Eternal Smile > L' aprés-midi long de la Terre 『地球の長い午後』 第一幕
GM:目覚めた女性は、いわゆる寝起き状態であなた方を見ています。「ここは・・・」 ディ:マスター。名誉の法則で活力を与えます。 GM:はい、オッケーです。ではシャッキリしました。「寒い。何故こんな所に?」と言ってですね、まず、ディを見る。 ディ:とりあえず、自分の毛皮を脱いで着せてあげます。 GM:「あ・・・すまない」と言って、リンを見て、「リン? リンか?」 リン:えっ、知り合い? GM:「私は一体・・・」と言った後に、大悟を見て、「あなたは?」 大悟:「私は正義の味方だ。大丈夫。キミのこれからは、我々が守ろう!」 GM:「・・・そうか、ナイルヒーローか。ならば安心だ」(爆笑)なんかねー、これ以上聞いても無駄だろうな、と思っているのが、ありありと見える。 大悟:(腕組みをして)うん、うん、ナイルだからねー。 リン:ナイルじゃあ、しょうがないな。 マッコイ:マンガの世界だし。 GM:でですね、彼女はマッコイ、あなたを見た瞬間に、こう、バック転でパッ、パッ、パッと3歩後ずさって。 ディ:すごい身体能力だな。 リン:寝起きなのに。 GM:銃を構えようとしたけど、ないのに気づいて、ハッとしてる。 ディ:「どうした?」 GM:“疑惑”カード発動です。「貴様っ! まだいたのか!」 リン:嫌われちゃった。 マッコイ:「ん? どっかで会ったか?」 GM:「貴様はっ! あの時・・・う、ううっ・・・(頭を抱える)」 マッコイ:「そういえば俺もお前に金を貸した覚えがあるぞ?」(笑)(*8) GM:「何だと! 私に借金はないぞ! 負債はあるが」 ディ:負債と借金、どう違う? GM:借金は借りた金。負債は、迷惑を掛けた被害。 マッコイ:あんま変わんねぇ(笑)。「それはさておき、お前さん、なんでこんなトコに入ってたんだ? あんまりいい湯には見えなかったが」 GM:「貴様が放り込んだんだろう!」 マッコイ:「違うわぁ!」 GM:「何を言うか、教会の犬め!」 ディ:「ちょ、ちょっと待て。えーと、オレは、ストームナイト、ディアン・オブロー。名前を、聞いてもいいか?」 GM:「私は・・・」と言った後に、「私は、ハチ・メイラ? モナリザ? いや、誰だそれは?」明らかに記憶が混濁している感じですね。 ディ:モナリザ? GM:彼女の独り言を聞いていると、ハチ・メイラという記憶と、何か別の、おそらくモナリザと呼ばれた記憶という、2つの記憶が混じってるっぽい。 ディ:では、メイラと呼びますね。「メイラ。オレたちは、ここで初めて、メイラに会った。その棺桶の中で、眠っていたところを、マッコイが、開けて、助けた」 GM:そう言われると、マッコイを睨みながらも、多少警戒を解く。一応リンは知った顔だし、ナイルヒーローが、悪漢と一緒にいるのはおかしいだろう、という態度。 マッコイ:ところでハチ・メイラって、どういう人物? GM:説明します。Dr.ハチ・メイラ=2。世界を変えてしまったぐらいの、天才科学者です。一応設定上美少女らしいですよ。 大悟:カダンドラがサーコルド(*9)に侵略された時に、サーコルドを撃退するために、世界の技術アクシオム(*10)をひとりで26まで突き上げた、張本人。その代わり、スラッチェンにめいっぱい恨まれて、ずーっとストーキングされて。 GM:身体ボロボロにされるわ、家族含めて、友人関係寸断されるわ、冷静に考えると、すごい不幸な子なんですが、根本的に、軽率な子なので。 大悟:半分くらい自爆だって話があるぐらいだから。 GM:あとね、彼女は、エタニティ・シャードっていう、ポシビリティエネルギーの塊、要はすごいマジックアイテムを持って、オーロシュのハイロード、ゴーントマンの身体に、それをぐちゃっ! と抉りこんで、ゴーントマンを封印した、立役者なんですよ。その時に、片腕が飛んでる。 ディ:すごい人じゃん。そうすると今、片腕はサイバーアームになっているんですね。 GM:いいえ。 ディ:腕がない? GM:ありますよ。生身です。 マッコイ:ある? GM:だからリンは、彼女を見て、あれっ、腕がある、という、違和感を覚えます。因みに、2というのはクローンナンバーらしいです。1回死んでいるので2人目。まぁそれはいいとして、彼女自身も、何故ここにいたのかは、イマイチ判っていません。 マッコイ:「最後に何があったか、覚えているのか?」 GM:「あれは確か、私が仲間と、潜っている時に、黒いハインドが、急にワイプアウトして、襲い掛かってきた。そしてそこに、お前がいたんだ」 マッコイ:これを繋ぎ合わせると、多分彼女はネットにダイブしてて、それを切断されて、何かが襲ってきた、というところまでは判るんだが、そういうことか? で、そこに俺がいた? 何だそりゃ? GM:えーとですね、〈手掛かり分析〉か、〈語学〉。あるいは、〈知識(ゴッドネット)〉などがあれば。 