TORG三題噺シナリオ・おまけレポート

『人形使いの憂鬱』

Last Updated:2003.02.19
 

→シナリオ『トリニティ・ドール』
 


第二幕(承前)

 
 気を取り直して、ライアンが残る1つのチップをチップホルダーへ挿すと、案の定それは魔法学院から捜索願が出ている魔法使いの精神チップであった。未だ意識が混濁している魔法使いへ、ストームナイトは苦労して現在までの経緯を説明し、蛙に変えられたリンフィールを元の姿に戻すため、アイルの魔法学院まで同行(携行)することを承諾させる。

 しかし、ミュウ=ミュウのラボから出たところで、カータグラと精神チップを探すサイバー教皇領の人間に発見されてしまう。ここからチェイスシーン。逃げるストームナイト、追うサイバー司祭たち。ほぼ同スペックの車によるチェイスのため、ストームナイトが若干有利。ここで、魔法使いの精神チップが、確実に追っ手を引き離すために力を貸すことを提案する。

GM/魔法使い:「足止めをしてやろう。なぁに、わしの魔法にかかれば、奴等を巻くなど造作もないことじゃろうて」

ロキ:「うむ。確かにさっきの魔法は、ぴくりとも動けなかった」

ライアン:「そうだな。お願いしようか」

 ところが、この提案はGMの罠だったのである(笑)。魔法は失敗し、サイバー教皇領の世界法則、異端魔術の法則に従ってデーモンが出現。しかも実にタイミング良く、次ラウンドのアドバンテージは「ヒーロー:逆転負け」。顕現したばかりのデーモンは精神障害を起こしたライアンへ憑依し、ブリジットの透明化ベルトが煙を上げて壊れる。

ブリジット:「うわ、見えちゃったー!」

 デーモンは続けて【ライトニング】の呪文を唱え、凄まじい威力の雷撃を放つ準備を固める。

 憑依されたライアンは不敵な笑みを浮かべてサブマシンガンの銃口を自らの胸に向ける。

ライアン:「もし私がお前たちを傷つけることがあったら、構わん、私ごと殺ってくれ」

 真に迫った演技(?)も手伝って、デーモンは雷撃を放つ間もなく逆転負けに追い込まれ、ライアンの身体から追い出される。その隙を見逃すストームナイトではない。ロキがバットで強力無比な一撃を叩き込み、デーモンは地に伏した。
 こうなれば後は簡単。ストームナイトは無事魔法使いの精神チップを持ったまま、来た道(ドーバートンネル)を通ってアイルまで逃げおおせたのだった。
 

限りなく今に近い未来………
今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……ほんの少しだけ未来の物語
 

TORG『人形使いの憂鬱』 Fin.

---Thanx for all readers and POWERFUL players!


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