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TORGリプレイ

『地球の長い午後』

 

第一幕


シーン1 Heartbreak Blizzard(承前)
 

GM:というわけで、敵の行動終了です。ヒーロー側の行動を、どうぞ。全員1周できますし、リン以外は2周目があります。

ディ:では、目の前の偵察機を、手加減なしでぶっ壊すつもりで殴ります。(コロコロ) 嘘、1だって。リンク切りました。

マッコイ:いや、普通に〈白兵戦〉だけだったら、平気じゃない?

ディ:名誉の法則があるんです。(*6

GM:では、ぶつんと切れた。そうすると、あなたの目の前にいる、不思議な光る小人が、キャッキャキャッキャと喜んでいる。

ディ:相変わらずひどい出目だな。

大悟:複数回行動で、立ち上がりながら変身します。2周目には別の行動をするから。

GM:はい、了解です。

大悟:じっとあっちを睨みつけながら、「変身!」と言うと、服がビリビリと裂けながら、身体が変化していく、というのが成功するかどうか(笑)。(コロコロ)あ、10。

ディ:振り足しだ。

大悟:(コロコロ)15。+2か。ぎりぎり成功。では、巨大なクワガタムシが登場します。

GM/司祭:「くう、悪魔め!」

リン:まぁ、言うだろうなぁ。

GM:なんか俺、間違ったこと言った?(笑)

大悟:「悪魔め!」って言われたら、黙ってこうやりますよ(手の平を上に向けて指をくいくい動かす)。だって、喋れないんだもん、変身したら。

GM:そんな縛りがあるのか。というわけで、リンとマッコイ。

マッコイ:えーと、そんではですね、低空飛行で、サイバー司祭に〈間合い〉を仕掛けます。ヘリなんで、〈航空機操縦〉で代用して・・・。

GM:構いません。

マッコイ:(コロコロ)16。えーと、もれなく、21プラス、ハインドがトレードマークなんで、23。

GM:愛用のアイテムか! ちょっとまて(棒読み)。私はサイバー司祭。私の脚は全てサイバーウェア。そして私に〈間合い〉技能はない。

ディ:積極防御する?

GM:子羊よ、このラウンド、私の行動は既に終了している。

ディ:つまり、積極防御ができない。

GM:せめて次ラウンドにしてほしかった。逆転負け/疲労。

大悟:ということは、サイバー精神障害チェックか。

GM:説明します。サイバーウェアを埋め込んでいる人はですね、逆転負けになると、不利なことが起こるんですよ。

マッコイ:機械化してる分、トラブった時に、えらいことになるんだよ。

GM:(ダイスを何度か振る)! 戦闘で一番使いたかったものが壊れました。おのれ! というわけで、リンです。

マッコイ:撃てるし、奇跡も起こせるし、殴りにいくこともできるけど、正直あまり、殴りには向かんと思う。12だからね、ベースがね。

GM:待って! 12は普通よ! この辺みんなそんな感じよ! その人たちが異常なのよ!

リン:じゃあ、《敏捷度》に【ブレス】。

ディ:難易度は、今戦闘中で、「生命の危機などの緊急の場合」と看做して3下がりますか?

GM:下がります。あなた方に敵対的な奇跡を使ってくる人がいるので、それは認められます。

リン:(コロコロ)17。+4。〈祈念〉22で、〈信教〉20です。

ディ:【ブレス】の難易度は3下がって11になってるから、9差です。

GM:かなりよいですね。+4つきます。

マッコイ:そうすると一時的に《敏捷度》が13。

ディ:おおー、速い。

大悟:《敏捷度》系の技能が軒並みがーっと上がる。

GM:〈銃器戦闘〉とか〈白兵戦〉とか、〈回避〉もそうです。当たりづらくなりました。というわけで、2周目の行動に進みます。

ディ:・・・リンク回復していいですか?

GM:どうぞ(笑)。

ディ:(コロコロ)10、振り足し。(コロコロ)16。〈リアリティ〉16で成功しました。で、行動終了。

GM:そうそう、1ラウンドに1枚、カードを場に出すことができます。今回は、自分のそのラウンドの行動が終わったら、カードを1枚プロット、にしましょう。このゲームにはですね、手札と場札という考え方がありまして、基本的には、場札にしたカードからしか、戦闘中は使えません。

ディ:“援助”をプロットします。

GM:っと、失礼。これはハウスルールなんですけど、スタンダード戦闘の時は、直接手札からで構いません。別に苦労させるのが目的じゃないので。

大悟:では、偵察機は無視して、サイバー騎士3人に攻撃。

GM:待った。それであれば、偵察機が通るのを邪魔してるので、複数回行動で〈間合い〉を併用してください。

大悟:地上だったらそうでしょう。うちのキャラクター空飛べます。

GM:・・・いいだろう、認めましょう!

