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TORGリプレイ

『Be Alive』

第二幕

 
シーン1 Reason to be here

 
GM:第二幕は、まずレジスタンスの人たちと話をして、仲良くなるとか、もしくは敵陣を探るとか、そういったことをやるパートです。

強力:ご飯作るんでしょ? 手伝うよ。〈芸術(料理)〉持ってるもん。

GM:お、いいですねー。では、食事をしながら、今後のことを相談する感じにしましょう。というわけで、皆さんが連れて行かれたのは、西の地というエリアの近くです。地図で見ると、アメリカの西海岸。これから攻め込もうとしているサクラメントは、純正エリアといって、リビングランドのリアリティしか働かないところですけど、ここはまだ、コアアースのエリアです。とはいえ、リビングランドの影響下もあってか、天候もよろしくなくて、密生のジャングルも、多少張り出してきています。

ディアン:霧で、見えなかったりするのか?

GM:そうですね。で、人々が逃げて、もぬけの殻になってしまったゴーストタウンに、彼女たちは身を隠しているところです。行ってみると、思ったより人がすっげぇいるんですけど。

ディアン:「こんなに、集まってきたのか」

GM/ユキ:「うむ。皆がバラク・カーの支配をよしとせぬからだ。そろそろやつに、ひとあわふかせてやるのだ!」(ドヤァ!)

マンジマル:ドヤ顔。

GM:ちょっと難しいことを訊くと、ん? って顔をします。

裕人:か、可愛い。

強力:「で、お前さんらはこれから、その横綱の仕切ってるところに攻め入るわけだな」

GM:「そうだ! スモウキングだ!」NO SMOKINGって看板が、ちらっと見えたりした。

強力:多分、目に見えたものを真似してるだけ、っていうか、だいぶ、頭の中まで原始人?

GM:うん。元は文明人だったので、そういうジョークを飛ばすくらいの常識はギリギリ残ってる(笑)。
 

 ユキは、町の中で唯一明かりがついている廃ビルに、まっすぐ向かう。
 着流し姿の強力は、人々の好奇の眼差しを一身に受けつつ、顎をさすって言う。
「頭数が足りんように思うが」

「さすがですね。武に通じる者は、他のものにも通じる、ということなのでしょう」
 

GM:廃ビルの中から、スーツ姿の女性が、姿を現します。火士ハッカーっていう、ニッポンテックのコンピュータ関係のクラスの人です。「お、あやめ、もどったぞ!」とユキが言うと、ペコッと頭を下げて、「あやめと申します。皆さんが所属されている組織等々に、私の名前で声を掛けさせていただきました。今、私は、ユキ様の身内として、解りやすく言うならば、軍師のようなことをやっています」
 

 服の袖で隠しているが、あやめの両腕はサイバーアームである。
 彼女は廃ビルに再び入っていき、年代物のマッキントッシュの前に腰を下ろす。
 これはコアアースのハードポイント。周囲数メートルに、地球の価値観を繋ぎ止めている。
 

ディアン:リビングランドの真っ只中に取り残された、使えるコンピュータが1台。

裕人:へぇー。

GM:彼女はここでしか仕事ができないので、基本的にここから出ません。一方、ビルの外では、「よし、料理をするぞ! ストロング!」(笑)

強力:「手伝ってくる。難しい話はお前たちでやってくれ」と言って、「よいしょ、っと」(退場)

GM:キャラクターはいないけど、プレイヤー的には全部聞こえてる、っていう処理をします。ということで、彼女は改めて、状況を説明してくれます。

ディアン:「その前に、あやめ。確認をした方がいい」

GM/あやめ:「何でしょう?」

ディアン:「マンジマルと、ユウトは、たまたま、あのレッシャというものに乗っていた、ストームナイトだ。この作戦に・・・」

マンジマル:「いや。列車には乗っていないが」

ディアン:「そうなのか?」

マンジマル:「拙者は、さる者に、強大な悪がいると聞かされて、ここまで走ってやって来た」

ディアン:「走って?」

マンジマル:「走ってだ」

GM/あやめ:「デス・ホークですね。かの方は、私たちにも協力してくれています」

マンジマル:「なるほど」

ディアン:「デス・ホーク?」

GM/あやめ:「死を告げる鷹と呼ばれる、ヒーローのひとりです。最近、目覚ましい戦果を上げていて、御多分に洩れず正体不明ではありますけれども、実績を持って人の信頼を勝ち得た、というところでしょう」

裕人:へぇー。

ディアン:「デス・ホークが、マンジマルに、この、アメリカの話をしたのか」

マンジマル:「拙者もあの者に会うのは初めてだった。少なくとも、その言葉に偽りがあるようには感じなかった。故に、拙者はここに参上つかまつった」

ディアン:「走ってか」

マンジマル:「走ってだ。忍者たる者、健脚は命である!」

ディアン:「それは、すごいな」素直に思う。

強力:そう返すしかないよね。

GM:あやめさんは、プロフェッショナルなので、バイザーをクイッと上げるだけで、ノンツッコミです(笑)。

裕人:こっちは、アニメとか漫画みたいだなー、と、心の中で思ってます。

GM:そしてパパッとコンソールを叩き、「相島裕人。あなたのデータもございます。改めて、依頼させていただいてもよろしいですか?」

ディアン:「知っているのか、あやめ?」

GM/あやめ:「直接的な面識はございませんが、過去の冒険で、偉業を起こしたストームナイトのチームに、所属した経験がおありだということで、是非お力をお貸しいただきたい」

裕人:そうですね。

ディアン:そうなのか。

GM:「望むままにとは申し上げようがありませんが、できる限りの報酬をお約束いたします。勿論、皆さんに対しても同じことです。世の中、ただほど高いものはないと申します」ここで一度切って、「ゲームがお好きなんですか」

裕人:「えっ?」

GM:ちょっと、新作とかダウンロードしちゃおっかなー。

ディアン:だ、だうんろーど?

マンジマル:それは、下道ということか?

強力:割れ、ダメ、ゼッタイ(笑)。

GM:ちらっと画面が見えるんだけど、開発中って雑誌で見たやつ。それを、「体験版ですよ?」って言って。

裕人:うっ! こ、これは屈するだろうなー。すっと、スマホを差し出す。

GM:完璧、よくない方法で(*12)ファイアウォールを超えて、よくない方法でプロテクトを破って、よくないダウンロードをして、「どうぞ」(笑)

ディアン:「それが、ユウトの欲しかったものか?」

裕人:コクっとひとつ、頷いて、目をキラキラさせてます。

マンジマル:すげぇ。

GM/あやめ:「ここであれば私は、魔法が使えます」

裕人:そのスマホをすっと、ポケットに入れて、「やらせていただきます」(笑)

マンジマル:やる気出してる。

裕人:「ということで、よろしくお願いします!」と、今までにないキリッと感を出して言います(笑)。

 
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