Eternal Smile > Trianglar 『トライアングラー』 第一幕
GM:という話になりまして。ほら、アーディネイ女王も、闇の力に飲み込まれて、悪いことをしてた時期があったので、公人としても私人としても、他人事ではないわけですよ。「私は今、再び女王の座に就いて、やり直そうとして頑張っています。同じように、やり直そうとしている人がいるのなら、助けてあげたいと思います」というのが、私人としての彼女の気持ちです。 シオン:アーディネイはシンパシーを感じちゃってるわけね。 GM:ただ、身元引受人になってあげたくても、立場上動けないし、かと言って、騎士団の者につけるというのも、それはそれで軍事色が強まるので、あまり望ましいことではないし。 シオン:公人としては動けませんよ、という話なのね。 GM:はい。「ですから、私人として信用できる人間となると」と言って、「ディアン。あなたにお願いできないでしょうか」 セバス:旗が立った、旗が立った!(笑) GM:周りの人たちは、ここで〈手掛かり分析〉とかがあれば。 ユウイチ:その場にいませーん。 セバス:はっはっは。得意分野でーす。(コロコロ)13。低かった。 GM:11を超えれば成功です。では、確かに話の筋は通ってるけど、トントン拍子というか、都合がよすぎない? ってちょっと思った。 セバス:ふーん。 シオン:何、要するに、ディに後見人になれ、って言ってんの? マキシム:そういうことだよね。 ディアン:「オレは、ジェシカのことを、信じている。でも、誰かが、一緒にいないと、ジェシカを信じてもらえないのなら、ジェシカがよければ、オレは、構わない。それに、オレは、ジェシカが、国や社会や戦いに、振り回されるのは、もう見たくない」 GM:・・・・・。アーディネイ女王は、ニッコリと笑って、「ありがとうございます。では、よろしくお願いしますね」と言って、パチンと指を鳴らすと。 ディアン:うわーっ!(笑) GM:壁だと思ってたところに、ふっと扉が現れて。 シオン:(芝居がかった言い方で)ペラ・アーディネイのー! ユウイチ:イリュージョンショー! GM:ではなく、空間リンク的な魔法で繋いで。 シオン:陛下、それはどうよ? GM:いや、ほら、ビックリする顔とか、見たかったし(笑)。 セバス:じゃあ、素直に感心して拍手しとこうか。「おおー!」 GM:ということで、扉が開くとですね、話を聞いていたであろう、ジェシカが入ってきます。おとなしいながらも、芯の強さを秘めた目をしている、まだ、美しさよりも可愛らしさが勝る感じですか。金髪も伸びて、頬をちょっと赤らめつつ。 ユウイチ:まあ、そうなるよな。 ディアン:「ジェシカ・・・」 GM:おずおずと、「あの、えっと・・・本当に、いいんですか?」と、小っちゃい声で。 ユウイチ:それはどう聞いてもプロポーズにしか聞こえないんですが。 GM:いや、そんなことはありませんよ? セバス:「女王陛下」一歩前に出て。 GM:「何でしょう?」鈴の鳴るような声で。 セバス:「ここはもう、準備を始めてもよろしいのではないでしょうか」 GM/アーディネイ:「いえいえ、やはりそれはお互い、色々知ってからでも遅くはないでしょう」 シオン:えー? 何、そういう方向に行っちゃうのー? GM:アーディネイ女王は、私は別に、後見人の後見人であって、決定力はないけど、決定したことに対しては、どんな形であろうと祝福する準備がありますよ、と。 セバス:で、さっさと段取りをしちゃいましょうよ、っていうのが俺だから。 シオン:それは承服しかねるなー。じゃあ、シオンは、初め話を聞いてた時には1本ぐらいだった眉間のしわが、3本ぐらいになって、飲んでた紅茶を置いて、「陛下、あまりディの善良さを利用しないでいただきたいのだが」 GM/アーディネイ:「やはり、気が急きましたかね?」 セバス:「これは出すぎたことを」(笑) ユウイチ:ま、本人の希望もありますしね。 セバス:でもさ、EDENの時に、いい感じになってたから、あとは伝えるだけだろ? って話。 GM:そうそう。だからセッティングしたのであって。 シオン:セッティングして、ディが「いいえ」って言うわけねーだろ!(笑)と、内心思いながら、眉間のしわをさらに2本追加して、「失礼する!」とか言って出て行っちゃう。 GM:ああー、司祭様がー。司祭様が祝福してくれない。 シオン:だって、どう見たって政略結婚みたいなモンだろ! GM:違うよー。そこまでは考えてないよー。完全に、女王陛下はただの天然。 マキシム:へえー。天然なんだ。俺、はめてんのかと思った。俺はもう、ディアンに言う。「お前、どういうつもりだよ?」 GM:そうだねー。シオンがこっちにツッコんだら、あなたはディにツッコむよね。 マキシム:ホントだよ。慌てるよ。オレいいよ、みたいな顔しやがって。「ディアン、お前、故郷にシャロンって奴がいるんじゃないのかよ?」 一同:!! ディアン:ちょっと待て、お前! GM:来たーっ! キラーパスが来たーっ!(笑) シオン:ストレート真っ向ど真ん中!(笑) マキシム:だって、俺のキャラクターはディアンの過去を知ってるから。 GM:別にあなたがお口にチャックしてました、名誉に賭けて言ってません、って言い張るんであれば、知らないことにするけど。 ディアン:いや、知ってていいです。「・・・シャロン?」 セバス:お爺様としては、固まるよね。「な、ななな、何と不埒な!」(笑) ユウイチ:じゃあ、窓の外で、「あー、すごいことになってんなー。爺さん、ドロドロだよ、ドロドロ」 GM/ドワーフ:「ドロドロかい。わしらドワーフには、人間の機微はイマイチ解らんなー。やっぱり、かみさんはこう、でっぷり、がっちりしてる人が一番じゃねー」「そうじゃねー」 シオン:若いのうー(笑)。 GM/ドワーフ:「わしも若ぇ頃はなー」「ユウイチさんはどうなんだい? ほら、港に女がいるとかいう話じゃねーの?」 ユウイチ:「昔はな!」(笑) GM:もう、完っ全に他人事です。 ディアン:「シャロンは・・・オレの故郷の、オレの、家族だ」 GM:ああー、ディがそれをちゃんと発言するんだったら、ジェシカは、「ご家族がいらっしゃるんですか?」 ディアン:「家族のように、一緒に育った、女性が、いる」 GM:家族のように育った女性。えっ? と思いながらも、「へえー、そんな方がいるなら、会ってみたいですね!」 ディアン:「シャロンは、オレの故郷、ダブリンにいる。ダブリンに、バイキングたちが迫っていると、女王陛下は言った。だからオレは、今すぐダブリンに向かう。ジェシカも、オレと一緒に、来てくれるか?」 GM:うなずいて、「はい」と。それだけ言って、静かに微笑みます。 ユウイチ:いい子だね。 GM:「お邪魔にならないようにしますので、よろしくお願いします」と、ジェシカは皆さんに頭を下げます。「シオンさんが出て行かれてしまいましたけど、何か私は悪いことをしたんでしょうか?」(笑) ユウイチ:じゃあ、そんな中に入っていきましょう。「すみません女王陛下。わたくしの飛行機の、精密機器が壊れてしまいまして、このままだと動かなくなってしまいます。アイルランドの工場だったら、確か部品があったと思いますので、修理に出すため、おいとまさせていただきたいんですが、よろしいですかね?」 GM:「はい。それは構わないのですが」と言って、事情を改めて説明して、「というわけで、皆さんを運んでいただけませんか?」あ、なるほど、“個人的利害”ですね。では“個人的利害”が発動したので、そして、“ロマンス”が1枚発動したので、2人は、この幕の終わりから1ポシビリティ多くもらえます。 ユウイチ:この時を待っていたぜ! そのためにわざわざ飛行機で無茶をしました。 GM:ありがとうございます。素晴らしい。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |