特別なアイテムなり、遺物なりを中心として、コアアースのリアリティが残っている場所があります。ダブリンの場合『ケルの書』。最古にして、最も美しい啓発の書、と言われています。これの存在が大きいですね。

ディアン:混合エリアでは、アイルとコアアースの両方のリアリティが働くんです。コアアース製の物も動くから、飛行機で、直接乗りつけることも可能。ただし、ストームが起きるかもしれない。

マキシム:ふーん。

GM:あと、アイルランドの北の方では、前線で踏ん張ってる人たちがいて、南の端っこも、コアアースに出ていて、前線に行くわけにもいかず、南にも逃げ切れない人たちが、避難してきているので、ダブリンは今、大混乱。かと言って、自主独立の精神もあるし、兵を派遣すると、色んな意味で角が立つ。

シオン:イギリスとアイルランドでしょ。心穏やかではないよね。

GM:イギリス人やイギリスの勢力に対しての、不信感は拭えないところはありますね。逆に、ある意味完全によそ者であるストームナイトの方が、受け入れてもらいやすいので、アーディネイ女王としては、皆さんにお願いしたい、と。

セバス:ほう。

ディアン:「陛下。ダブリンで、戦いが起こっているのですか?」

GM/アーディネイ:「上陸したという報告はまだ受けていませんが、沿岸で、バイキングがコアアースの警備船と交戦した記録が伝わってきています。そして、船上において、多くのアンデッドの姿が見受けられたので、アンガー・ユーソリオン卿その人が、指揮をしている可能性はあります」

シオン:うわ、モロじゃん。

ディアン:「わかりました。すぐ向かいます」と言って、立ち上がって、扉から出ようときびすを返します。

セバス:ここは俺が出るしかないね。「まあ、落ち着け」

GM:アーディネイ女王も、ちょっと待って、という感じで、「ディアン。あなたに、大切なお話があります」

一同:キター(笑)。

GM:「これは、提案というか依頼というか・・・」と、言葉を濁しつつ、「ジェシカ・E・フリート。彼女とあなたは、随分、縁浅からぬ仲ですよね」

ディアン:「ジェシカが、ここに、いるのですか?」

GM:それには答えず、「実は先日、世界政府(*7)で、合議が行われました」

 
NEXT → 再会を果たしたジェシカとディアン。そして爆弾発言が飛び出す……
 


PREVIOUS

back to Replay Library

back to Eternal Smile


"Eternal Smile" Since 2002.02.02
Copyright (C) 2002-2020 Charmy. All Rights Reserved.

E-mail:charmy_s@mac.com