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TORGリプレイ

『トライアングラー』

 

第三幕

 
シーン2 All by ourselves

 
 シオンが居間にストームナイトを集める、少し前。
 「よろしいですか?」
 マキシムはジェシカに呼び留められ、彼女と共に表へ出た。
 

GM:彼女は、ペンダントをあなたに見せて、「これには、守護の魔法がかかっていて、私を守護するアークに反応するようになっています。・・・彼が、近づいてきています」

マキシム:・・・・・。

GM:あなたが驚いていないのを見て、「あ、やっぱりそうなんだ」って顔をして、「彼が、何故今も、剣を握っているのか、私には解りませんが」これはどうしようもない、知らないこと(*17)なんでね。「きっと彼は、あなたと決着をつけるつもりなのだと思います。そして、そうなった時に、誰も、彼とあなたの戦いを邪魔することはできないでしょう」

セバス:ほほう。

GM/ジェシカ:「けれど、私は、その戦いを、できればやめてほしいと思います。だから私は、彼に会いに行こうと思います」

マキシム:「どうするつもりだよ?」

GM:言葉を選ぶようにしながら、「少なくとも、彼の剣は、血塗られたものであってはいけないと思います。彼が生きていてくれたことは嬉しいですけれども、彼の心が憎しみに囚われているならば、私は彼を解放しなければいけない。そしてそれは、誰かに頼ってはいけないのだと思います

セバス:はぁー(感心)、てめぇで止める、ってか。

ユウイチ:うーむ。

GM/ジェシカ:「私と一緒に来ていただけませんか? ディアンさんは、多くの人達を守らなければいけない人ですから」

ディアン:・・・・・。

マキシム:「あんたが何をしたいかは知らないが、あんたを死なせるわけにはいかない。ただこれは、あいつと俺の、因縁だから、あんたに出てきてもらってもなぁ」

GM:「少なくとも、戦う前に、少しだけ時間をください」とだけ言って、あなたが拒否をしないのならば、2人でこっそり出て行くことを提案します。

セバス:ほほう。素晴らしいですねー。

ユウイチ:それって、気付く?

GM:判定をしてもらえれば、気付いても構いません。

ユウイチ:(コロコロ)14。〈発見〉で16と言っておきましょう。

GM:ではユウイチは、最後の調整のために飛行機の中にいて、2人はあなたがそこにいるとは思ってなかったので、あなたには2人の様子が見えました。詳しいことは解んないけど、断片的に、そういう話が聞こえてきます。

シオン:物々しい感じ。

GM:で、マキシムの返事次第だけど、今にも出て行きそうな感じです。

ユウイチ:うーん。この後のことも考えなきゃなと思いつつ、どう返答するかによって、動きを決めよう。

GM:どうします? マキシム。

マキシム:その前にすみません。アークとジェシカって、どういう関係でしたっけ。随分前の話なんで、ちょっと俺、忘れてて。

GM:あ、それは失礼しました。簡単に言ってしまうと、ジェシカがお姫様だとすると、アークは、自分の中にある恋心を押し殺して、姫に使える騎士であると。

ディアン:爆弾発言!(笑)

GM:そーいうポジションでしたよ、ずっと。要するに、彼女が追い求める理想を信じて、彼女のために自分ができることは、剣を振るうことしかない。彼女を幸せにするつもりで、自分は頑張ってきた。報われぬ恋であろうことは想像しながらも。それでも別にいいと思ってはいたけれど、彼女とディアンのやりとりを見て、「きっと貴女の傍にいるべき人は、幸せにしてくれる人ではなくて、一緒に幸せになろうと頑張れる人なんだ。じゃあ僕は身を引きます」と。

マキシム:うんうん。

GM: あの時彼は、ここで死んでもいいや、って思ったんです。でも、マキシムが決着をつけようって言ったので、「お前と決着をつけるまでは、絶対俺は生き延びる! 少なくともそれがけじめというものだ」と。

セバス:ああー。

GM:そして、HEAVENのエンディングで、一足遅れて月にやって来たウー・ハンをとっ捕まえて、地球へ戻ったのはいいんですけど、ナイル帝国に直帰したので、多勢に無勢で、洗脳マスクをかぽーんと嵌められることになってしまい(笑)、しかし彼の魂はそれに屈することをよしとせず、余計な雑音は、洗脳効果で取っ払われて、とりあえず、「決着をつけなければ!」ってことだけを求めています。

ディアン:ああ、視野狭窄。

シオン:ウー・ハン、いい仕事したんだか悪い仕事したんだか(笑)。

GM:だから彼は、マキシムに対する決着と、忘れてるけど、自分の恋心に対するホントの決着もつけようと思っています。

マキシム:四角関係じゃん。これって。

GM:因みに、可哀想なのが、この四角関係の4人目は、今の時点では、自分から降りていることです。「彼女のことは、あいつに譲った。俺はひとりの戦士として、こいつと決着をつける!」っていう、ポジショニングです。

マキシム:俺、嫌な役回りだなー。俺がアークを斬っちゃったら、ダメだよなー。

GM:でも、あなたがいなければ、多分彼はとっくに死んでたので。

シオン:可哀想な奴だなー。それはそれで。

マキシム:ま、しょうがない。ついて行くしかないな。

GM:であれば、マキシムが頷いて、2人だけで出て行こうとしているのが、ユウイチには見えます。

ユウイチ:どうすっかなー。止めた方がいいのか。ただ、止める理由がなー。さらに戦力減るから、ってだけじゃ、今一つ弱いよな。

GM:少なくともアークを放置しておけば、まずいことになっちゃうのは確か。「どーこーだー!」って多分暴れ始めちゃうと思うんで(笑)。

ユウイチ:うーん、そうね。であれば、見ちゃった以上は、「2人とも、気をつけて行ってこい」と送るしかないよな。

GM:はい、解りました。

 
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