大悟:ぶーんと飛んでって、攻撃。上空から行くんで特攻も入れてあげよう。

GM:では、サイバー騎士は言います。「う、うわー! 何か来たー!」

大悟:(コロコロ)19か。ポシビリティ使っとこうかな。ついでだから。

GM:では、3人は言います。俺たちにポシビリティはない。

大悟:(コロコロ)29か。+9なんで、特攻の分を入れて命中が30。

GM:バカヤロウ、俺たちはな、撃つのは得意だけど、〈回避〉は一般人レベルなんだよ。はい、命中命中ー。

大悟:因みに〈回避〉じゃなくて〈格闘〉だから。ダメージなんですけども、33発ですね。

GM:サイバー騎士の《耐久力》は14です。複数回行動なので《耐久力》が3上がる扱いになって、33−17=16差。お答えします。4レベル負傷KO15。大あごがうなると、3人とも一撃で倒されました。「馬鹿な、3人同時だと!」

大悟:その辺に着地して、ゆらっと立ち上がって司祭を見て、ニタッと笑ってあげましょう。怖いだろうなー。

GM:「ええい! しかしアークは、アークは渡さんぞ!」とか言ってます。

マッコイ:どうしようかなー。ミサイルはスプラッシュ(範囲)ダメージありますよね。やーめた。

大悟:大丈夫です。《耐久力》高いから、多少のダメージなら。

マッコイ:いえいえ。たまに、妙ーに目が走って、火力がね(笑)。同じこと繰り返すのもつまらんし、じゃあ今度は、上からこう、着地して潰すように見せかけつつ、寸前ですいーっと避けるという、〈トリック〉。(コロコロ)19。

GM:あの人、目がいいよ。

マッコイ:+6の、〈トリック〉23。

GM:11差かー。現状で言うならば、悪役逆転負けです。因みにあと+4すると、高揚/逆転負け。+6で、プレイヤーズコールまでいきます。ここで、カードを交換しあって、例えば“ひらめき”を2枚使うと、+6されます。〈トリック〉は《知覚》ベースの技能なので、ベース能力値が上がると、達成値も上がるという話ですね。TORGはこういう風に、判定をした後に、後からの上乗せができるゲームです。思うんだよ。プレイヤー有利すぎねぇか?(笑)(*7

マッコイ:実は“ひらめき”あるんだよね。あといくつでプレイヤーズコール?

大悟:+6です。+6するには、カード2枚使わないと。

GM:大悟の“ひらめき”を交換するのが一番いいと思いますよ。

大悟:交換しましょう。わし、《精神力》上げときたいんで、“貫禄”をもらう。

GM:今回はあまり強要しませんが、カード交換の時は、何かその、カードに合わせた一言があるとやりやすいですね。

マッコイ:だったら丁度今、そっちは敵の目の前にいるから。

大悟:黙って上を見上げながら、こうやって(腕組みしてゆっくり頷く)。

GM/司祭:「何だ貴様、何をするつもり・・・はっ!」

マッコイ:ずしっ! でもこれじゃ〈トリック〉にならないよ!(笑)

ディ:潰れてるじゃん、それ!

GM:“ひらめき”2枚使いましたね。では、プレイヤーズコール。何かと言いますと、プレイヤーの、宣言通りの結果になる(ただし、起こりうる範囲内で)。この場合、サイバー司祭が、〈トリック〉に負けましたので、その結果として起こりうる行動を取ります。要は、〈トリック〉に騙されて、逃げてしまうとか、心臓が止まってしまうとかは、あり得ますが、騙された結果、大爆発が起きて、地球が滅びるとか、周りの人が死ぬ、とかはありません。

マッコイ:そこが難しいトコなんだよねー。

GM:逆に言うと、司令官が倒れたから結果的に手下が逃げていなくなる、というのはあり得ます。まぁ、柔軟にやりますが、つじつまが合わないのは却下しますよ、というのが僕のスタイルです。

マッコイ:じゃあ、簡単にしましょう。風圧がすごくて、心臓が止まってしまった、と。過冷却すぎて。

リン:寒いしなー。

GM:はいはい。ではこう、ブーンと機体が上がると、チカッ、チッ、カッ。チッ・・・。機能停止。

マッコイ:カードくださーい。(受け取って)微妙なのが来た。“推理”。

GM:というわけで、戦闘終了です。この時点で、4枚を超えている場合は、カードの調整が発生します。恐らく今はないと思います。5枚以上になっていたら、調整する、というのを覚えておいてください。

 
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