Eternal Smile > L' aprés-midi long de la Terre 『地球の長い午後』 第三幕
GM:結果から説明します。1、2、4、8、16、32、64、128。リビングランド東の地にいた、キャラクター及びオブジェクトに、128点のダメージが入りました。 ディ:ちょっと待ってくれ。 大悟:128ダメージって・・・。 GM:勿論このダメージが、そのまま全員に入ったわけじゃありません。エリアに対する概算と思ってください。128ダメージ分の熱量が、分散されて飛んでいった、という感じでしょう。正確にはデータなので、熱量ではないんですが。
GM:リビングランドで大災害が起きたという情報は、あっという間に世界を駆け巡ります。詳細は定かではありませんが、とにかく、あの十字架が起こしたのだということは、はっきりしているようです。この瞬間、いくつかの国家は、行動を沈静化させます。あの攻撃を食らったら、間違いなく、国が保たない。ただし、ジャン・マルローはいまだに何も言いません。サイバー教会からも、特に、要求や声明は発せられていません。それが何故かは、不明です。 一同:・・・・・。 GM:といったところで、2ラウンド目の行動に移りましょう。だんだんだんだん、世界は追い詰められています。因みにこのラウンドから、ネットエンティティが、無条件で、現実世界を闊歩し始めます。しかも、移動速度は、光の速度です。勿論それは、データ転送速度なので、実体化してからは通常速度ですけどね。というわけで今後は、特定エリアに進入すると、戦闘が発生する可能性があります。 マッコイ:なるほど。 GM:敵の、8体のエンティティ――ゲートキーパーと呼びましょう――のうち、1体は、あなた方のそばにいます。ハチ・メイラ=2のコピーと思われる存在です。今んとこ、システム的には名無し、になってますけどね。あとは、マッコイのコピー、シュアのコピー、シオンのコピー、ディのコピー、その他3体。この8体は、モナリザと呼ばれる、自律したプログラムを受け継いでいて、ゴッドネットの中を自由に歩き回れます。さっき話をした限りでは、メイラ以外のコピーは、全て、ジャン・マルロー、あるいはエベンスローの配下になっているように思われます。 ディ:マルローは、公式に、まだ何も言っていない。 GM:はい。むしろ、このセッション中、影も形も見えない。 大悟:あの出たがりが出てこないっつーのもおかしいよね。 ディ:‘天空’の中にいるのか? GM:(よし、1イベント起こそう)そうやって話していると、ヘリのレーダーに反応があります。ヘリと併走するように、クジラのような巨大な海棲生物が、下の海面を移動していて、その上にですね、誰かが立っています。 マッコイ:へ? ディ:クジラの上に誰かが立っている? GM:しかも仁王立ち。拡声器をがちゃっと出して、ピーッ! すごい割れた音で、『気づいているのだろう! こちらを向きたまえストームナイト!』 リン:呼び掛けてきてるんですか。 マッコイ:誰だ? GM:傍迷惑だなというのと、目立つなというのはわかります。因みに拡声器は蒸気式です。 大悟:傍迷惑で目立つ、なおかつ蒸気式といえば、デス・ホークに違いない! GM:『何故解った!』(リンに)デス・ホークというのは、正義のヒーローのひとりなんですが、実は、ナイル帝国のハイロードDr.メビウスだというのが、通説です。この人、たまに正体を隠して、自分の部下どもの活動を邪魔したりするんですよ。 大悟:わざわざ自分の能力値が減るスーツを着て戦闘を行うのだ。 GM:一応理屈があって、ヒーローのふりをして、情報を得たり、ヒーローをだまくらかして、後々大きいアドバンテージを得たい、と言ってはいるんですが、どうも趣味でやってる節があってですね(笑)。 マッコイ:とりあえず高度を落としましょう。 GM:では、クジラがプワーッ! と潮吹きをすると、それに乗ってどーっと上がってくるわけですよ。 リン:かっこいいー! 大悟:「お前は! かの有名なヒーロー、デス・ホークではないか!」 ディ:「そ、そうか、正義のヒーローか」 大悟:「うむ! 自称だがな」ぼそっと口の中で言う(笑)。ま、ナイルのヒーローで、自称でない奴の方が珍しいんだが。 GM/デス・ホーク:「そこまで見抜かれては、名乗らねばなるまい。いかにも私が、デス・ホークだ。君たちが、この事件に深くまで関わっていると、風の噂で聞き、ここに推参した」 マッコイ:(噴き出す) 大悟:推参したの。頼んでもいないのに来たのね。 GM:そうですよ。来た理由は大悟の“仇敵”カードだし。1ポシ差し上げます。 大悟:はい、もらいましょう。 GM/デス・ホーク:「君たちに、私からひとつ忠告をしておこう」 大悟:「む! デス・ホークから忠告とは、これは痛み入る!」 GM:くどいなぁこの会話(笑)。彼によるとですね、この事件を起こしているのは、ジャン・マルローだけとは限らない。 リン:うん。 GM:ジャン・マルローが主犯であることは疑いないのだが、その他にも、誰かの意志が介在しているのではないか、と言っている。 ディ:「例えば、Dr.メビウスなどか」 大悟:「そうか! Dr.メビウスだな!」 GM/デス・ホーク:「いや、それはないな。奴はあのような卑劣漢とは組まん!」(笑) ディ:そ、そうか。 大悟:とすると、このような陰謀を企むのは、某有名企業のトップ(*17)か。 GM/デス・ホーク:「その可能性は否定できない。しかし、動きを見る限り、奴もどうやら、対策に慌てているようだ。だから、もし奴であれば、裏切られたのか、先を越されたのか、ヘマをこいたか、多分どれかだろう。どうも奴の仕業ではないようだ。そもそも、金勘定以外に能がない男に、このような陰謀は企めないだろう」 マッコイ:企めないにしても、手は貸せるかもしれない。 大悟:とすると、同じ技術アクシオムのサーコルドか。いや、あの連中は今、自分たちの地盤固めで精一杯の筈。ということは、ゴーントマンか。 GM/デス・ホーク:「それは考えたくはないが。君たちはひとつ、重要なことを見落としている」 大悟:・・・ん? ディ:あっ! 大悟:ひとり、いる。こういう、でかいことが大好きで、卑劣で、なおかつジャン・マルローと、同盟を組んでた奴が! ディ:ユーソリオン。オレにとっても、因縁の相手だ。 マッコイ:ああー。そうかー。 GM/デス・ホーク:「どうやら、思い当たったようだな」 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |