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TORGリプレイ

『トライアングラー』

 

第二幕

 
シーン1 故郷へ(承前)

 
セバス:「なんだ、知り合いか?」

GM:彼女はたったったった、と走ってきて。

セバス:え、何? 俺と話してる時に、いきなりたーって行ったってこと? ほほうー(意味深な笑み)。

GM:「ディアン、本当にディアンなの?」驚いた様子で、周りを二、三周して。

ユウイチ:「えーと、お知り合いですか?」

GM:「あー、知り合い知り合い! いやいやいやいやー」肩をばんばん叩いて、「立派な、騎士・・・っていう感じではないわね。良く言ってバーバリアン?」(笑)

ユウイチ:なんか、いきなりくだけたな、この人。

GM/シャロン:「随分でっかく・・・は、なってないけど、厚み増したわね、あんた」(笑)

シオン:完全に姐さん(ねえさん)モードだ。

GM/シャロン:「何よ、昔の通りにやんなさいよ。何かしこまってんの、あんた?」

セバス:はっと気がついて、シオンに、「相手の名前、何だったっけ?」(笑)

GM:周りの子どもたちが、「シャロンお姉ちゃん、このお兄ちゃんたちと知り合いなの?」「そうそう。これ。これがね、ディよ。ほら、小さい頃、あたしの後ろを泣いてついて来てた」

ディアン:「し、シ、シャロン・・・」

GM:胸倉ひっ掴んで、「今まで何やってたの、あんた?! 便りのひとつもよこさないで!」

ディアン:「す、すまなかった。オレは、ストームナイトだ。だから・・・」

GM/シャロン:「知ってるわよ! あんた、ほんっと、バカじゃないの?!」

ディアン:「だ、だから、世界をまわり・・・」

GM/シャロン:「知ってるっつーの!(笑)あんた有名人。ゆー、めい、じん、なの!」

シオン:「・・・敷かれてるなぁ」

セバス:「ま、あれはあれで、面白いかもしれんがなぁ」

ディアン:その手を、優しく握って、「オレは、闇の軍に、名が知られている。ここに戻ってきたら、シャロンと子どもたちに、何があるかわからない」

GM/シャロン:「そんなのわかってるじゃん。闇の軍が襲ってくるって言うんでしょ?」

セバス:開けっぴろげだなぁー。

ユウイチ:すごいなー、この人。

GM/シャロン:「で、あんたのその鎧と剣は、何のためにあるわけ? お姉さんに説明してごらん?」(笑)

ディアン:「ここにいる時なら、オレは、命を賭けて、シャロンと子どもたちを、守る。だが、オレは、ストームナイトだ。ここに、いつまでも、留まっては、いられない」

GM/シャロン:「なーに言ってんのよ。一生ものの話じゃあるまいし。あんた、ここに婿にでも入りに来たの?」(笑)

ユウイチ:「なあ、マキシム、おれの勘違いか? こんな人だったのか?」

マキシム:「いや、俺も初めて見た」

GM/ジェシカ:「あの・・・えっと・・・ディアンさん、そちらの女性(かた)が?」

セバス:おおっと。

ディアン:振り返って、悪びれもせず、「ジェシカ。紹介する。シャロンだ。シャロン。ジェシカだ」

GM/シャロン:「あら。・・・そうなの。ふーん」

ユウイチ:何だろう、この空気(笑)。

GM:ジェシカは、なんか、思ってたのと違う、って顔を。

シオン:大丈夫。それはみんな、同じだから!

ユウイチ:これは、お姉さんというより、お母さんだろ。それも肝っ玉。

シオン:てっきり敬虔なシスターなのかと。

セバス:優しげなお姉ちゃんなのかしら、と思ってたんだけど。話を聞く限りでは。

ユウイチ:おい、どうなってんだ、これ、ほんとに?

シオン:因みに、他に大人はいないの?

GM:ではそうすると、奥の方から、ヨーロッパの方はお年を召されるとこうなりますよね、って感じのおばあさんが出てきます。

ディアン:「・・・シスター」

セバス:「これはこれは失礼いたしました」と言ってそっちの方に。「我々は、かくかくしかじか」

GM:「まあ、すみません。うちの娘はガサツで(笑)。お困りでしたら皆さん、中へどうぞ」とやっている横で、女性2人がですね、互いに自己紹介を。

マキシム:あー、火花散ってんだろうなー。

セバス:俺、そこに居たくねぇー。

GM:にこやかな感じですよ。

ユウイチ:注意深く2人を見てみましょう。(コロコロ)今日は走ってるなー、おれ。〈発見〉23。

シオン:ガン見だ、ガン見(笑)。

GM:ジェシカは礼儀正しくあいさつをして、「ビックリしたような顔をしてるけど、どうしたの?」と言われて、「いえ、その、お話で聞いていたよりも、元気な方だったので」

ユウイチ:うまく誤魔化したね。

GM/ジェシカ:「でも、ディアンさんが、あのように、たくましくなられたのが、少し解ったような気がします」

マキシム:ははははは。

GM/シャロン:「そうよねー。ディは、あたしが育てたようなものだからねー」(笑)

ユウイチ:うわ、何だろう。遠くで龍と虎が闘ってるのが見えるのは、気のせいだろうか。

シオン:2人の間にストームが起きている。

GM/シャロン:「ま、あっちで詳しい馴れ初めでも聞こうじゃないの!」

ディアン:(咳き込む)

ユウイチ:これは、終始圧倒されてるなあ、ジェシカ。

セバス:とりあえず、収拾するか。「少し休んでいこう。中に招いてもらえたようだし」

GM:そうするとシャロンは、「あら、それ、素敵なペンダントね」ジェシカの、鳩がオリーブの葉をくわえているデザインのペンダントに目を留めます。「ありがとうございます。亡くなった父母が遺してくれたものなんです」「・・・見た感じ、あんたも苦労してそうね」

ディアン:デリカシーねぇな!

シオン:下町のお姉ちゃんだな。

GM:一方、ジェシカは、「その、着けていらっしゃる、十字架ですけども、ディアンさんと・・・?」「ああ、そうね。子どもの頃に2人で持ってたヤツね。ほら、あいつ堅物だからさ、多分ずっと持ってたんじゃないの? ま、立ち話も何だから、こっち来なさいよ」みたいな話をしながら、教会へ入っていきます。

 
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