TORG三題噺シナリオ・おまけレポート

『人形使いの憂鬱』

Last Updated:2003.01.22
 

限りなく今に近い未来………
今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……ほんの少しだけ未来の物語
 


Prologue

 これは、当サイトの999ヒット御礼三題噺シナリオ『トリニティ・ドール』を実際にプレイした時の模様を、GM視点でまとめたものです。シナリオ本編よりも、こちらをお読みいただく方がよっぽど参考になるかも(汗)。ともあれ、お楽しみいただければ幸いです。
 


第一幕

 
 今回ミッションへ挑んだストームナイトは以下の4人。

タバコが好きな身長2.5mの巨漢ロキ(ジャイアントの暴れ者/アイル)。
くたびれた白衣がトレードマークのライアン(天才科学者/サイバー教皇領)。
透明化ベルトを持つぶりっ子少年ブリジット(ギズモ・ヒーロー/ナイル)。
武道の心得もあり、キレると超怖い海津(浪人/ニッポンテック)。

 ロキに〈不正〉技能を1レベルだけにしてくれるよう頼んだり、海津の流派が角力(すもう)に決まって面食らったりしながらシナリオスタート。魔法学院からの依頼なので、GM的にはアイル出身者に話を振りたかったのだが、ロキに話を聞く気があまりなさそうだったため、交渉ターゲットを海津に変更。妥当な報酬を示すことで引き受けてもらった。

 この時のセッション会場は時間制限のある公民館だったので、グリフォンとの遭遇はあまり引っ張らず、さらりと家の中へ。老師リンフィールがターゲットに選んだのは、女の子に間違われるほどかわゆい(死語)少年ブリジット。余談だがGMが抱くリンフィールのイメージはドラゴ○ボールの某スケベ仙人である。

GM/リンフィール:「な、な、ワシにちゅーをして、魔法を解いておくれ、ブリジットちゅわん」

ブリジット:「(コギャル口調で)寄んないでー。カエル嫌ぁいー」

 4人で相談した結果、海津が馬を走らせリンフィールを魔法学院まで送り届けることに。一方【ハウンドセント】で嗅覚を鋭くされたライアンは、白衣姿で床に這いつくばって侵入者の逃げた経路を探るという、あまり美しくない役目を任される。

 当初の予定通り、ドーバートンネル手前で術者の女性とファーストコンタクト。ここでの戦闘の目的は彼女の強さをアピールしつつパーティをサイバー教皇領へ導くことなので、容赦なくドラマチックシーン。ところが、【ステイ・ボイス】の呪文でロキとライアンの動きを次々に封じたところ、海津が豹変。「(舌なめずりしつつ)・・・面白くなってきた」うわ、修羅モードだ、逃げないとヤバいことになるー。 しかし時既に遅し。海津は“緊急行動”カードで女性の行動前に割り込み、必殺の一撃を放つ。

海津:「(コロコロ)20!(一同歓声)ポシと“ヒーロー”で振り足します。沈めぇー!」

・・・あ。そのダメージだと、彼女、瀕死なんですけど・・・。

 なんと、シナリオの鍵を握る女性(カータグラ)が緒戦で再起不能となってしまう。GMは内心大慌て。当初の予定では、この後パーティは女性を追ってサイバー教皇領へ向かうはずであった。まさか逃げ切れないなんて。どうしよう・・・。

 こっちの動揺をよそに、一太刀で斬り伏せられた女性を魔法学院へ連れ帰ろうとする4人。このままでは話が終わってしまうため、急遽女性がカータグラであることを明かし、3つのチップを発見させる。

ライアン:現時点で中身を知る手段はありますか?

GM:そうだね、自分のチップホルダーに挿して、ロードしてみるのが一番早いと思うけど。どうする?

ライアン:・・・いや、こいつは拾ったチップを試してみるような性格じゃない。やめときます。

GM:(お!)あとは、サイバー教皇領へ行けば、いくらでも調べは付きそう。

ライアン:フランス、か。あまり足を踏み入れたいところではないんだがな。

 よし、誘導成功。まだ望みはある! こうしてGMは、思惑通りのラストバトルを演出するために、アドリブでストーリーを進めていく決意を固めるのだった・・・。

(→Act2
 

 なお、今後サイバー教皇領のボスキャラには必ずインターダーマル・プレート(生体装甲)を着けて耐久力を高めようと心に決めたことを、追記しておく。
 


Scenario "Trinity Doll"

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