TORGリプレイ

『逃げてきた黒天使』

 

第二幕:天使の瞳、其は何を映す

 
シーン5 The Client(承前)
 

シュア:「さてと、僕たちも一通り話は聞いたんだけど」

エリオット:「あなたが、シオンさんやセバスチャンさんに、依頼しようとしたのは何故ですか?」

GM/ジェイク:「だって、何だか荒事になりそうじゃない」

エリオット:「そうですね、文面的にはそう取れます」

GM:「あとは・・・な、何でもないわ」と言いよどむ。シオンとシュア、ちょっと〈手掛かり分析〉してみてください。

シュア:はーい。(コロコロ)達成値13。

シオン:(コロコロ)朴念仁! 僕、朴念仁!(笑)

GM:シュアは、ジェイクが、この件が金輪絡みだった時のことを恐れてるんだろうって気がつきます。彼の会社は金輪グループの一員なので、もし金輪絡みだと、この件は多分闇に葬られるだろうから・・・。

シオン:自分が調べるよりは、誰かになすり付けてしまった方が、後々処理がし易い。

シュア:そういうことね。了解。

エリオット:それでもこの人は、基本的にこの件を見過ごせなくて、僕たちに依頼しようというんですよ。いい人じゃないですか!

シュア:そうなー(目を合わせずに)。「で、この相手の人に連絡取ってみたりとかはしてないんだよね?」

GM/ジェイク:「まだよ。居場所はとりあえず判ってるけど」
 

ジェイク曰く、メールの宛先になっている人物の名前は、
シャルル・ボードワン(Charles Baudouin、チャールズは英語圏での読み)。
フランス人で、下町のアパートに住んでいるらしい。
 

シュア:「(メモを受け取って)ただ、別件も入ってるから、すぐにこれに専従ってワケにもいかないんだけど。それだけは言っとくよ」

エリオット:「調査結果が、すぐに出るとも限りませんから」

シュア:「そうそう。因みにこの、アンジュさんとかシャルルさんって、面識ある人?・・・全然関係ないところにくちばし突っ込んだのね?」(笑)

シオン:報道関係者なんてそんなモン。

シュア:ま、いいや。

GM/ジェイク:「だって、視聴者に夢と希望を与えるために番組を作るのが、アタシの使命なんだから!」

シュア:「そうね」とりあえずスルーしとこう、スルー(笑)。ノンツッコミ。

エリオット:「あれ? でもこれって、事件が起こるとしたら、ニッポンではありませんね」

GM/ジェイク:「ちょっと待って、それどうして? 『事件が起きるとしたらニッポンでない』って」

エリオット:「だって、この手紙はアンジュさんがシャルルさんに送った物です。その中に『貴方の故郷に災いが』と書いてありますから」

シュア:そっか、シャルルの故郷ね。フランスだね。でもどうかなー、身内に日本生まれのバーバリアンとかもいるワケだし(笑)。

エリオット:それは重要ですね!

シュア:ダメだよ。物の裏の裏を見ないと。

GM:(深読みしすぎだー!)

エリオット:「解りました。何だか陰謀のにおいがします。この事件、お請けします」

シュア:「まぁ、費用その他は別計算で」

GM/ジェイク:「ちゃっかりしてるわねー」

シュア:当たり前じゃんか。絶対ロハで請けちゃうもん、こいつ(笑)。

エリオット:何か問題が?

シュア:大有りだっつーの。「あと、何かあったら、協力よろしく」

GM/ジェイク:「何か、って?」

シュア:「ほら、敏腕プロデューサーの力借りないとね、うまくいかない時もあるかなー、って」

GM/ジェイク:「それは例えば、不法侵入とかそういうこと?」

シュア:「いや別に、そんなことはしない・・・といいなぁ」(笑)

シオン:「端的に言うとメディアの問題だ」

GM/ジェイク:「メディア・・・あっ、解った、解ったわ。安心して。もし揉め事になっても、消したげるから」

シオン:逆なんだが・・・(笑)。まぁいいか。とりあえず、後は実際に問題が起きてから考えよう。
 

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