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TORGリプレイ

『トライアングラー』

 

第二幕

 
シーン2 Triangle Relation

 
GM:『グリフィスの家』の子どもたちは、とても素直で、小さい子を大きな子が助けてあげてる感じですね。因みにケンタウロスは、アイルでは半人と呼ばれていて、半分人間だから、人権も半分ね(*11)、ぐらいの扱いをされているんですけども、そういう雰囲気はなくて、一緒に暮らしているようです。

マキシム:ふーん。

GM/シスター:「皆さん、お疲れの様子ですし、お休みになれる場所ぐらい、ご用意しますが」

セバス:「ここは、お言葉に甘えた方がよいのではないかと思うのだがのう」

GM:正直、今のダブリンの街で、宿なんか取れるのか? みたいな状況ではあります。

セバス:ということで、シスターに向かって、「今晩はお世話になります。かたじけない」

GM/シスター:「いえいえ。紳士の方にお出しするには、粗末なものばかりですが」

セバス:「いやいや。因みに、こちらは、ディアンの育った、故郷のようなものなのですかな?」

GM/シスター:「ええ。あの子が元気に辺りを走りまわっていたのが、昨日のようです。本当に懐かしい」

セバス:「ほほう」とか言いながら、話を促しつつ。

GM/シスター:「あの子も立派になって・・・。本当に困った時に、あの子が来てくれるのも、神のお導きかも知れませんね」

シオン:「何かお困りごとでも?」(笑)

GM/シスター:「それはまた、改めて。皆さんはきっと、闇の勢力との戦いでお忙しいでしょうし、まずはお身体をお休めください」
 

 時刻は夕方。暗くなるにはまだ早い時間帯だが、
 闇のエリアとなった影響で、夜のような漆黒の帳が下りている。
 子どもたちは不安の色を隠せない。何か自分たちにできることはないだろうか。
 

ディアン:偉業を語ってみるのはどうかな。〈説得〉とかで。

GM:そうですね。盛り上がって、いいと思いますよ。

シオン:ストームナイトの過去話だな。

ユウイチ:丁度いいのがひとつあったな。最近、巨大な樹木を斬った、って話があったな。

ディアン:死ぬかと思いました(*12)(笑)。

GM:因みに、コアアースの人だと、偉業伝播ロールに、+3できます。

ユウイチ:〈説得〉は持ってないから《魅力》で振ってみるよ。(コロコロ)どうせなら、“アクション”を使って、+3しとくか。《魅力》16。

GM:16もいけば、もう、素晴らしいです。子どもたちは、多くのストームナイトの活躍に、目を輝かせます。ただ、話す中で、この子たちがやっぱり、口にできない不安を抱えているというのは、よく解りました。

セバス:ほほう。

GM:解りましたけれども、その中でも、シャロンのたくましさであったり、彼女がよく言っていた、「ディみたいな人がいるんだから、あんたたちも頑張りなさいよ」っていうのを、いい意味でお手本にして、それを支えにしてきたのだと感じました。

ユウイチ:「ディアンなんかね、絶対あり得ないようなね、100mくらいのでーっかい樹を、剣一本で、叩き斬っちゃったんだよ!」

GM:「へぇーーーっ!!」

ディアン:脚色してる、脚色してる(笑)。

GM:そんな感じで、子どもたちは盛り上がって、やがて、夜になります。
 

―廊下にて―

ユウイチ:とりあえずおれは、電話を貸してもらって、元々そっちの工場へ修理に行く予定だったから、部品とかを代わりに持ってきて、って言ってみるかな。「難しければ、こっちから取りに行くけど?」

GM/工場長:『うーん、持ってってやりたいのはやまやまなんだが、ちょっと困ったことになー、こっちのドワーフたちが・・・』

ユウイチ:「最近ドワーフ雇ってんの? おっさんのところ」

GM/工場長:『やっぱ馬力が違うよ(笑)。いや、実はな、あいつら、すっからかんになった、ギネスビールの醸造所見つけてよ・・・』

シオン:占拠されてんのか。

GM/工場長:『占拠されちまって、ほとんどの奴が酔っ払ってんだよ』

ユウイチ:「なにいーーー?!(笑)おっさん、約束違うじゃないか!」

GM:いや、公式設定だから!『端的に言うと、手が足りん。今すぐにどうにかするのは難しい。すまんが、後で人なり車なりを遣るから、しばらくそっちにいてくれ』

ユウイチ:「あと1回飛ぶのが限度だぞ?」

GM/工場長:『あと1回飛べばいいじゃないか!』

ユウイチ:「その代わり、修理代安くしろよ?」

GM:と、電話口で、言い合いになっております。

ユウイチ:しょうがない。電話を切ったら、飛行機が不安だから、飛行機の方に行って、電子機器のチェックをしましょう。まだ、生きてないと危ないから。

GM:はいはい、解りました。そうすると、天候はやっぱり、悪いですね。何かが起こりそうな、そんな感じがします。
 

―寝室にて―

GM:一方、寝室では子どもたちが、ベッドでトランポリンをしてたりするんですけど。「はい、ほこり立てるのやめろー」

セバス:微笑ましい光景じゃのう。

GM:「馬屋がいいー」「馬屋では寝ないの!」「だってケンちゃんは寝てんじゃん」「あの子はいいの!」(笑)

ユウイチ:ケンちゃんなんだ。

シオン:「(裏声で)じゃあぼく、ディといっしょにねるー!」

ディアン:(苦笑)

GM/シャロン:「何ぼーっと突っ立ってんの、あんた? ま、久々に家に帰ってきたんだから、ゆっくりしなさいよ」

ディアン:「そう、だな」

GM/シャロン:「あの子も、長旅で疲れただろうし・・・よし! あなた(ジェシカ)、先にシャワー浴びてきなさい」

ディアン:「えっ?」

GM/シャロン:「んもう、何やってんの! あんたがちゃんと気遣ってあげなきゃダメじゃない!」

ディアン:「ジェシカを、オレが?」

GM:そしたらジェシカは、勢いに押されながらも、「大丈夫です。後でいただきます」と。
 

―居間にて―

セバス:「そういえば、ここに来た目的というのは、嫁のガチンコ対決だったかのう?」

シオン:「ぶほっ!(茶を吹く)し、失礼!」

GM:一応、現状としては、敵の、大きな軍事的動きがありそうだったので、援助へ行ってください、っていう依頼だったんだけど。

マキシム:間に合わなかった。

GM:そう。到着する直前に、敵の方が、がーっと押してきて、状況がひっくり返されてしまった。

シオン:「相手の状況がまだ判らん以上、どうにも動けないもんな」

セバス:「明日辺り、情報収集に、街まで行くか」

GM:そういうことでしたら、皆さんは事前情報として、近くのトリニティ大学に、司令部が置かれていることを知っていますので、そちらで話をしてもらえればいいかと思います。トリニティ大学は、コアアースのハードポイントがあって、警察消防医療サービスが、全部そこに集結しています。

シオン:重要拠点を詰め込んであるのね。

GM:はい。そのエリアは、一種のバリアみたいな働きをしていて、一般の怪物とかは入ってこれないのですね。余程の実力者でなければ。その意味では、比較的安全なところです。逆に言うと、ここが人間側、コアアース側の砦なので、もし、敵が動くとすれば、精鋭を派遣してきて、一気に落とそうとする可能性があります。

シオン:防衛戦になりかねないというわけだな。

セバス:「そういえば、ディアンはどこ行ったんだ?」

シオン:「子どもに引きずられて歩いて行ったのは見たが」

マキシム:「ま、故郷だしな」

 
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