Eternal Smile > L' aprés-midi long de la Terre
 

 
TORGリプレイ

『地球の長い午後』

 

第二幕


シーン3 She Said So
 

GM:さて、処理を開始しましょうか。まずディから。

ディ:はい。マッコイに頼んで、リビングランドに連絡を取ってもらいます。オレは無線使えないので。

GM:では無線で呼び掛けると、『はい。こちらストームナイト族』

大悟:(爆笑)

ディ:「その声は、あやめだな?」

GM/あやめ:『ディアンですか。ご無沙汰しております。何が起きたのですか? 随分と最近、身体が楽なんです。無線も使えますし』

ディ:「オレは今、北極にいる。北極から、サイバー教皇領のリアリティが広がって、世界を覆った」

GM:そうするとですね、若干の沈黙。恐らく心の中では、「何言ってんだろうこの人」。3秒後に、『なるほど。状況は理解しました』

ディ:「このような現象を起こすには、沢山のポシビリティ・エネルギーが要る。ジャン・マルローは、それをどこから手に入れているのか、判らないが、他の世界でも、ハイロードが何かしていないか、気になる。それでオレは、あやめに連絡をした。ユキは、今どうしている?」

GM/あやめ:『ユキ様は、敵の群れに大きな動きがあると言って、お供数名を連れて、出掛けていきました』

ディ:「つまり、戦いに行っているんだな」

GM/あやめ:『いえ、きちんと言い含めて、「これは偵察だ。様子を見て帰ってくる。敵の方が数が多かったら手出しはしない」と約束させましたので、恐らく帰ってくると思います。約束は守るお方ですから。・・・約束は守ったから、攻めに行く、と言い出すかもしれませんが』

ディ:「もし、攻めに行こうとしたら、それは止めてくれ」

GM:『あっ・・・』がさがさがさっ。どーん! と音がして、『ユキ様がお帰りになりました』

ディ:帰ってきたか。

GM/ユキ:『おー、あやめ、なんだ、その箱は! ん? おー、ディか。なつかしいな』

ディ:「ユキ」かくかくしかじかで、「何を見てきた?」

GM/ユキ:『うむ。バラク・カーという、おおきな群れの長がいるのだが、悪いやつなんだ!』(笑)

大悟:みんな知ってるから。

GM:(リンに)リビングランドにはですね、エディーノスというトカゲ人間がいて、そのボスが、バラク・カー。彼は、「生きてるの大事、死んでるの良くない」という、文明を否定する種族の中で、唯一、「俺、銃とか撃てるじゃん、かっこいいー!」と言って道具を使い始めた、頭がいい、エディーノスです。

リン:ふーん。

GM/ユキ:『あいつらは、北から悪魔がくると言っていた。よくわからないが、とにかく、北に向かっていた』

ディ:北。えーと、アメリカの北=北極?

マッコイ:おお(笑)。

GM/ユキ:『だがあいつらはバカだ。森の外は寒い』

ディ:「そうか! ユキ、沢山服を着込んで行け!」

GM/ユキ:『おまえ、頭がいい!』(笑)

大悟:でも服って、死せるものだから、嫌うんだよなー、こいつらは。

GM:『わたしは昔、ニッポンというところにいたから、外の世界の人間が、死せるものを着ているのを知っている。わたしが着ているこの特服も(笑)、死せるものだが、心があると、わたしは信じている』『ユキ様、話が混乱しますので、その辺で』

ディ:マッコイにユキの言葉を伝えます。「バラク・カーが、悪魔が来ると言って北に向かった、とユキは言っている」

マッコイ:「うーん、まぁ、それはひょっとして、攻め込んでこようとしているのかな。あいつに」と言って、十字架を指す。

大悟:北米からだったら、見えるだろうなー。直径10kmだもんねー。

GM:見えますね。衛星から万里の長城が見えるように。

マッコイ:バラク・カーだったら、状態もダークネスデバイスで判るだろうし。

GM/あやめ:『恐らくバラク・カーも、何らかの異変を感じ取っており、このまま放置してはまずい、という風に思っているのでしょう。逆に言えば、これは私の意見ですが、ジャン・マルローと敵対するハイロードであれば、交渉の余地はあるかと思われます』

マッコイ:ん? 交渉?

GM:要するに、ハイロードというのは何人かいます。彼らは、TORGという至高の存在になるために、彼らだけでゲームをしています。TORGが生まれてしまったら、他は全部負けなので、ジャン・マルローが、これで勝ちに王手をかけたならば、それを妨害するために、彼らは、協力することを恐らく是とするでしょう。

ディ:マルチゲームで一位の人の足を引っ張るみたいなものですね。

マッコイ:なるほど。

GM/あやめ:『とは言っても、交渉可能なハイロードというものが、存在するのかに関しては、私には判りませんが』

大悟:うーん、では謎の正義の味方デス・ホーク(*13)に繋ぎをつけるとか。

GM:可能ですよ?

大悟:“知人”カードがありません。

GM:あとは“仇敵”で呼ぶとかね。

大悟:“仇敵”で呼ぶと、最終的に戦わなきゃいかんから。

GM:全部終わった後に、「ならばここで、決着をつけるとしよう。うぉぉぉー!」

リン:俺たちの戦いはこれからだ!(笑)○○先生の次回作にご期待ください。

ディ:オレ、“モノローグ”持ってる。バラク・カーに“モノローグ”って効くと思う?

マッコイ:あまり期待できない。

大悟:逆にね、交渉相手としてはDr.メビウスの方がまだよっぽどマシ。少なくとも話聞いてくれるし。交渉相手として適当なハイロードというと、トップ2が、メビウスと、金輪龍一かな。この2人は基本的におんなじタイプだから。片っぽは金儲け。片っぽは面白ければいい、だから。

GM:まぁ、ハイロードには性格があるので、それに合った行動なら、試してみる価値はあるでしょう。

ディ:そしたら、今のあやめの、『交渉可能なハイロードは、果たして何人いることか』というのを聞いて、Dr.メビウスを思い出したことにします。オレ、面識があるから。

GM:では、そういったところで、一旦切りましょう。お次はリンの番です。

 
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