マッコイ:〈語学〉の方がいいな。(コロコロ)12、あー、そのままか。〈語学〉14。 GM:10超えればオッケーですよ。彼女は、ゴッドネットに入っている時に、あなたに襲われたと言っています。ワイプアウトというのは、湧き出すといった意味なので、ゴッドネットの仮想空間上に、あなたが、ゴッドネット内部の存在として、飛び出してきた、というような印象を受けます。勿論あなたにそんなパワーはないわけですが。 マッコイ:「俺が襲ってきたと言うが、俺が、お前さんのゴッドネットの世界に入れるように見えるのか?」 GM:「いや、だが、しかし・・・」と言って、急に彼女がふっと顔を上げます。見るとですね、夜の空なんですが、なんか暗いなー。あれ、北極って、今は夏だから、白夜で明るい筈なんだけどなー。どうして空の中央が真っ暗なんだろう? ということに気づきます。 一同:? GM:夜空が暗い理由。それは簡単です。あなた方と、夜空の間に、それを遮る大質量があるからです。 ディ:・・・何? GM:お答えします。北極点に向かって落下している宇宙ステーションです。 マッコイ:へ? リン:それは現在進行形? GM:そうですね、今、空の1割から2割ぐらいが暗くなってます。あと5分ぐらいで降ってくるんじゃないかなー。 マッコイ:「(大声で)いかん、みんなヘリに乗れー! 落ちてくるぞー!」 GM:素早い宣言ですね。よろしい。では特に判定は必要ありません。これでみんな、もたもたしてたら、「じゃあ、衝撃波とチェイスしましょうか?」って言うんですけどね(笑)。 ストームナイト、そしてハチ・メイラ=2らしき女性は、急いでヘリに乗り込む。 GM:サイバー教皇領が作り出した、通信衛星、兼、軍事衛星、‘天空’。直径10kmぐらいある、それがですね、北極点に向かって落ちていくわけですよ。 マッコイ:うわー。 ディ:オレたちはそれを、ヘリの中から見ている? GM:はい、見ています。‘天空’は、地面の手前で、逆噴射と、姿勢制御をかけて・・・。 大悟:それは、北極点に、十字架が立った、とか言いませんか? マッコイ:そんな感じだ。 GM:こう、突き刺さった。周囲に、ものすごい勢いで衝撃波がぶわーっと飛んでいって、北極の地表の生き物、ホッキョクグマとかが遠くでぎゃいん! と言いながら、痛みをこらえています。 リン:クマーーーー! GM:というわけで、皆さん。マッコイは操縦中なのでペナルティをつけましょう。目標値11、マッコイは13で、〈発見〉。 マッコイ:20。 大悟:12。 ディ:18。 リン:16。 GM:全員成功か。そしたらですね、その、‘天空’と呼ばれる衛星の中から、ものすごいプレッシャーを感じます。先端のところに、何か見えます。夜の黒よりも、さらに真っ黒い物体が。 大悟:(低い声で)エベンスロー・・・。 GM:はい。見た瞬間に判ります。あれは、この世の中に、あってはまずいものだ。あなた方は、ストームナイトとして知っています。各世界を率いるボス、ハイロードは、ダークネスデバイスという闇の祭器を持っています。要は、デバイスを持っていると、俺ハイロードって言える、証拠です。水戸黄門の印籠です。 大悟:水戸黄門の印籠ってなぁ(笑)。 GM:サイバー教皇領の、ダークネスデバイスは、真っ黒い十字架。名前をエベンスローといいます。《耐久力》は、195。《耐久力》は? 大悟:変身した後でも14。 GM:この十字架は、195! 因みにですね、どれくらい硬いかというと、太陽に投げ込んでも、壊れません。要するに、物理的な破壊は、ほぼ不可能な物体です。 リン:ふふふふふふ(乾いた笑い)。 ディ:そのエベンスローが、ここにある、ということは・・・あの場所に、ジャン・マルローがいる? GM:可能性はあります。‘天空’は一瞬だけ、ぐらっとぐらついたものの、ほぼ正確に、北極点に立ちました。そして、その瞬間、世界中に、光がぱしゃっと通った気がしたんですが、気がつくと、ヘリの周囲に、雪が降っています。正確には、雪のような、光のような、蛍のような。そうですね、電子、と言った方がいいかもしれません。 マッコイ:げ。 GM:ふわっと出てきて、何かに当たるとぱちっと消える。 ディ:雪、ではないのか。 マッコイ:レーダーに反応は? GM:全部真っ白。 マッコイ:やっぱりな。 GM:しばらくすると、落ち着きます。何故かと言うと、電場が収まって、平均化されたから。というわけで、世界に何かが起こりました。 マッコイ:とりあえず、この状況を全世界に知らせなきゃならないので、高周波帯域の無線で、ダークネスデバイスが北極に刺さったことだけを伝えときましょう。誰か反応してくれよ、頼むよ。 GM:では、スイッチを入れた瞬間に、他の場所からの無線が入ります。『こちらロンドン! メイデイ、メイデイ! 上空に、サイバー教皇領の部隊が突然出現!』 一同:!! "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |