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TORGリプレイ

『トライアングラー』

 

第三幕

 
シーン5 You're my only shining star

 
ディアン:駆け寄りながらシャロンを受けとめて、「何故戻ってきた?」と訊きます。

GM:彼女は顔をあなたの胸にうずめたまま、「それはこっちのセリフでしょ!」って、ちょっと、泣き声っぽい声で言います。「行きなさいって言ったでしょ?!」

ディアン:「勿論、オレはこれから、戦いに行く。シャロン。オレに、シャロンのことを、いちばん近くで守らせてくれ」

GM:そしたら、やっぱり顔を上げずに、あなたの見えないところで、十字架をぐっと握り締めて、「あんたはいつでもあたしの傍にいてくれたじゃない。この鈍感野郎!」(笑)

シオン:ぽかっ。

GM:って胸を叩いて。「ホントにあんたは馬鹿なんだから。あんないい娘いるのに」

ディアン:・・・・・。

GM:といったところで、あなたたちの周囲に、死霊たちが寄り集まって、ひとつの姿になろうとしております。

ディアン:はい。

GM:それはまるで、あなたに剣を託したバーバリアンのような姿になります。

ディアン:!

GM:要するに、あなたが最も尊いと思っているもの、か。あなたの心を反映して、このような姿になっているんだと思います。

ディアン:「あの男を、冒涜するとは・・・。ユーソリオン、許さない・・・!」

GM:では、まるでその背後にユーソリオンの高笑いが聞こえるような気がしました。そしてその、様々な死霊たちの集合体は、何人分もの呪いの声を上げながら、あなたたちに破滅をもたらそうと襲ってきます。
 

 「とりあえず、無事でよかった」
  路地の向こうで、バイクにまたがった大神が、シャロンとディアンを見て満足げにうなずく。
 「子どもたちは僕が責任を持って送り届けよう。きみの選んだ未来に幸あれ!」
 

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  2本の剣のぶつかり合う音が、辺りに響き渡る。
  マキシムがジェシカの前に割って入り、アークの攻撃を受け止めたのだ。
 

GM:ジェシカは、言葉が届かなかったのを含めて、残念そうな顔をして、「・・・ご武運を」とだけ言って、後ろに下がります。

マキシム: あ、口上を述べていいですか?「ドワーフの爺さんに見てもらってから、この剣が鳴りっぱなしだよ。この分じゃ、月の上でウサギと遊んでたわけじゃ、ないみたいだな」

GM:おお、いいですねー。そうすると、アークはですね、口元だけなんですが、にやっと笑って、「剣を見れば判る」と言って、そのまま、つばぜり合いを始めます。
 

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GM:では最後、教会組。

セバス:やってられないのうー、シオンよ!

シオン:爺はジェシカ派だったからな(笑)。

ユウイチ:おれは、上空でみんなの様子を眺めていよう。危ないようだったら、そっちの方に向かう、って形で。

GM:解りました。2人は、1回振っていただいて、〈オカルト〉と〈手掛かり分析〉の達成値をそれぞれ教えてください。

セバス:はい。(コロコロ)まわった(笑)。

シオン:よっし! 行ける! 勝つる!

セバス:(コロコロ)34だから、+10でしょ。〈オカルト〉達成値29でーす。

GM:同じボーナスを〈手掛かり分析〉に。

セバス:+10だから、えーとね、〈手掛かり分析〉25?

シオン:さすがセバスだ!

セバス:一応役に立つ時はあるぜ。たまに!

GM:何それー! くそっ、探すパートが消えた。では、教会の一番奥の、霊廟みたいになってるところに、五芒星が見えます。

セバス:モロだなー。

GM:わかりやすさ、大事、大事! えー、そこに埋葬されていたのは、特に名のある騎士だったようで、その騎士たちの骸に、死霊が取り憑いて、再臨を果たしています。5体が、五芒星のそれぞれ頂点を守るような形ですね。

ディアン:亡霊騎士か。

GM:因みに、彼らは全員同じ魔法で召喚されたため、全員同じ能力を持っています。特に魔法に熟達しており、彼らの鎧には、魔法攻撃から強力な防護を得られるような術が施されています、って、かけられねーよ! 誰も!(笑)

シオン:私、魔法否定の人間なんで。あんな邪悪なものは認めん!

GM:いいもん、こっちが魔法使うもーん。で、彼らはそれぞれ両手剣を抜いて、あなたたちを迎撃する構えです。

セバス:「やるしかないかのう。というか、わかりやすいのうー」とか言いながら、銃構えとく。

シオン:「むしろ罠じゃないのか?」

セバス:「あとは突き抜けるのみよ!」

マキシム:爺さん、性格変わってんぞ。

GM:彼らは、『我らこの世に再臨を果たせり。生ある者に取って代わらん!』と言います。五重奏で。

シオン:「何という冒涜! 許さん!」

GM:というわけで、ラストバトルに入っていきます。まず、レギュレーションの確認をしておきます。現在、戦場は、3つに分かれていますが、トランシーバーだったり、携帯電話だったり魔法的な護符だったり、そういう物がそれぞれ支給されていて、互いに連絡を取り合えるので、カードの交換や使用は、全て普通にしてもらって構いません。

シオン:直接手出しはできないけど。

GM:はい。例えば、遠くの仲間に「頑張れ!」って声を掛けたり、アドバイスをすることができます。

セバス:ほうほう。

GM:あとは、カードの調整をやりましょう。

シオン:相談なんだけど、マキシミリアン、“逃走”要る?

GM:どんな状況であろうと、逃げるって一言言えば逃げられます。どんなピンチでも。ただ、最初に出しとくのが絶対条件。

シオン:というよりも、これは、ジェシカへの保険だと思うんだけども。

マキシム:なるほど。

ディアン:マキシミリアンに渡しておけば、ジェシカと一緒にいるからね。さすが。

GM:隙のないカードまわしだ。やるなー。

シオン:(マキシムと交換して)やった、“リーダーシップ”だ。ありがとうー。

GM:そうそう、皆さんは、先に状況を把握して、急いで作戦を立てて、相手を迎撃する態勢を整えていた、っていうのを踏まえて、最初に2枚、手札から場札にしてもらって構いません。

ユウイチ:じゃあ、“アクション”と“援助”を出しておくか。

マキシム:とりあえず、“逃走”と“緊急行動”出しとくか。

シオン:どうしようかな。“リーダーシップ”出しちゃうか。

セバス:“ひらめき”2枚。

GM:そのカードは、ドラマチックシーンの最初から使えるカードとします。奇跡とかも使ってもらっていいですよ。

セバス:じゃあ、【ブレス】を《知力》に掛けてほしいかな。

シオン:はーい。(コロコロ)ポシビリティを使おう。(コロコロ)かなりよいだったよ。+4。

セバス:おおー。〈威圧〉が基本値25になりました。

GM:鼻血が!(笑)1振った。マイナス12して13。何じゃそりゃ。

ディアン:オレも自分の《敏捷度》に【ブレス】します。(コロコロ)19、+6。

セバス:目が走ってるなー。相変わらず。

シオン:っていうより、神様大盤振る舞いだなー。

GM:やはり、自ら救うものを救うというか、後押しがあるのでしょう。きっと。

マキシム:いいなー。俺、命の危機だってのに、何にもねーよ!(笑)

GM:何言ってるんですか。〈名誉〉で底上げされてるでしょ?

ユウイチ:援護しに行った方がいいかい? そっち。

マキシム:いや、いい。大丈夫。

セバス:一騎打ちだからねぇ。

 
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